「最年少○○」というピントずれ

フランスの新大統領が「39歳の」という枕詞付きで紹介されている。
同じ日、みずほ銀行には「34歳の最年少」支店長が出たという。

若いリーダーは無条件に良いという論調もどこかにある。
だが、年齢で人物を形容することも、若さをポジティブに捉えることも、どちらも本質を見えにくくするので注意が必要だ。

マクロンは77年生まれ、03年まで学生、04年に財務省、08年に銀行、10年には銀行の副社長、12年からオランドの側近。
学業の期間を長く取り、社会に出てすぐ頭角を現し、機会を捉えて短期間で居場所を変えている。
こちらにこそ関心が向けられるべきだ。

「34歳の最年少支店長」は、銀行が未だに年齢軸で人材を管理していることに加え、優秀な人材でさえ、とてもゆっくりとしか成長していないことも表現してしまっている。
年齢を見ないようにすれば、もっと本質的なところに目がいくはずだ。


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