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固定電話をやめようかと考えている話

梅雨っぽいグズグズな天気の月曜日が来た。

日本から出国できず、浪人生のような気持ちの毎日。

それでも季節はめぐる。


固定電話を解約しようかと考えている。

いや、引越しの時にはしようと考えているのだが、コロナの影響で無期限延期になりそのタイミングを見計っている。


結婚した25年前は携帯電話なんて持っていなかった。
10年前、当時新婚だった友人が「家には固定電話をひかなかったよ。」と言って衝撃を受けた。
それくらい家庭に固定電話は当たり前だった。

携帯電話が世の中に広まり、電話に出る前から誰からかかってくるかわかるようになってから、固定電話も発信者通知を有料オプションでつけた。

そしてスマホ時代になり、インターネットを介せば通話料無料の時代になったし、そもそも通話することも少なくなった。
20年前を考えると未来がやってきたのだな。と思う。

今では、大事な電話がかかってくることがあれば100%スマホなので、固定電話にかかってきたら、まずは番号を見て知らない番号なら留守番電話が応答するようにしている。


先日のこと。

久しぶりに固定電話が鳴った。
覚えのない番号だった。

知っている人ならすぐに出られるよう電話のそばに立つと、留守番電話が応答した。もちろん機械音。

留守電
「た だ い ま 留 守 に し て お り ま す 。ピ ー ッ と ・・・・」

ピー。と鳴る前に電話の相手がしゃべりはじめた。

相手電
「こ の 近 く の お 住 ま い の 方 々 に 太 陽 光 発 電 の ア ン ケ ー ト を 実 施 し て い ま す 。」

なんと相手電も機械音。


留守電
「鳴 り ま し た ら 、 お 名 前 ・ お 電 話 番 号 を ・・・」

相手電
「ア ン ケ ー ト の 回 答 は 、"は い " な ら 1 を "い い え" な ら 2を ・・・」


機械同士が電話でしゃべっているなんともシュールな会話。
私は留守電を切らず、しばらく未来の風景を感じるように、自然に切れるまで電話を見つめていた。

やはり、もう固定電話はすぐにでも解約しよう。

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◎2020.5.25
江田島からクラウドファンディングの返礼品でパンが届いた。
本来なら、日本にいないので98baseに届けてもらう予定だったが、私は日本にいる。そしてパンを食べられた。ラッキーだ。
噛むほどに味がしみるパンは、彼女の人柄が出ているようだった。
1人1人へ手書きのメッセージを書かれたんだろうな。


皆様からいただいたサポート代は、タイへ引越し後、日本とのかけはしに利用させていただきます。