努力で夢はかなうかもしれない。
この間、A-Studio+に石原さとみちゃんが出演していた。5月17日から主演映画「ミッシング」が公開されるということで、その裏話も盛り込んだトーク内容になっていた。
母になった石原さとみもめちゃくちゃ可愛かった。輝くような笑顔と透明感。これでアラフォー?? まるで同年代とは思えない。無敵である。
そう、同年代なので20代は石原さとみ表紙の雑誌や出演ドラマを見まくっていた。とくに追っかけていたわけではないのだけれど、そういう「ファンじゃない層」も問答無用で虜にするほど可愛かったし(もはや光っていた)、わざわざ出演作品を探さなくてもドラマもCMも出まくっていた。
そんな80年代生まれのカリスマ、さとみが言う。
「20代のうちに出たいCMとか、表紙をしたい雑誌とか、かなえたいことをノートに全部書き出していました」
「CM出たい!とかじゃなくてブランド名も、雑誌の名前も具体的に」
(記憶で書いているのですが、そんなことを言っていた)
で、それが「20代のうちに全部叶った」と言っていた。
私はこれをテレビの前で聞いて「石原さとみは特別だから」とも思わなかったし「夢って努力すれば叶うんだ!」とも思わなかった。
ただ、私にはそんな熱量で叶えたい事ってないな、と思ったのだった。
たとえば、友達からの誘いを全部断って、携帯ゲームするみたいな自由時間も捨てて、周りの人みんなに馬鹿にされても、それでも叶えたいと思うような爆発的熱量の欲求。悶絶するほどほしいもの。そんなのないなぁって。
特別な人だけが大きな夢を叶えられるんじゃない。そもそも普通の、多くの人は、なにがなんでも叶えたい事なんてないんだよね。
むしろ、そんなふうに何が何でも叶えたい夢ができたら(できてしまったら)周りの目もどうでもよくなるくらい突っ走れるんじゃないかな。そんな人の夢はほとんど叶うんじゃないかと思う。
高校時代の同級生に、医者を目指していた女の子がいた。
両親が医者で、子供のころからずっと医者が憧れの職業だったらしい。とびぬけて成績がよかったわけじゃないから、大学受験も苦労していた。何年も浪人して、結局、受からなかった。
そのうち医療事務の仕事に就いたと聞いたので医者はあきらめたのだと思っていた。
しかし数年後、Facebookで彼女が医大に合格したのを知った。
「同級生が若すぎて話合わない!医師免許取るころにはアラフォー?やば!」と笑ってた。
お前、そんなに医者になりたかったのか。
粘り勝ちじゃないか。
同級生が大学生活を謳歌してバカやってる時も、いつの間にか疎遠になって大人になって、社会人としてキャリアを積んでいるときも、お前は一人で医者を目指し続けたのかよ。
なんだそれ、すごすぎるじゃん。
世の中には、宇宙に行くとか世界一になるとか、様々な偉業を成し遂げる人がいる。そういう人たちは特別な才能があるから、それを成し遂げられたのかな?
才能を神様が与えた「ギフト」と呼ぶことがある。努力し続けられることが才能、という言い方もある。
だけどそうじゃなくて、なにがなんでも手に入れたいほど欲しいものと「出会ってしまうこと」、それが神様からのギフトなんじゃないかな。なんてことを思いました。
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