私が認知症になっても困らないために、今出来る100のこと。その12
着物なんて、いらないと、ずーっと思っていた。
94歳になる母が、
さあって言う時に、着物があったら、いいからね。って。大島や、留袖や、いろいろあるから。
私が死んだら、持っておきなさい。
いつも、そう言われていたけど、
いや、着ないからいらん。
そう思っていた。
結婚する時、一揃い、作ってくれたけど、
着物より、現金がいい。と言ったらしく、それは、未だに、言われ続けるエピソード。
着物、着るのって、めんどくさいし、着た後、片付けるのも大変やし。
そう、思っていた。
そう思っていたのだけど、
ふと。
そう、ふと、着物を着てみようかなと、思ったら、
家の和ダンスの中の着物を整理しようと思った。
そして、実家にある着物も、いつでも、引き取れるようにしようと、思った。
私が、認知症になったら、、着物を着たい。きっと、そう思うんじゃないかな。
なぜなら、6歳から20歳まで、日本舞踊を習い、名取りのお免状もあるから。
昔の記憶は、残っていて、その世界を懐かしむに違いない。
私が認知症になっても、着物が着れるように、今から整理しておこう。