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さのさんの研究#6 フルオレセインの量の影響, 研究テーマの変更
本研究では,入浴剤に使用されている色素であるフルオレセインをTiO2にくっつけた光触媒を作って,選択的酸化反応に使えないかを検討している。
TiO2を修飾しているフルオレセインの量を定量することができればよいのだが,うちの研究室では無理そう。そこで,触媒調製で使用するフルオレセインの濃度が反応に与える影響を検討することにした。触媒調製の手順は以下の通り。
1 5 mMのフルオレセイン-エタノール溶液を調製する。
2 ここにTiO2(500 mg)を加えて,懸濁させる。これを一晩攪拌させる。
3 遠心分離(5000 rpm)によって触媒を分離する。上澄み液を捨てて,メタノールを加えて懸濁させる。これを遠心分離し,上澄み液のメタノールを交換する。これを5回繰り返すことで触媒を洗浄する。
4 40 ℃で一晩乾燥させて完成。
この手順の1番で使用したフルオレセイン-エタノール溶液の濃度を変更して,活性に与える影響を検討した。
なんとフルオレセインがないときが一番活性が高いやないかい。参考文献どうなってんだ?とにかくTiO2だけでも青色LEDで反応が進行して,それをフルオレセインが邪魔をしていたという結果に。
研究テーマを変えざるを得なくなったな。
あるんだよなぁ。こういうこと。だから卒業研究は早めに手をつけることが大切。