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さのさんの研究#1 1-フェニルエタノールの酸化反応

Lot. No.(ロットナンバー)とは産業界・ビジネスでは「製品の最小単位」のことなんだけど,触媒を作る時も同じように管理するよ。例えば,TiO2にフルオレセインをくっつけた触媒(Fl-TiO2)を調製して反応に使ったとするよね。翌週にもう一回同じようにFl-TiO2を調製して実験をしたときに,再現が取れないなんてことはよくあることなんだよ。その理由の一つとして,Fl-TiO2を作った日が違う,つまり,Lotが違うことが挙げられる。同じ日に二つ作ったけど,この二つの活性が違うなんてこともある。これもLot. No.で区別するわけだね。

例えば,ぼくのサンプルIDは「KI」なので,KI001,KI002とLotをつけていく。

今回のFl-TiO2は佐野さんが調製しました。彼女のサンプルIDは「SA」なので,今回調製した触媒のLot. No.はSA001となります。

下の論文を参考にして触媒を調製しました。TiO2の種類が違う以外は全部一緒。

SA001を使って,1-フェニルエタノールからアセトフェノンへの酸化反応を検討したよ!

1-PEの酸化反応

1-フェニルエタノールをアセトニトリル に溶かして,気相を酸素雰囲気にして,青色の光を照射したよ!結果は。。。

全然進まなかったんだけどね!

なんでだろう。

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