商業デザインに関する一考察。筆文字を用いてデザインするのはもしかしたらわりと諸刃の剣かもしれない



ヘタウマ

前からずっと疑問だったのですが、ラーメン屋さんや居酒屋の看板もしくはメニューの文字って何であんなに読みづらい癖字が多いのでしょうか。顔真卿か柳公権の出来損ないのようなグネグネした書体。単純に読みづらいです。


メニューを見た瞬間「うわっ……もしかしたら料理もおいしくないかもしれない」と一抹の不安がよぎるのですが大抵杞憂に終わります。字はヘタだけど、料理はうまい「ヘタウマ」と勝手に名付けて傍観しています。

ところで、あの書体を採用する理由は何なのでしょう。まずヘタな字でお客様を一度不安のどん底に陥れてから美味しい料理で喜びの頂点へとお連れします、そのギャップの激しさをどうぞお楽しみください、という店側の粋な計らいでしょうか。

店主や店員自ら書いているのであれば「さもありなん」な出来映えですし、和気藹々と楽しんで作ったのだろうなと微笑ましい気持ちになりますが、実際のところどうなのでしょう。ああいう看板やメニュー書きって自分たちで書いているのでしょうか、それとも外注しているのでしょうか。

ただ単純に自分でやるつもりのない仕事を他者に発注する(出来映え度外視)、という意図ならコスパが良い(メニュー書きで数千円くらい?)と思いますが
そうではないのであれば「自分で書いた方が良さそう」というのが正直な感想です。おそらく発注したメニューと比べたところで大差ない仕上がりの自作メニューになるのではと思います。


商品パッケージの書

わたしが昔から愛用している某化粧品メーカーの話です。そのメーカーが男性ラインを出した際「男性への贈り物にいいかも」と狂喜乱舞したのもつかの間、外箱の文字が何とまあ強烈な癖のある筆文字。うーーーん、どうしても受け付けない……と結局購入を断念しました。
商品がとても素晴らしい(肌が弱いわたしにでも使える)メーカーだけに悲しかった思い出です。


唐突な結論

使われている筆文字の書風によってその商品に対する魅力が増減する、となると看板や商品パッケージの類は本当に「活字」を使ってデザインした方が無難かもしれない、と考えさせられる昨今です。


最後に。コスパの良い書家さんの商品

本稿の最後に勝手に紹介しておきます。知り合いでも何でもなく、ここに勝手にお名前を出してもよいのか分からないのでヒントだけでも。

藤井○○さんとおっしゃる方です。正統派の書家さんで多分お若い方だと思います。自称書道家にありがちなオラオラ系エアロパーツは一切なく、上品な書風。

オリジナル住所印、名前印、表札などのインターネット販売もされているようです。この技術でこの価格はまさしくコスパ最高!!だと思います。

気になる方はググッてみてください。

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#自称書道家 #書道家


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Chey@CaLQ
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