不登校でも行ける場所
私の音楽教室には数名の不登校児が在籍しています。
その中で、2ヶ月前から不登校になったMちゃん中学1年生。
きっかけは、、、無い。
小学生の頃から活気があり、男の子とも真っ向からケンカで立ち向かう程の女の子。
言いたい事はその場で本人に言うようなあっさり系。
ピアノ教室には小学1年生から通い、実家のような感覚で私とも接してくれる。
お母様から9月末に直接相談があり、その時はまだ不登校が始まって2週間の頃。
『ピアノには行きたいみたいなので、少し早い時間に行かせてもいいですか?』
と、お母様。
もちろん、私はOK
『親の私たちにも理由を言わないので、先生になら話すような気がするんです。。。』
と言われ、私もそんな気がしていましたが最初のうちは全く駄目でした。
ピアノには進んで向かい、自宅時間を長く過ごしている分たくさん練習している様子がうかがえるほどでした。
「久しぶりの外はどうだい?」
と尋ねると
『外は明るいね〜(*´꒳`*)』
と笑顔で答えますが、いつもの様子とは何か違いました。
自分から話すのを待とうと決め、2週間後ぐらいに
「学校、行ってる?😳」
と、唐突に聞いてみた。
『いや、担任がね。。。嫌い』
と言った。
それから、12人ぐらい敵がいるという事を話してくれた。
何を言うわけでもなく、ジッと睨んでくるそうだ。
考えすぎだと思ったこともあったが、それが確信に変わる事が数回あって、担任に相談したが
『決めつけて話をするから嫌い』
とだけ教えてくれた。
今週水曜日、珍しく連絡が無く教室に来たが私は近くの高校の授業に行っていた。
『教室に来た』
と14時頃LINEがきたので、
「先生、今高校の授業に来ててまだ夕方まで帰らないよ?ピアノ弾いてていいんだけど、今日は〇〇と〇〇が来る日だから会いたくないなら早めに出なさいね🙂」
と伝えた。
水曜日は、同じ中学の同級生たちが数人来る日だったので、先に伝えた。
高校の授業が終わり、本人は帰っただろうと勝手に思い教室に帰った。
教室に入ると、本人と他2人の中学生が3人で静かに立ち話をしている最中だった。
ギョッとしたが
『大丈夫だった?』
と、とっさに本人に聞くと、この子たちは大丈夫だからと言い、久々の再会を喜んでいた。
私は邪魔にならないように隣の部屋に入り、少しホッとした。
まだ学校に行く気にはならないようだけど、ココが居場所になるのなら別にピアノを弾かなくてもいいから出て来てもらえると嬉しい。
保護者さんも少し安心している様子。
教室の近くにあり、私が関わっている出席カウントになるフリースクールも紹介したが、本人に行く気はなく、ひとまず保護者さんだけ面談に行ってもらった。
現在、全国各地で問題視されている不登校やひきこもりですが、まわりの大人や関係各所の関わり方次第で、どっちにも転ぶんだろうな。。。と思った出来事でした。