見出し画像

ジビエ鹿革印鑑ケースと手染めコードバンスマホケース

皆様おはよう御座います。
早起きしたのに爽やかさの欠片もない雰囲気です、遅寝落ち早起きです。
撮影した作品の画像の選別作業は睡眠導入効果が抜群です。
寝付きの悪い方へオススメです。

という訳で完成した作品を画像で綴ります。
先ずは印鑑ケースから。

先ずは革を筒状に仕立てます。
内側は斜め漉き、外側は突き合わせにして貼り合わせて裁ち合わせます。
突き合わせで貼り合わせた箇所を掬い縫いします。
縫い終えたら小端磨き。
これは本体の土台部分です。
続いて蓋と本体の鹿革部分も同様に仕立てます。
最後に天部、底部のパーツを作り。
拝み合わせ縫いで縫い終えて。。。

完成です。

ジビエ油鞣し鹿革草木染め印鑑ケース

ものの見事に画像では伝わりませんが、糸だけではなく革も色違いなのです。
以前に草木染めで染色した広島ジビエの油鞣し鹿革を使用しております。
特徴としては掬い縫い、拝み合わせ縫いと珍しい縫い方で仕立ててあること、クロム鞣し同様に磨きにくい油鞣しの革で小端磨きしてあること、天部、底部が緩やかなドーム状になっていること、です。

こちらはプレゼント用ということで実際の印鑑の寸法も不明でしたのでケースとして製作しましたが、実物の印鑑に合わせてカバーとして製作しても面白いかと思いました。

続いてスマートフォンケースのご紹介です。

先ずは木型の製作から。
それからこのコードバンを。。。
ひたすら、、、
泣き言を言いながら染める事10数時間。
それから木型で絞り加工。
周囲に漉いた床革で裏打ちし。
更に表革を張り込む三層構造です。
それからブリッジ型ループ製作。
左撚りの麻糸を束ねて右撚りに撚り直してロウ引きし熱で溶かし込み再度撚り直す作業を2回済ませたら。。
縫製工程です。
縫い終えたら小端を仕上げて。
最終縫製工程の駒合わせ縫いを経て、、、

完成です。

手染めコードバンスマートフォンケース

こちらは無地のピット槽鞣し牛革バージョンです。

コードバンは黒ではなくダークグレーです。
黒に染めるのは例えコードバンであっても短時間で簡単に染めれるのですが、仕上がりにも経年変化でも面白みに欠けるので強烈に時間が掛かってもダークグレーに染めるのが拘りです。
それと絞り加工をした場合は殆どが縫い代を付けて仕立てますが、今回は縫い代を排除し駒合わせ縫いで仕立てる事で縫い代を排除しスッキリとした見た目に仕上げました。
これもなかなか世間では見ない作りだと思います。

それより意外と大変だったのがブリッジ型ループの製作でした。
ループをアーチ状にすることで厚みを最低限に抑えれて、且つ中央が盛り上がった仕立てのベルト部分との相性も抜群になります。
が、そのベストな形状を見出すのに時間が掛かってしまいましたが、苦労の甲斐あって上手く仕上げる事が出来たかと思います。

今回も良いオーダーを有難う御座いました!!

では間一髪入れず次の製作に取り掛かろうかと思います。
それでは皆様また会う日まで。

Instagramアカウント

お問い合わせ用メールアドレス
info@chelsea-leather-art-work.com

広島県広島市中区東千田町2-13-18-101
chelsea leather art work
北崎厚志

宜しければサポート下さいませ。 日々より良いモノづくりの為に切磋琢磨し邁進して参ります!