オーダーメイド革小物集
皆様こんにちは。
気付けば前回の投稿から2ヶ月経ってました。
もはや時の経つ速さが恐怖の対象です。
そんな恐怖にも負けず完成した作品達を完成写真で綴ります。
藍染め牛革名刺入れ
八方に手揉みした藍染め牛革を使用しております。
手揉みのシボを活かしつつ型崩れしないように仕立ててるのがポイントです。
大量に名刺を持ち歩かないのであればメインポケットは厚みが可変する方が良いかと思います。
藍染め牛革ブレスレット
時計のバンドも同様ですが、手首に巻くモノは裏地が肝心要なので、薄く軽く丈夫な本白鞣しの鹿革を使用しております。
本白鞣しは本物です、最近増えた類似品の白鞣しとは違いますのでご注意下さい。
手染めジビエ鹿革ペンケース
厚みのあるジビエのタンニン鞣し鹿革を使用しております。
汚れ防止の為、防水スプレーを吹いております。
柔らかい素材に裏地、裏打ち無しで極力型崩れのし難いよう縫い代の処理にかなり気を使っております。
持ち込み金具のセミロングウォレット
こちらはお客さん持込みの財布から金具を取り、新たに作る財布に取り付ける、というオーダーでした。
ウォレットチェーン用の金具は問題なく使えましたが、ホック用金具はそのまま流用は出来なかったので加工し取り付けました。
国産ベンズを手染めで黒に染めて製作しました。
キャッシュトレー
木型に吊り込んで立体的に製作したキャッシュトレーです。
内Rは革を縮めて、外Rは革を伸ばして立体的にしますが、それが組み合わさった形状なので難易度高めです。
厚みも1.8mm2枚重ね+芯材なので、なかなかな力業でした。
色は染料を3色混ぜております。
手染めベンズIDカード入れ
外装にクセ取りパーツを使った小銭入れ、内装には窓付きカード入れ。
クセ取りというのは漉きと曲げと伸ばしを駆使して1枚のパーツを立体的に仕立てる事です。
そうする事でマチの寸法の無駄を無くし、スッキリ且つ使い勝手の良いパーツに仕立てられます。
こちらも手染めの国産ベンズです。
国産特厚ベンズベルト
シンプルなベルトです。
剣先に蜘蛛の巣柄を描いております。
真鍮バックルは鋳物の雰囲気を殺さないよう、内側のバリを削り全体的に磨きを掛けました。
蜘蛛の巣柄名刺入れ
こちらも手染めの国産ベンズです。
ベンズというのは革の部位の名称で、手足と腹部を除いた繊維が密で地の目(繊維の方向)が整った背中の部分になります。
当方では基本的にこのベンズ部位のみを使い革製品を製作しております。
以上、最近製作した小物集となります。
次は溜まったリペア&メンテナンスに取り掛かりたいと思います。
ではまた合う日まで。
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chelsea leather art work
北崎厚志