その人の流れを感じるには
その人の存在の奥底の流れを感じるためには、
その人の発する音(声)
音のまとまり(節)
まとまりのまとまり(リズム)
音の強調(アクセント)
を聞くだけでは足りない。
その人の〈息遣い〉を絶えず感ぜねばならない。
発している時・吸う直前の体の状態
吸う時の身体のこわばり
発する時の身体のこわばりの抜け方
すなわち、勢い迫る中に静かな迫りがある波を感じる。
波の音で例えれば、
発する時は「ザヴァン!」
発している時・吸う直前は「ザヴァン〜の中のズズズ…」
吸う時は「ザヴァン!直前のシーン・グググ・コポコポ…!」
(何を言ってんだ笑笑)
例えば、その人は『ああ、はい』と言った。
[a],[a],[ha],[i]という音
「ああ」、「はい」という節
「ああ、はい」というリズム
「ああ(!)、はい」というアクセント
を聞くだけでは足りない。
『ああ(!)、はい』を言うために、『すいません』と言葉を発している時・次の言葉で吸う直前の、慌てていて不安な様子。
吸う時のビクっとするような表情。
発する時の声が堰を切ったように出てくる感じ。
これらの過程が、その人の流れである。