自分でビジネス?自営業?開業届を出すメリット
個人でビジネスやフリーランスを始める際に開業届を管轄の税務署に提出することが義務付けられています。
ですが、開業届を出さないから罰則があるということでは無いので個人で稼いでいる方で届出をしてない人もいるのではないでしょうか。
実は開業すると主に3つのメリットがあるので紹介します。これを読んだ人で今もう既にビジネスを始めている方も開業届を出したいと思うに違いありません。
開業届を出すメリット
節税できる
銀行口座とビジネス用のクレジットカードを始められる
他のビジネスとの関係を構築しやすい
1,節税できる
節税できることが一番のメリットといってもいいかもしれません。開業届を出すと一つのビジネスとしてカウントするので、そのビジネスに掛かったお金、つまり支出を収入から引くことが出来ます。
例えば、掃除のビジネスを始める際に掃除用具や機械を10万円で買ったとして、その同じ年に30万円のビジネス収入があったとすると。
30万円(収入) ー 10万円(支出) = 20万円(利益)
この利益に対して税金が掛かります。20%の税率だとしましょう。
20万円(利益) X 20% = 4万円(税金)
なので最終的に手元に残るのは
30万円 ー 4万円 = 26万円
開業届を出さずにこの収入を得ると税金は
30万円 X 20% = 6万円
最終的に手元に残るのは
30万円 ー 6万円 = 24万円
ビジネス登録をした場合よりも二万円多く税金の支払いがあります。
これだけではなく青色申告という制度があり、複式帳簿をつけることによって最大65万円の税金の支払いを控除されます。つまり、上の例を使うと開業届と青色申告申請書を出せば実際には一円も税金として払わなくてよいことになります。
この二つの書類を出すことには一円もかからないことも魅力の一つです。
2,銀行口座とビジネス用のクレジットカードを始められる
開業すると屋号を決めることが出来ます。屋号とはビジネスの名前のことです。この屋号を使って銀行口座とビジネス用のクレジットカードを使うことが出来ます。
ビジネス用のクレジットカードはキャッシュバックがお得で、特にビジネスのように資金を使って物資を買うことが頻繫に有ればかなりの額を節約できます。
またマイルをためてくれるクレジットカードを使えばただで飛行機に乗って国内や海外へ旅行に行くことも出来ます。
3,他のビジネスとの関係を構築しやすい
2023年から法律が変わり、インボイス制度というものが導入されます。今までBtoBでビジネスしてきた際に仕入れ額にかかった消費税を控除できるというものでしたが、2023年10月からは、特定の情報が載っているインボイスが無ければ消費税の控除が受けられないという仕組みになります。
適格請求書発行事業者として登録することも必要になってきますが、そもそもビジネスとして登録していない時点で取引先は税の控除を受けられなくなってしまうのでビジネスとして登録していないだけで取引をしてもらえなくなる可能性がかなり高いです。
最後に
開業届を出すことは義務付けられているので自分でビジネスを始める際にはなるべく早く出しましょう。
それだけでなく今回説明した3つの理由を理解すれば今すぐ出さない理由が無いです。節税、クレカのポイント、そしてビジネスを拡大していく事を考えると必須になります。