切り捨てられがちな限界初心者向けのApex Legends 入門編


はじめまして。けみこと申します。

私は

・ゲーム機は6年前のGBASP・PSPを買ったのが最初で最後
 (ソフト・ハードともに安かったから)
・リアルタイム系のゲーム経験はモンハン3を150時間程度のみ
 (上級までいって飽きた。誰かとやった経験はなし)
・完全情報ゲーム(囲碁)、TCGの経験はあり

という立ち位置からApexを始めました。

多分向いてないだろうけど(ここ重要)、人を撃ってみたかったというのが始めた一番の理由でしたね。反社かな?

1.限界初心者は少数派である

ゲームのチュートリアルをやって思ったのは、

「うわ画面きれい」(普段は361画素のゲームをやっているため)

完全にお上りさんですね。カラーテレビをはじめて見た人かな?


そしてゲームを始めて思ったのは、

「もの拾って装備整えるの超楽しい」(未だに楽しいです)
「……弾が当たらん。バグかな?」(ゲームは正常ですが脳は異常です)

……いや、まじで当たらんな。(K/D=0、平均ダメ1桁)

ここで、「エイム練習が足りない」ってのはよくわかるんですよ。
ゲームの限界初心者なのでクソザコナメクジなのはわかりきっていたことです。Apexは「弾がもうちょっと当たればもっと楽しくゲーム出来るな(ここが目標)」って思えるほど魅力的なゲームでしたので練習すること自体に異論はありません。
でもWASD移動すらおぼつかないのに何が練習できるんですか。
武器取り出しに時間が掛かるから構えたまま走ろうとする初心者には重い現実です。

ゲーム開始十時間前後、この時点での課題は無限にありますが、それでも私には希望があります。あったんです。
無限に配信者が居るこのゲーム、限界初心者向け動画もあるだろ、と。
しかし現実は過酷です。
無いんです。完全なゲーム未経験者向けの動画なんて無いんです。

だって、ゲームをやらない人はゲームをやらないから。需要がないから。配信者のターゲット層じゃないから。

多分配信者目線だと、「ゲームが末永く続いてほしいから救うコンテンツがあった方がいい」とおもいつつ、「金落とさない割に不満めっちゃ抱えてるから触りづらい(自己分析)」ので他の誰かにおしつけたい層だと思います。そこを助けようとしている人はたぶん国選弁護人並みにハードなのではないでしょうか。ほとんど慈善事業です。そのうえ間違ったこと教えて初心者に変な癖付けたら間違いなく叩かれるでしょうし。

私はゲームを始めるにあたって知り合いのゲーム用Discord鯖に招待していただいたのですが、実際話を聞けば、鯖内の人たちのほとんどはゲーム経験者。(当然)

それでも数十時間ほど一緒にさわれば有益なアドバイスを頂ける機会もあります。(当時のK/Dは0.03、平均ダメージは10~20程度か)

①「目標をセンターに入れるといいよ」
②「ボットを動かして撃つといいよ」
③「立ち回りが大事」
④「漁り遅い上に立ちっぱなし?」
⑤「操作遅い?」

多分言っていることは間違ってないのでしょう。完全情報ゲーマーの勘が告げています。

そのうえで完全情報ゲーマーの勘がさらに告げています。
「②~③はお前にはまだ早い。①、④、⑤の具体的な練習方法は返って来ない」  

他人を頼ろうとした私が愚かですね。
呼吸ってどうやってしていますか? 普段当たり前に出来ることの言語化なんて面倒くさくてやってられないじゃないですか。だってしなくてもいいし。それでも指摘して頂けるだけありがたいことです。

この時点での私の目標は「もっと楽しくゲームをすること」。
未だに実現出来てるか怪しい、遥かかなたの目標に向かって走りだしたのでした。

2. それはゲームが出来る環境ですか?


プレイ時間が数十時間の時点でようやく問題の分析にとりかかります。
(それまで適当に遊べるくらい楽しかったんですが、流石に上達が見えないのはそろそろ精神的に厳しくなって来ました
問題点は大きく分けると3つあるように感じています。

①環境の問題
②エイムの問題
③操作スキルの問題

ここで立ち回りについて省いたのは、「手っ取り早く解決できるもの、言語化した後の作業が多いものから問題を解決する方が楽しむ近道」と判断したからです。横着は近道ではなく邪道です。

この辺りの判断は完全情報ゲームをやった経験から来ています。
知識の勉強は手っ取り早く強くなることに適しています。しかし知識面で知るべき範囲は無限にあり、そのうえで流動的だから最新のものにアップデートを続けなければなりません。一方で基礎体力と言えるスキルは、多少勉強したところで伸びが見えません。しかし知識ほどの広がりもありません。多少前提条件が変わっても、大きな損失とならない安全資産がスキルにあたるんですよね。

そもそも私は知識を多少取り入れたところで、それが結果として見えるほどのスキルが無い状態です。他人に言われたらブチギレて泣きます。

ここではまず①環境の問題について話します。

結論から言えば、ゲームが出来る環境ではありませんでした。
こっちとしてはもっと気楽に遊びたいところでしたが、それが現実です。

環境の問題を分類すると、ディスプレイの位置とPCのスペックになります。

まず凡ミスであったディスプレイの位置の話から。
操作していると不思議なことがあります。
視界の中央に目標を合わせているのに、画面の中央に目標が入っていない。
バグではありません。視界の中央と画面の中央がずれていたのです。

ディスプレイの位置を変更することで、この問題は解決しました。

限界初心者はこういうところで躓きます。
そしてそれを「エイムが悪い!」と見当はずれな練習で誤魔化そうとします。

面倒でどんくさい奴らですね。(自分語り)

もう一つの問題はPCの問題です。
私の環境ではFPS(フレーム・パー・セコンド 1秒間に画面を更新する回数)が20前後、撃ち合いを始めれば一桁になることもざらでした。

FPS数についてつぶやいた瞬間、「それが弱い原因では?」と私と同じくらいにApexを始めた友人(知識面は私とそれほど変わらないけどスキル面は天地の差があります)に言われました。

でもピンと来ないんですよね。だって、youtubeの動画ってFPS30くらいじゃん。なめらかな画面で見たことがないんだもん。

これについてはPCとディスプレイをハイスペックなものに買い変えて解決しました。これは限界初心者の取る行動ではないですね。私はApex限界初心者とTCG動画の編集者を兼業していたので、たっけぇゲーム機を買ったわけではないのです。囲碁の人間より強いAI(マジでやばいぐらい棋理に明るい)も、最近はグラボの性能を要求してきますからね。だから丁度いいタイミングでした。言い訳はもう済んだ?

ちなみに旧PC最後のランクマッチの結果がこちら。平均ダメージ30前後、内訳はジブウルトとグレネードがほとんどであり端的に言って銃を撃つ価値がないレベルでも、安全地帯外ムーブが最低限出来ればシルバーは抜けられます。ソースは私です。当時の私のエイム力では、味方との連携なんて気にするだけ無駄でした。捨てろ捨てろ言われているフェニックスキットは、物資を漁られた後でもよく落ちているため、とても頼もしい回復アイテムでしたね。やはりレアリティーの高い道具を拾うのは楽しいです。これが楽しいFPSだ、とは口が裂けてもいえませんが。

「じゃあどのあたりのPCを買えばいいの?」という疑問に関してですが、端的に言えばFPS=60あればゲームになります。これ以上高くても180度振り向いたときにカクつかなくなる程度のリターンしかないので限界初心者には無用の長物でした。(懺悔)
みるべき部分はグラボです。ツイッター上なら私より詳しい人がその辺に落ちているはずなので、その方に聞いてください。私はPCについても限界初心者です。

ちなみにPCを買い替えた結果どうなったかといえば、訓練場の動かないボットに弾がよく当たるようになりました。リコイル制御がこんなに簡単になるとは思いませんでした。やったぜ。

人には当たりませんでした。当然撃ち負けます。知ってた。

3.それはゲームが出来るエイムですか?

結論から言えば、ゲームが出来るエイムではありませんでした。(憤怒)
みんな「エイムはすべてじゃない、立ち回りも大事だよ」と言いますが、それは「一定レベルのエイムを持っている」人同士での話です。

将棋の終盤力は、将棋倶楽部24のR3000以上(奨励会有段以上らしいです)の一般プレイヤー間では大きな差が無いらしいです。
だから某プロが、「詰将棋に意味はない」と言うわけです。みんな出来る(し自分も出来る)から、別の部分に努力リソースを割けってことです。アマチュアが俺の言うことを本気で取るなって話ですね。
ちなみに私は将棋級位者です。よく10分切れ負けで遊んでいるんですが、ぶっちゃけ終盤力が八割です。エイムイズゴッド。

とはいえ、FPSにおけるエイムは、将棋における終盤力と等しいとは思えません。将棋の終盤は一手で勝敗がひっくり返る場面にたびたび遭遇しますが、FPSで一発弾を外してそれが致命的になる場面は将棋ほどではないでしょう。何故なら普通のプレイヤーが弾を外しやすい場面では、普通のプレイヤーである相手もまた弾を外すからです。対人ゲームはガバりガバられで回っています。完全情報ゲーマーの体感として、上手い人でも低いところに限界があるものに関して、高い精度が求められる場面は限られますし、それを望むのは強欲というものです。
限界初心者としては、むしろ低いところにラインがあることを喜ぶべきでしょう。

そもそも、一発外したら負け、とりわけ高い精度を要求される場面においては、一発外す前段階でやらかしてることがほとんどです。だから立ち回りが大事だったんですね。(限界初心者が楽しく遊ぶという目的から考えると遠回りなため、立ち回りについての言及は回避します。「言ってることはイッパシなのに弾は当たらないんですね~」なんて言われた日には五寸釘をAmazonで注文する必要があるからです)

私の推測では、オートエイムのチートが無双するのはその限界を突破するからであり、対人で遊ぶ場合に要求される本質がエイムであることを意味するものではありません。

ですが限界初心者はエイムに問題を抱えています。その低いラインにすら届いていません。結果、銃を持つ価値が無い。限界初心者の言う「エイムが全て」というのは負け惜しみではなく、正しく現状を認識した結果の言葉です。

そもそもの問題として、目標がセンターに入ってないのです。だから、目標をセンターに入れた後のリコイル制御がある程度できても、0ダメージを連打することになるわけですね。

ありがたいことに、これに関してはうまい人の練習動画でヒントを十分に貰える範囲でした。限界初心者も超上級者も、やるべきことは同じです。
私が参考にしやすかったのはこの動画でした。

フレンドが居なくてもいいってところが最高ですね。(限界初心者の練習ごときに他人の時間を使わせるのは気が進まないため)

多分エイム練習に関しては、私が知らないだけでいい動画が無限に転がってると思います。

そもそも、動かない的に動かない状態でそこそこ当てられるようになっている(ここまで達成できても、まだ限界初心者)のが前提条件として、

① 目標を視点の中央に素早く入れる。
② リコイルを制御する。
③ 相手の動きに合わせて視点の中央を移動させる。

これが完璧に出来ればあなたもオートエイムです。
バンガロールは存在しないって言ってますが、たぶんApex Legendsをやったことがないのでしょう。

とはいえ、私は弾を当てたいのですが、それは「現実的な努力という対価を払うことで、対人ゲーム特有の甘えが許される環境で楽しくキャッキャウフフしたい」からであり、「手っ取り早く結果が欲しい」わけではありません。修羅に堕ちるのは望むところではありません。

限界初心者の私は、①と③に問題を抱えていました。
②は、①と③が出来てから問題になる部分でしょう。(出来ていたとは言っていない)

①はウイングマンorP2020で的を一発撃っては目標を変えて撃つ練習を行って若干改善しました。このときに感度がガンガン低くなっていきました。人間にはできないとは言いませんが、初期感度はマウスゲーム初心者には厳しすぎます。

③は上記動画中の、「ジップラインを引いて、チャージライフルで行う追いエイム」の練習を毎日30分~1時間程度、三週間行うことでかなり変わりました。
初弾が当たり、追いエイムが最低限出来れば低レート鯖では及第点だと感じます。出来ても毎回打ち勝てるわけではありませんが、十分遊べます。味方とフォーカス合わせる価値のあるダメージさえ出れば、銃を持つ価値が発生します。具体的には200ダメージ食らう前に50ダメージです。

練習を始めて一週間で、マシンガンなんて一発当たればいいほうだったのに、1マガジンで100ダメージ前後飛ぶことがたまに起こるようになりました。真っ先に疑うのはバグです。このゲーム、よく壊れるんでしょ?(偏見)

そしてついに訪れる1マガジンでダウンを奪った瞬間。確かアリーナでの出来事だったと思います。イキかけました。
こんな面白いゲームだったのか! これ、アイテム収集ゲームじゃなかったのね!(200時間プレイしてようやく気付いた)

まあ、相変わらず初心者の域です。参考として、今期の平均ダメージは150~200(前期比6倍!)で、K/Dは0.2(前期比4倍!)ぐらいですね。アリーナのK/Dは0.4。低レート鯖だとたまによく居る程度のお荷物です。

しかし銃を持つ価値がないレベルだった頃よりは楽しくゲームが出来ます。
エイムは全てではないですが、エイムこそが限界初心者がゲームを楽しくプレイするために一番重要な技能だというのは確かだと思います。何故なら、弾が当たらないことは超絶ストレスで、全てのやる気を奪うからです。

ちなみに「訓練場のボットを動かしてする追いエイムの練習」は限界初心者にはオススメ出来ません。何故なら、ボットに撃ち負けてやる気を著しく削がれるからです。初心者にあれを勧める奴らは人間の心が無いと思ってます。

私は1時間で心が折れました。装備が無い状態から武器やシールドを拾う前にリスポーンキルされる経験は、実戦だけでお腹いっぱいです。

4.それはゲームが出来る操作スキルですか?


結論から言えば、ゲームが出来る操作スキルではありませんでした。

漁りの速度に関しては慣れで改善したものの、相変わらず遅いです。
「バッグの中身をあらかじめ決めておいて、必要な部分だけ見るといいよ」という話を聞いて試してみましたが、指の動きの正確さが低く、脳の判断速度が遅い点はどうしようもありません。本来は知識を身に着けてカバーする部分ですが、それはそれとしてよくパンチが出ます。

ちょっと前、急いで漁ったときに武器が変わっていたことに気づかず、中距離の撃ち合い始まるタイミングでショットガン二丁持ちだったことに気づいたときはブチギレました。当然リロードもされていません。

この点を改善する適切な練習方法は思いつきませんでした。訓練場にはデスボックスが存在しないからです。限界初心者は実戦でデスボックスを作れないから限界初心者なのです。

今ぱっと思いついたのは、訓練場でローバのウルトを使って、目標とするバッグの中身、アーマー状態を揃える練習でしょうか。道具が2個しか抜けないので望み薄ですね。

当初の予想と異なり、手っとり早く解決できるものではないと判断したので、改善優先度を下げました。言語化が意味をなさない部分は、場数を踏んで改善するしかありません。

ちゃんと銃をしまってスライディングジャンプしつつ走れば、多少漁りが遅くてもおいつけ
(ることもあり)ます。

たまに追いつく前に味方が全滅します。でも、追いついていても全滅してたとハイドしてる限界初心者はみんな思ってます。「n〇〇b」て言われたらその通りなので、「sry」と返してますが心は自由です。

5.今でも初心者です(当たり前)


自分では、そろそろ限界初心者(自認)は卒業かなーと思い始めています。250時間以上掛かってる時点で遅い感はありますが、未知の対人ゲームジャンルに足を踏み入れることは、結局他人に出来ることが自分に出来ないことを認めるものだと思っています。囲碁で初心者を抜けるのに掛かった時間を考えればマシなものです。

本当の意味での限界初心者は少数派ですが、初心者(ライトユーザー)の数自体は多いのがFPSだと思います。一度ボリューム層の下の方引っかかることで初めて、上手い人が言っていることの意味が分かってきます。完全情報ゲームの方で何度か味わった経験です。

過去の自分と比べてかなり改善したとはいえ、まだまだエイムは甘いし立ち回りの知識もありません。安地外ムーブだけは任せてください。そのへんの初心者よりも場数を踏んでいます。

Apex Legends 自体はとても楽しいゲームです。
ですが、それでストレスを貯めている、同じ境遇の人が一人でも助かればいいなーと思いつつ。そういう層には結局届かないだろうなと思いつつ。八割方人間不信こじらせてるだろうし。(自己分析)

そんな感じで、この記事をいったん締めさせていただきます。

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