支援の本質は? - 啐啄同時 -
啐啄同時とは。
成長する者に対して導く者が、絶妙なタイミングで正しい道への力を導くこと。
まだ卵から孵る前の雛と、親鳥の様子が由来となっている。
「啐(そつ)」とは、卵の中の雛が「もうすぐ生まれるよ」と内側から殻をつつく音。
「啄(たく)」とは、そんな卵の変化に気づいた親鳥が、「ここから出てきなさい」と外側から殻をつつく音。
殻を破る者と、それを導く者。そんな両者の「啐」と「啄」が同時に行われるというのが師弟の理想であり、この禅語の示すところである。
http://www.zen-essay.com/entry/sottakudouji
支援は、このことなんだと、思った。
雛(子ども)の「啐」をよく見て聞き分け
最良のタイミングで最良の「啄」に向かって
親鳥(親・先生)に気づきを促すことなんだ。
親鳥は
時には、雛にとってよくない環境で温めていたり、雛の音を聞きそびれていたり、温め忘れていたり…。
なかなか孵化しないことに不安を感じる。
そして。
周りの子はみんな孵化してるのに、この雛が全然ダメなんだ、雛がもう少し大きい音で叩いてくれなきゃわからない、雛の卵の色が周りと違うからもうダメなんだ、と考える。
するはずの音が聞こえないのは、不安で当然なのだ。
そんな雛たちの様子を的確によく見て、
成長を待つ。
音を聞き入る。
最適なタイミング・方法で親鳥が卵をつつけることを手助けする。
それが支援なのだ。