Kovaak練習はじめて数ヵ月が経ったFPS初心者の懺悔
以前書いた記事の続きみたいなものです。
知り合いがかつて私の書いた限界初心者向け記事を読みなおしたと言っていたので、せっかくなので近況も書こうかなと。
結論から言うと、kovaakは結構上手くなりました。
Apexもついでに上手くなりました。
たぶん。
1. Kovaakが結構上手くなりました
一例として、Ascend Tradking 90 small(横軸トラッキングエイムの練習シナリオ)の履歴をぺたり。
10月末までは、スコアが右肩上がりのグラフを描いていました。
私の最高スコアは全参加者の上位1%ぐらいのスコアらしいです。
知り合いのApexのプラチナ~ダイヤ帯の方にkovaakのスコアを聞いてみる機会があったのですが、(彼らはApexプレイヤーであってkovaakのためにkovaakをやる私のような異常者ではないので)私と同じくらい~下のスコアが返ってきました。
もちろん、視野角などの条件が人によって異なるので、スコアはあくまで参考程度のものでしょうけど、それでも私には最低限のエイム力は身に付いたと判断出来る指標になると考えていました。浅はかなことに。
ちなみにこの記事の執筆時点でのkovaakの通算プレイ時間は200時間程度でした。
10月末までには160時間程度やっていた、と記憶しています。
1000円のゲームにしてはコスパがいいですね。
2.Apexは……あれ?
上位1%のスコアでは無さそうですね。(確信)
たまにはキルが取れてるので、限界初心者は卒業してそうですね。(願望)
蛇足ですが、およそ10月末と対応するシーズン10のランク成績も載せておきます。
両区分、共にゴールド3でランクを終了しています。
シーズン10の期間中に、薄々感じてはいました。
基礎0の限界初心者出身は、トラッキングエイムの練習だけではApexが大して上手くならない。
Apex動画配信者が「エイム」という言葉を使う際、それは「トラッキングエイム」という文脈で使われることが多いことを感じており、また多くの動画配信者(全員では無かった)が「エイムだけでプラチナには上がれる」と発信していました。
裏切られた気持ちになりましたが、そもそも前述の情報から「トラッキングエイムの練習だけでプラチナには上がれるのだろう」という限界初心者流早合点を導き出せる正当な根拠ってあったんですかね。それって私の願望ですよね。
所詮kovaakの中での話ですが、的を追う能力自体はそれなりにあるつもりでした。となれば、フリックエイムの練習が必要なのではないか。
そう判断し、私はフリックエイムの練習を始めました。
それが私とkovaakとの蜜月の終焉でした。
3.フリックは下手なままでした
一例として、Tile Flenzy Mini(フリックエイムの練習シナリオ)の履歴をぺたり。
平均自体は一応、緩やかな右肩上がりに見えますね。
最高スコアは10月21日に出したものを1ヵ月近く更新できませんでした。
大して高いスコアでもなかったにも関わらず、です。
こちらに関しても、知り合いのApexのプラチナ~ダイヤ帯の方に試しでやってもらったところ、私より遥かに高いスコアが返ってきました。
私に不足していたエイム力はこれだったのか。
そう判断して、10月上旬からフリックエイムの練習に時間を割くようにしていました。
しかし、最高スコアは更新できないし、平均スコアも右肩上がりと言い張ってはいるけどただのレンジ相場なんじゃねぇのかってレベルで上下します。
気持ちはまだまだやる気があるつもりでした。
しかし、体が先に限界を迎えます。
ある日から、kovaakを起動すると過呼吸を起こすようになりました。
前兆はありました。
フリックエイムの練習をしているときに、ふと気が付けば過換気を起こしている。
停滞期にはその頻度が多くなっていきましたが、それでもまさか、起動時に起こすようになるとは。私は、思っていたよりずっと、追い詰められていたようです。
結論から言えば、Apexが上手くなるためにkovaakに頼ったのは、間違った努力の方法だったのかもしれません。
Apexは大して上手くなってない。バレルの曲がりの修正は当初の想定よりずっといい精度で改善出来たので、目標達成と言えるのですが、つぎ込んだ労力や負の感情がそれに見合ったものだったのかと言えば、まあ。
以前私は「未知の対人ゲームジャンルに足を踏み入れることは、結局他人に出来ることが自分に出来ないことを認めること」だと書きました。
その言葉に嘘はありません。
他人に出来ることが自分にも「いつか」出来るようになると信仰し、そのうえで努力すること。
それが私にとっての「1000時間まではチュートリアル」とのたまう経験者が出来ることを、自分には「まだ」出来ないと認めることでした。
そもそも先達というものは、上手くなろうとする人、適切に頑張る人を一番可愛がると相場が決まっています。
小学生のときに囲碁教室に通っていた、私以外の同期は囲碁を続けましたか?
どれだけ取り繕おうと、私がkovaakを始めた理由は「Apexが下手過ぎることに対する劣等感・疎外感」です。
下手でもいいさ。その姿勢はチームを組むタイプの対人ゲームだと間違いなく友人を奪います。例外は全員がそう考えている場合のみです。
「下手でもいいさ」
「今は下手でもいいさ」
上記の言葉が示す意味は正反対です。つのる不快感はいつか、思い出を上回ります。そもそも私には、下手でもいいさと開き直れるだけの強さがありませんでした。
結局、私はギブアップを選択しました。
最近はkovaakを起動しても過呼吸を起こすこともなくなりましたが、プレイ時間がかつて蜜月だった頃に戻ることもなく。たまにkovaakをやると、やっぱり楽しいゲームだなと思いつつも。かつてのように、kovaakに対して全力で取り組むことは無くなりました。
そして、Apexで遊ぶ時間が増えました。
4.開き直れば楽になる
ソロで遊んで勝てるわけでは無いですが、知り合いに(最高ランクがゴールド3の割には)対面が強いことを褒められる機会が度々あります。
そのたびに「kovaakのおかげですねー」と返しています。
間違った努力の全てが無駄だったわけではなく、超絶バレルクソ曲がり限界初心者だった頃の私はもういません。
牙を折られたはずの私も最近は調子に乗り気味で、ひとりでApexを遊ぶときは決まって必ずソロデュオってる始末です。
もちろん基本的にはボコられますが、たまに勝てると脳汁が溢れます。ソロでキルリーダーになったときは自分が世界で一番上手いのではないかと錯覚しそうになります。決まって直後に漁夫られ死ぬことになりますが、内心の自由は憲法で保障されているので改める気はありません。ちなみに今スプリットの私のK/Dは0.4です。
今の私のkovaak・Apexとの付き合い方は至極健全であると言えますが、それはそれとして、かつての私に対して申し訳なく思うときもあります。
かつての私のそれが間違った努力であったとしても、掘り続ければ私の想像した正しい未来がそこにあった可能性自体を否定する気にはなりません。
一度信じた心地よい夢が覚めるとき、それはおそらく私が、かつて夢想した地点に立ったときです。
それは一生来ないかもしれない。来ないで欲しいとすら思っている。一度諦めた私の見る、最後の夢です。
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