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6月12日

先月、社会人1年目の友人がこんなことを話していた。
ー大学生の頃が既に懐かしい。本当に楽しかった。学生時代に戻りたいなぁ…。

充実してたんだねぇと返して、お互い学生時代の思い出話をしたが、ふと自分に対する疑問がわいた。「自分の学生時代も楽しかったはずなのに、なぜ、自分は戻りたいと思わなかったのだろう」と。社会人3年目、仕事で辛いことが多いはずなのに、「楽しかったあのころへ戻りたい」という気持ちが湧いたことは一度もなかった。

自分1人で学生時代を振り返ったとき、頭の中に浮かぶ光景といえば、「バイト」「卒論」「コロナ」「課題地獄」「教育実習」「就活」「サークル」……などなど。大学3、4年での出来事が多め、かつ、辛い思い出ばかりである。自分がかなりのネガティブ思考であることを認めざるを得ない。
友人と思い出話をするときは、友人がポジティブゆえ楽しかったことを思い出せるようだ。如何せん自分1人になるとそうはいかない。楽しかったことをもう一度経験するということは、同時に当時の辛さも伴うということ。それに自分は耐えられない。同じ辛さを味わうぐらいだったら、新しい辛さの方がマシ。
それが私が出した答えである。

ただ、過去に対してネガティブということは、逆に今に対しては少しポジティブなのでは?
書きながらそう思った。

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