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浅田家!

観てきました、浅田家!(途中からネタバレあり)

もう予告から泣けたので、絶対泣くのは分かっていたんですが、案の定けっこう泣きました。


「浅田家!」はわたし的にくすぐりポイント多めで。

まずは嵐ファンとしてニノが主演なのが嬉しい。それと、カメラを扱う人間として、写真家・写真・カメラについての話なのがいい。あとはモデルとなった浅田さんの出身地が近い。

そんな感じで、久しく映画館で映画を観ていなかったのですが、これはちゃんと劇場で観たいと思って、行ってきました。(ちなみにTENEもちゃんと劇場で観たい。)

この先はネタバレを含むと思うので、見たくない人は見ないでくださいね!



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序盤はくすくす笑えるポイントがたくさんあって、微笑ましい家族っていうのが存分に伝わってきました。

個人的にはニノの三重弁がかわいかった。三重出身の女の子はあったことがあるけど、男の子の三重弁は聞いたことがなかったので、男の子でも「〜しやん」って言うのが萌え。後半は東京に出ちゃうから、方言でのセリフが減っちゃうので、序盤のところで存分に楽しみました。


なんかもう、全体的に優しさで溢れていて、わたしは序盤からけっこう涙ぐんでいました。たぶん普通の人は泣かないポイントで苦笑。

例えば、お父さんが兄弟の年賀状用の写真を撮るところとか、浅田さんがいきなり始めた家族写真に、みんな何も言わずに付き合ってくれるところとか、ロケ地としておうちの玄関を貸してくれたご夫婦が微笑みあっているシーンとか・・・

うまく言葉にはできないけど、それぞれの人の立場からの思いを想像して、いろいろ感じちゃって、感極まったのかな。というかたぶん、「絶対泣ける映画」って思って見てるから、泣くスイッチが入っちゃってて、そのせいで些細なシーンでも泣けたんだろうな。


後半は、いきなり転がり込んできた幼なじみ(浅田さん/ニノ)をずーーーーっと、もう本当にずーーーーーっと何も言わずに面倒見つづける若菜さん(黒木華さん)が女性として強くてカッコ良くて優しくて尊敬するし、3.11があってからすぐ行動した浅田さんもすごいし、親友が見つからない中、自ら写真返却ボランティアを始めた青年(菅田将暉くん)もかっこよかった。


もはや常に泣いていたわたしが一番泣いたのは、北村有起哉さんのセリフ。

娘の写真を探してる。全部津波に流されてしまったから、遺影にする写真もない。

メモを取ったわけではないので、セリフ回しは全然違うかもしれないんですけど、こんなようなことを言っていました。

このセリフでハッとさせられたんですよね。

普通だったら亡くなった人の写真とか、思い出の品とかがあるから、見返せるけど、津波で、全部なくなったら、当然そういう物も手元に残らないんだって。

ニュースでがれきだらけの東北は何度も見たし、被災地の人たちが大変な思いをしていることも、知ってはいたけど、それでもやっぱり自分が体験したことじゃないから、細かい苦労や悲しみの部分には気づいていなくて。ただでさえ、いきなり大切な人を失って、しかも流されてしまったら最期に会うことも叶わなくて・・・。なのにその人との思い出の写真も何も残らないなんて、そんなの考えただけでも辛くて。

亡くなっても心で生きつづけるとかも言うけど、人間は忘れっぽい生き物だから、どんなにがんばっても記憶は薄れていっちゃう。そんな中で、写真とか、動画とかは故人を思い出す大切な鍵で。そんな大事な写真を、1枚でも持ち主の元に戻してあげようと活動していた浅田さんたちに救われた人が、どれほどいただろうと思います。


趣味として、写真を撮ることもあるし、仕事として、映像を撮っている身として、何のために撮影するのか、ということを忘れないようにしたいと思わされました。


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