トール・ストーリー
僕はジャーニーが大好きだ。
スティーブペリーのヴォーカル、
ニールショーンのメロディアスなギター。
ジョナサンケインのメロディーが加わっているんだから文句のつけようがない。
まービジュアルで笑い物にはされたが、サウンド的には世界中で受け入れられて、
世界中の人々を魅了した。
そんな王者ジャーニーも長くは続かない。
1998年にスティーヴ・ペリーの正式脱退が伝えられたからだ。
しかし、バンドは進化しつつ活動を行う。
ジャーニーは新メンバーとして
スティーヴ・オージェリー(ボーカル)と
ディーン・カストロノヴォ(ドラム)を加え再スタートを切る。
このヴォーカル・スティーヴ・オージェリーがジャーニー加入前にリリースしていたのがバンド「トール・ストーリーズ」としてのアルバム
『TALL STORIES』だ。
クレジット的には1991年となっている。
1.ワイルド・オン・ザ・ラン
2.チェイン・オブ・ラヴ
3.クローリング・バック
4.シスター・オブ・マーシー
5.ステイ・ウィズ・ミー
6.サムホエア・シー・ウェイツ
7.ワールド・インサイド・ユー
8.レストレス・ワン
9.ネヴァー・イナフ
10.クローズ・ユア・アイズ
以上10曲
このアルバムの日本語版解説は和田誠氏。
これから先の文章の前に書いておくけど、
僕は音楽評論家が嫌い。
それで、このアルバムだけど、
このバンドはジャーニーではない。
ジャーニーに加入前に自分たちで曲を書いたものである。
クレジットによると、
ヴォーカル&ギター:スティーヴ・オージェリー
リードギター&バッキングヴォーカル:ジャック・モラー
ベース&2曲目のリードヴォーカル:ケヴィン・トトイアン
ドラム&バッキングヴォーカル:トム・デ・ファリア
とある。
ソングライティングもドラム以外のメンバーの名前になっている。
なので、ジャーニーのメンバーが関わっていない。
このバンドをジャーニーの一部として紹介するのはおかしいと思う。
ただ、このアルバムを聴く限り、良いヴォーカルなので、
ジャーニーに近づけたいのはわかる。
でも、違うからね。
曲のクオリティも低くて、当時何処にも引っ掛からなかったのがわかる。
このヴォーカルを『ジャーニー』のニールとジョナサンがアレンジすると、
いかにも『ジャーニー』のヴォーカルになるんだから、
ジャーニーの2人が凄いということなんじゃないかな。
このアルバムを聴いた後に
ジャーニー『Arrival (2001)』を堪能する予定。
僕は2001年の東京国際フォーラムにてジャーニー来日公演を観ている。
なので、この”スティーヴ・オージェリー”が如何に上手いかを直接感じて体験した。
当時の公演は満員ではなくて、『エスケイプ』『フロンティアーズ』をリアルタイムで知っている僕からすると、なんとも切ない気持ちになったのを覚えている。
それで、日本語解説の文章なんだけど、
このバンドの楽曲を聴いてジャーニーを彷彿させるみたいに書いてあるのね。
おかしいでしょ?このバンドが1980年代にいたら成功していたに違いないっというニアンスなんだけど、僕はジャーニーを始めとして、ハードロックやHM系の音楽も聴きまくったけど、このバンドが80年代にいたとしても話題にもならないと思う。
大体、80年代のハードロックは楽曲の良さとギタープレイにバンドの価値を見出していたし、ジャーニーが玄人受けしたのも、ルックスがいただけなかったからと、年齢が若いというより大人の年齢だったのだからになる。
特にルックスの良し悪しは大きかったと思う、特に日本では。
このアルバムを聴いて、何処をどう評価したら”売れて”いたのかがわからない。
兎に角、”スティーヴ・オージェリー”はスティーヴペリーみたいには歌える。
だけど、それ以上ではないので。
2006年ジャーニーのツアー中、”スティーヴ・オージェリー”は喉の感染症を治療するためにバンドを離れることとなった。6、7年の活動だった。
今後『Arrival 』の事を書きたいと思っている。
『アライヴァル』と『レッド13』『レヴィレイション』もリアムタイムで購入しているので、持っている。
僕がどれだけ”ジャーニー”というか、ニール・ショーンとジョナサン・ケインが好きかという事を少しでもわかって頂ければ「幸い」です。(笑)
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