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両面カービング喧嘩札「皮之業」

皆様こんにちは。
季節の変わり目で普段の3倍偏頭痛がして普段の5倍眠たいです。
そんな艱難辛苦を乗り越えて完成した作品を写真で綴ります。

カービング工程

先ずは下絵を描きまして
革にトレースし
ラインをカットして
刻印で叩いたりモデラで形成したりでカービング工程終了です。

染色工程

先ずは黒から
水暈しを重ねて
黒一色の状態です
次はグレー系を染めます
黒×グレーの状態
その他は全て混色した中間色で染めて染色工程終了です。

準備工程

本裁ち、裏打ち、肉盛りを経て。

後は貼り合わせて突き縫いで縫製し小端を仕上げて、、、
完成です。

「皮之業」

写真は以上となります。

一休禅師(もしくは弟子)が詠んだとされる歌「骨隠す 皮には誰も迷ふらん 美人といふも 皮のわざなり」に着想を得て製作しました。

過去最高精度の小端磨きが出来たと思います。
手縫いの撚り具合と番手とピッチのバランスも良い仕上がりかと思います。

何気に苦労したのは長方形という形です。
ただ長方形を描くだけなら数秒で終わりますが、この長方形を描くのに1日以上掛かりました。
どんな形にしようか、思い付く限りの形と意味合いを調べて可能性を総当たりしてたので、結果的に滅茶苦茶時間が掛かってしまいました。
幽霊の顔の位置を決めるのにも三回はやり直しました。
当初は幽霊の手も描き入れてましたが、足し算よりも時間の掛かる引き算となりました。
裏表でのストーリー性、コントラストが楽しめるように仕上がったかと思います。
最も拘ったのは幽霊の頬から顎のラインです、下膨れです。
因みに、逆さまに見たら結構怖いです。

こちらはオークションイベント出品の為に製作しました。
詳細はまた後日、追って各種SNSでご案内致します。

では次のオーダーの製作に取り掛かります。
それでは皆様また会う日まで。

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chelsea leather art work
北崎厚志

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