工房開店5周年とブライドルレザー小物達
皆様こんばんは。
16日で工房を開店させて5周年になりました。
革細工を初めて21年、生業として14年になります。
過ぎればあっという間ですが、行く先は果てしないです。
これまで続けられたのも皆様からのご贔屓があればこそで御座います。
これからも更なる高みを目指し技芸を研ぎ澄ませ日々精進、研鑽、邁進して参りますので、これからも一層のご贔屓、お引き立ての程をどうぞ宜しくお願い致します。
ここ最近はリペアやメンテナンス、カスタムのご依頼に対応しておりましたが。
たまたまブライドルレザーでのオーダーが重なりましたので、それらをご紹介させて頂きます。
ブライドルレザーウォッチバンド製作過程
縫製、小端磨きを経て完成です。
ブライドルレザーウォッチバンド
極厚のピット槽鞣しブライドルレザーから立体的に削り出し、緩やかなドーム状に形成し使い勝手と程良い張力と耐久力、そして見た目の高級感を一枚革での限界を目指して製作しました。
伸び止め処理をしっかり施す為に折り返し部分の寸法を長めにしました。
オーダーメイドのウォッチバンドは長さに無駄がない為、遊革は不要で小穴の数も最小限で済みますのでより丈夫で長持ちします。
ブライドルレザーベルト製作過程
後は縫製を経て、完成です。
ブライドルレザーベルト
こちらも同様にピット槽鞣し極厚ブライドルレザーを使用しております。
過去に何度も使用しているこのブライドルレザーですが、本当に尖った特徴をしています。
5.5mm厚で最初は固めなのですが、顔料不使用で革の中までタンニンと蝋成分がタップリと染み込んでおり、馴染んできたら結構柔らかくなります。
床面も小端も簡単に磨きが掛かりますが、いざ耐水ペーパー等で磨き込もうとすると蝋成分の影響かすぐに目詰まりを起こします。
更に小端を染めようと染料を塗ってもなかなか染み込まず染め付き難いのです。
ボンドの効きも当然悪く普通のボンドでは仮止めが精一杯です。
しかし丈夫さ、経年変化の良さはブライドル随一かと思います。
今回も良いオーダーを有難う御座いました!!
次は一ヶ月程仕事を休んで作品製作に集中しようかと思います。
あ、それと5周年だからという訳ではありませんが、密かにマンツーマンレッスンを開始しました。
遠方の方はリモートで行っております。
大々的な募集はしませんが、もしご興味のある方がいらっしゃいましたらお問い合わせ下さいませ。
それでは皆様また会う日まで。
お問い合わせ用メールアドレス
info@chelsea-leather-art-work.com
広島県広島市中区東千田町2-13-18-101
chelsea leather art work
北崎厚志