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ゲスト「志村けん」


1990年 ”BURRN!” 12月号に掲載されていた。
【悪魔の部屋】というコーナーがあり、
編集長「酒井康」氏が自分の気になった人にインタビューをする1P
下記は全文を載せると”アレ”なんで抜粋しました。(笑)
↓↓↓

4年間に渡って連載したこのコーナーも (1回だけ体載したが)、
今回で終了することになった。
そこで、最終回は僕のたっての希望を編集会議で通させて貰い、
志村けんさんをゲストにお迎えすることにした。
志村さんはその昔、小社から発行されていたロック雑誌『JAM』の
アルバム評を執筆 していたほどの洋楽ファンで、
音楽評論家とは一味違った視点での鋭い評論を僕は毎月楽しみにしていたものだが、インタビューもそのあたりの話からスタートした......。

酒井康:ロック雑誌のアルバム評を執筆なさってましたけど、本当は黒人音楽のマニアなんですよね?
志村けん:マニアってほどじゃないですけど ね……。(笑)
酒井康:普通のロックというのはどうなんですか ?
志村けん:音楽聴 くのも色々な経過があって...最初はBEATLESが好きで、
その後はもっとヘヴィなHRに 入っていったんですよ。
DEEP PURPLE、LED ZEPPELIN…で、それからソウル系に移っていったんです。

酒井康:オーディオには凝る方ですか?
志村けん:余り凝らないですね。小さい音は嫌だけど。(笑)
昔、大きい音を出せないようなところに住んでたんで、
やたらヘッドホンで聴いていて...(笑)、
URIAH HEEP と…SANTANAとかPINK FLOYDなんか、
左から 右へ移動するのが嬉しくてね(爆笑)、で、照明暗くして…(笑 )、
そうやって何回も聴いたりしてたんでけど、最近は時間がないんですよ。
CDになってしまったことも原因かもしれませんね。
酒井康:今、URIAH HEEPの名前が出ましたが、結構のめり込んで聴いてたんですか?
志村けん:聴きましたねぇ。 「L00K AT YOURSELF」 が気に入っていて…URIAH HEEPって、必ず 1曲 は綺麗な曲が入ってますよね ?
”July Morning”とか… 2、3年は気に入ってそればかり聴いてました。

酒井康:言葉が音符の上に乗りにくいんですよね。
志村けん:でも、日本語を英語っぽく歌って成功したのは
吉田拓郎じゃないかと思うんだよね。桑田佳祐よりも前にね。
それと、拓郎の方がBEATLESっぽかったですね。
酒井康:BEATLESが またも登場しましたが、根底にはいつもBEATLESがあるわけですね?
志村けん:ええ、今もね。

酒井康:お忙しいでしょうけど、コンサートには足を運ぶ方ですか?
志村けん:最近行ったのは…何だったけかなあ…EARTH,WIND&FIREかな。
でも、昔の方が良かったなあ。今は単なるディスコだもんね。もっとジックリ観たいのに、客がそうさせてくれない。ただ騒ぎに来てるって感じがして…好きで来てるっていう感じが余りしなくてね。演る側はそういうノリの方がやりやすいのかもしれないけど…。

酒井康:もう音楽活動はなさらない?
志村けん:もう自分でやる気にならないですね。聴くにとどめる…って感じかな。(笑)

もう20年余も前のことになるが、
志村さんと僕はちょっとした関わりがあって、
その事を伝えると非常に驚かれると同時に懐かしがっていらっしゃった。
本文の ”です・ます”調でもお判り頂けると思うが、
志村さんの余りにも真画目な応答振りは予想していた通りで、
僕は益々ファンになってしまったのだ。
御本人は「マニアというほどではない」とおっしゃっていたが、
実は膨大な数のレコー ドをコレクションなさっている。
「物体ないから再び原稿を執筆なさればよいのに」と言うと、
「コン ト書いてる方が楽だよ」 と、やんわりと否定されてしまった。
いつまでも爆笑させてください。そして、泣かせてください。

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