みかんにカビが生えていた
みかんにカビが生えていた。
白いカビ。
皮の色が変わってぶよぶよになっていた。
うわ、それはもう捨てなさいと母さんは言った。
しょうがない。
残念だがこのみかんとはさよならするしかない。
カビみかんをゴミ箱に入れ、新しいみかんを手に取る。
念の為せっけんで洗う。
みかんのおしりから皮を剥いていく。
昔は蛇のように一本にしていたけれど、最近はもっぱら花びら方式で剥いている。
みかんは甘酸っぱいのが美味しい。
中には酸っぱいものもあるけど、たまにはそれもいい。
カビみかんの隣の、でも美味しいみかん。
隣にいたとしても、必ずしもうつる訳じゃない。
カビるにも条件があるのか。
そもそもあのカビはどこからやってきたのか。
食べながら、”箱の中のカビたみかん”の話を思い出した。
いや、”腐ったみかん”だったか。
/大学生なっつ
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