見出し画像

【変体仮名 事始-1】 古文書(江戸版本)にはまったキッカケ・・源氏物語原典読み下し以前の顛末-1

【 1日5分だけ】源氏物語の原文を読むシリーズを記事にしてきましたが、ここで「源氏」に至る顛末を書いていきます。


キッカケはいつもパラレルで

何かに興味をもつとき、「きっかけ」がありますよね。
ことの始まりは、古文書(といっても版本です)を偶然見つけたことです。
物置を整理していて、木箱とダンボールに入った和綴の本をみつけました。
とっさに古本屋に持ち込もうと(当然)思いました。
持ち込むにしても、一度目を通してからと・・・これが「きっかけ」です。
この出来事の少し前、よくあるテレビ番組(有名ベテラン俳優がご当地に出向き歴史とグルメと名産品をめでる)で、あるベテラン俳優が古文書を見せられて「こういうのダメだから」と一瞥(いちべつ)もせず、横をむいてしまったのを見て・・・
「読むポーズでも、読む姿勢でも、チャレンジでも、質問でも」して欲しかった!

このことが頭の片隅にずっとあって、目の前の古文書(といっても版本です)を手にして、読んでみようってことになりました。
二つの出来事がまさにパラレルで作用すると、アクションにつながります。

『南方録』(なんぽうろく)あるいは(なんぼうろく)があった!

画像1

『南方録』(なんぽうろく)は、博多の立花家に千利休の秘伝書として伝わった古伝書。ただし、同時代を著した書籍としては内容や用語等に矛盾点が指摘され、現在、研究者の間では元禄時代に成立した偽書として認知されている。かつては、「わび茶」の概念の形成に大きな影響を与えたと考えられてきたが、現在では実際の成立年代である、江戸期の茶道における利休回帰を裏付ける資料として捉えられている。
          出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「南方録」は、千利休死後100年、元禄時代ににわかに出現した「偽書」て決して「利休の秘伝書」ではないのです。
元禄時代はこの前のバブル時代のような時代で、まことしやかな「偽書」を黒田家のご家来衆がつかまされたとしてもおかしくありません。【バブリー!】
それも内容がよく(今だに茶室の参考書になっているくらい)、「偽書」というよりは、元禄時代出版の「利休誕生百年 今も生きる利休の言葉」とかにすれば、「偽書」と目くじら立てることもないのに

画像2

画像3

連綿でない!これがはまった原因だった

今から思うと、文字が連綿になっていなくて、漢字は大体当たりがつく。
これがいけなかった。「なんや、読めるやんか」がいけない!

画像4

「宗易或時(あるとき)集雲庵・・・「まて」?
「茶湯物語ありし「」?【なんのこちゃ・・さっぱり】

参考書を見つける・・・利休聞き書き 「南方録 覚書」

アマゾンで「南方録」を探す。【うん、ほんまやで!】
この時点で、辞典や字典(ダジャレじゃなか)を見てもワケが分からないから、
英語でよくある「対訳」式の本を探す。【シランケド!】
「なんとか古典全集」のように、活字化された原文と注釈と現代文訳の書籍を探しました。
岩波文庫もあるし・・・見つけました!【あぁ、しんど!】

画像5

原文があって、現代語訳!【やった!】
利休聞き書き 「南方録 覚書」 全訳注 (講談社学術文庫) Kindle版

ピッタリの参考書を見つけて・・・・
「宗易或時(あるとき)集雲庵て」
「茶湯物語ありし【なんのこちゃ・・さっぱり】

ということで、変体仮名の学習へ

初めて覚えた変体仮名  「」であります。【シランケド!】
前述のように漢字は当たりがつくので、変体仮名の学習をしました。

【 1日5分だけ -2】 源氏物語の原文を読む・・変体仮名で、漢字の崩しはまたあとで・・(変体仮名の学習篇)

次にはまった「連綿」・・・つづく

もう一冊(といっても上下巻2冊ですが)、おもしろい題名の和書を見つけました。

その名も「茶道早合点」。いい名前でしょう!無責任な!いいネーミング!
これを読もうとしたら・・・連綿だった・・・

画像6

次回に続きます・・・・・

いいなと思ったら応援しよう!