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偽リ


七月

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人間というのは
カメレオンのようだ、と思う

ダンサーの中にいれば
ひと目見てダンサーだとわかるような体貌

バンドマンの中にいれば
ひと目見てバンドマンだとわかるような体貌

アパレル店員
美容師
大学生
OL
主婦

他たくさん
みんな、みんな
各々の職業ブランドを知らず知らずに着こなしている

なんとなく
各々の色合いがある

もちろんそれに当てはらまないヒトだって
たくさんいるのだけれど。

類は友を呼ぶ、とも言うけれど
類が友を呼んだのではなく
周りの身近にいるヒトや大事なヒト、憧れのヒト
から影響を受けて
自分の好みや趣味、体貌が自ら変化したのでないのか

それが
「 類は友を呼ぶ 」
が成立したようにみえるのではないか

外見だけでなく、内面もすべて含めて。

ヒトは常に情報を受け取って
消化しようとしているし
いちばん近くにいる人間や近くにあるモノから
受ける影響はとてつもない大きさ、力だと思う

此処から少し
わたしの経験談なのだけれど


アーティスト( クリエイター )と一般人
すぱっと線を引いて接してくるヒトがいた
自分は一般人で、ふつうの人間だから
と、わたしにはいつもそう話してきていた

わたしだって踊ル一般人なのだけれど

わたしはそのヒトをすごく大事に思っていて
共有する時間もモノもすごく多かった

そのヒトから
求められたわけではないし
わたし自身
カテゴライズすることも
また、されることもすきではないのに
何故、不思議

選びとるモノ、選びとる色、選択肢
すべて
"万人受けする"
"普遍的な"
"雑誌掲載 人気No. 1"
のような
無難なモノ、無難な色、無難な選択肢に変化した

明らかに
「 自分はふつうの人間 」と言うそのヒトの影響を諸に受けて
わたし自身が変化していたし
その変化についても
そのときは無意識に生き
選びとっているものだから、わからないままでいた

もちろん
カテゴライズされず
確固たる自分を持ち、生きているヒトも
たくさんいる

確固たる自分を表現することは
すきなモノや色で固めているだけだから、と
容易いようにみえるけれど
とっても難しい

ヒトは何かしら、誰かしらに
常に影響を受けて生きているから

日々
意識的にも無意識的にも
受け取り続けているたくさんの影響たちを
自分をつくりあげていくスパイスにかえて
変化していけたら、いいな


photo manimanium






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