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読み返す本

先日、学生時代からの仲間と話をして、本を読まなくなった、という話になった。
若いころは、競うように本を次々と読んでいたが、確かに、近年はそれほど多くの本は読まなくなった。というか、読めなくなった。人にもよるが、年を重ねてやはり小さい活字を追うのがつらくなってきているのである。

ライトノベルなどの読みやすい本をよく読んだこともあり、昔であれば、年に100冊とかの本を読んでいたが、今はどうだろう、コミックスなどを入れればそれくらいは読んでると思うが、小説やエッセイなどの文字の本は、半分とかそれ以下ではなかろうか。なおかつ、最近は電子書籍を読むことも増え、紙の本は本当に月に1、2冊程度のような気がする。

もうひとつ、昔は本を読み返すということは少なく、次へ次へと新しい本、読んだことがない本を読んでいた。今は、新しい本も読むが、すでに読んだ本をを見返すことも多い。

昔も、いくつかはたまに読み返す本はあった。「誰も知らない小さな国」、新井素子、氷室冴子の本。十二国記。この辺りは、読み返すことが多かった気がする。
最近では、ダントツで「本好きの下剋上」、それから、「異世界のんびり農家」「理想のヒモ生活」「異世界迷宮でハーレムを」「シャルパンティエの雑貨屋さん」など好みに合ったライトノベル。持ち歩いているiPad miniに入れている電子書籍はいつでも読み直せるので、読み直す頻度は高い気がする。紙の本で読み直すのは、もっぱら「本好きの下剋上」。

持ち歩きやすい電子書籍を読み返すことが多いのは当然そうなる。そして、文体が読みやすく、ストーリーやエピソードが面白く、読み直しても飽きない。そういう本をよく読み直す。読み返しても楽しめることがわかっているから、そして、新しい本を読むよりも安全確実に楽しめるから、読み返すのだ。

そういう意味では、新しいものへのチャレンジが、相対的には減っているのは寂しいことなのかもしれない。積みあがっている積読、どうにかせねばなあ。

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