【化学】ブリキに傷をつけてみた
こんにちは、うぃずです。
ちょっと時間が空いたので、ふと思い立ち、実験をしてみました。それは、
「ブリキに傷をつけ、そこに電解質水溶液が入っていったら、本当にSnよりもFeが先に溶けるのだろうか?」
という疑問を解消するための実験です。
ということで冒頭のイラストは、ChatGPTさん作「ブリキ」です。
いろいろとつっこみどころ満載のイラストですが、まぁ、おおらかな気持ちで見てください^^
私のプロンプト力の無さゆえ・・・
この「ブリキを傷つけたら、Snよりも先にFeが溶け出す」というのは、化学基礎の酸化還元のところで出てくる「イオン化傾向」で説明されるものですね。
・ブリキとは、鉄Feに錫Snをめっきしたものである。
・この二つのイオン化傾向は、Fe>Snである。
・ブリキに傷がつき、そこに電解質水溶液が入ると、Snよりも先に、イオン化傾向の大きいFeが溶け出す。
というものです。
共通テストにむけての問題演習をしていたところこれについて、「1%食塩水をブリキにつけておいたところ、鉄が溶けだした(といったような表現の)」という問題があり、「そういえばこれを試したことはないな。缶詰さえあれば簡単に実験できるな」と思い立ち、実験をしてみることにしました。
ということで実験とその報告です。(備忘録兼ねる)
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【使用器具と試薬】
・1 mol/L食塩水(実験室にあったから)
・ブリキの缶詰(内側が金色)
・(ここにないけど)きり(傷をつけるために使用)
・ヘキサシアニド鉄(III)カリウム水溶液(Fe2+の検出の為)
【実験】
1.まずは傷をつけずに、ブリキ缶詰に食塩水をたらしました。そして60分放置。
2.60分放置後、ヘキサシアニド鉄(III)カリウム水溶液を1滴滴下し、色の変化を見ました。その後、キムワイプで溶液を吸い取って、色の確認を再度してみました。
結果、溶液もキムワイプの確認でも青変は見られませんでした。
3.きりを用いて、缶詰の底の部分に「井戸の井」の字になるよう傷をつけました。そこに食塩水をたらして60分放置。
4.60分放置後、ヘキサシアニド鉄(III)カリウム水溶液を1滴滴下し、色の変化を見ました。
結果、青変が見られました。
(傷をつけたところから、青いモヤモヤしたものが確認できました。この写真で青いもやもやが見えますか?)
5.キムワイプで溶液を吸い取って、色の確認を再度してみました。
結果、キムワイプの確認でも青変がみられました。
【結果】
ブリキに傷をつけて食塩水をたらし、60分放置後、Fe2+ができているかを確認したところ、Fe2+の生成が確認されました。
【実験を振り返って】
やはり教科書通りの変化が起こるんだなと実感できました。
今回は傷をつけたのち「60分放置」しましたが、これが20分以内で変化することが確認できれば、授業の際に教室でできる、簡単な演示実験になりうるので、今度「何分で色の変化がみられるか」を確認したいと思いました。
ということで、今回は「思い立ったが吉日、化学実験ver」でした。
追伸
同僚にチョコレートをもらいました^^
もらったチョコレートはこれです!
「北九州、世界遺産、ねじちょこ」
NEJI CHOCO LABORATORY|ネジチョコラボラトリー |
頭を使っているときに甘いものって、いいですよね^^
あさっては共通テスト。
がんばれ受験生!