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ONTAKE100 2024 100kmサブ13の巻(後編)

ONTAKE100 2024 100kmサブ13の巻(前編)からの続きです。


ステージ1 上松

 1時間前に駐車場から荷物預けに向かったおかげで、スタート位置はゲートから10~20mくらいのところ、そこに界隈の13~14時間を目指す面々で並ぶコトに。スタートして15kmはロードだと聞いていたので飛ばさないようにペースを確認しながら走りました。飛ばしてもキロ5分半までと言い聞かせながらも周りはみんな速く、少し置いて行かれながらも焦らないようにマイペースで走ります。(序盤の貯金は借金と言い聞かせ)

Garmin PaceProでペースを計算

 その後、トレイルパートに入って界隈みんな一緒になりワイワイお喋りしながら進み、ペースが同じだったSAIさんと並走し、順調に黒田さんのいる白川小川のエイドに到着しました。

(白川小川AS 25km)
SUB12.5 2:34
IN      2:38 ←飛ばし過ぎず順調
SUB13.0 2:40

 フラスク2本が完全に空く予想が、天候のおかげで思ったほど減っておらず、ザックに入れた水500mlのフラスクが完全に重りになる予感……(でも怖くて水を捨てられない)ここでバナナとオレンジを2切れずついただきました。
 給水をしている間にSAIさんに置いて行かれたと勘違いし、ペースを少しだけ上げて走ります。すると、前を行くゲンヤくんとオーシャンさんに追いつきます。そこで初めてSAIさんを逆に置いて来てしまったコトに気づきました(スミマセン)
 そこからはゲンヤくんと一緒に走るコトになります。予定通りの良いペースで走りながら、前の選手を追い抜く時に「どれくらいのタイム狙ってますか?」と聞くのですが、大体は「14時間切りです。」と言われて「イヤイヤイヤ、めっちゃ速いですよ、これ多分12時間半くらいのペースですよ」と言うと、驚かれる人もいたので、意外とそのあたり大雑把に考えて走ってる方が多いのかなという印象でした。
 スタート前の満腹時にエスタロンモカを飲んでいたのもあり、眠気はまったくなく明け方を迎えます。その頃になるとオナラがプップカプップカ出ます。ゲンヤくんには「腸が元気に動いている証拠ですよ」と言われます(が、これが後にえらいコトになるとは知る由も・・)

走りながらオナラ出る出る

 日が昇って雨もまぁまぁ降りましたが、レインウェアを着るほどではなくそのまま走りました。1周目のラストは10kmで500m以上下ります。そこでもゲンヤくんとそこそこ軽快に(キロ5分半程度まで)下りました。

(松原スポーツ公園CP1 54km)
SUB12.5 5:50→6:05
IN/OUT  5:50→6:05 ←上出来Aプランで1周目を終える
SUB13.0 6:01→6:19

松原スポーツ公園に戻ってきて、デポバッグを受け取り、成城石井の10倍ジンジャーエール(レース前日から我神散も飲んでいて、これと併せて胃腸はノートラブル)、リポビタンゼリー、OS-1ゼリーを摂り、雨だったので意味なかったですけど、気分を変えるためにウェアを着替えました。ソックスとシューズは変えずでした。(レース前に時間を開けて2回足にプロテクトJ1を塗っておりノートラブル)ここまでまったく使わず重りになっていた500mlの水入りのフラスクはここでデポバッグに入れました。
 ここで後からエイドINしてきたSAIさんに会い喋っている間に、てっきり2周目も一緒に走ると思っていたゲンヤくんがいつの間にか出発していました。「お、おいっ」と心の中でツッコむも、時計を見て予定通りの15分でエイドOUT、ちょうどそのタイミングくらいで界隈の面々と前後しているので、これは思ったより界隈大混戦の様相。

ステージ2 滝越

 2周目に入って1人で走るコトになるのですが、すぐに春巻きさんやオーシャンさんに会い、パスした後ロードの登り区間に入り、こりゃ峠走やなぁと思いながら走ります。前回走ったのが7年前のオールドおんたけだったので、今回のコースはエイド前後のロード区間の長さ、あと昔に比べて随分均された林道でこりゃたしかにロードシューズでも走れるなとは思いました。

(濁川WS 72km)
SUB12.5 8:14
IN      8:21 ←落ち始める
SUB13.0 8:33

1周目のラスト、ロードの下りで脚を消耗してしまった気配を感じます。登りはゆっくりでも走っていたのが歩きを交えて進むコトになります。これまで抜くコトが多かったのが、抜くのと抜かれるのが半々くらいになってきました。

(水交園CP2 83km)

SUB12.5 9:21
IN      9:31 ←まだなんとか耐えている感じ
SUB13.0 9:44

待ちに待った通称そうめんエイドに到着しました。ここではそうめん、塩おにぎり、バナナ2切れ、オレンジ2切れ、ミニトマト1個、コーラ1杯としっかり目にいただきエネルギーを補充しました。
 元気モリモリにリスタート……といきたいところですが、やはり登りは厳しい。そこで以前、ポッドキャスト「Chicken on Tuesdays」で聴いていたテントゥウェンティ(10/20)を思い出します。

 これはキツイ時でも10歩歩いたら20歩走るというもの。それを繰り返します。今回はその倍の20歩40歩で脚を進めまました。(これは本当に良かった)
 もうこのあたりになると、人に会うの少ないのですが、抜かれるコトが多くなりました。

(赤棚WS 91km)

SUB12.5 10:21
IN      10:45 ←とうとう妥当な目標Bプランに落ちました
SUB13.0 10:46

水分もさほど減っていなかったので、このウォーターステーションはスルーし、林道を登ります。今回この後で一部林道が崩壊しているというコトでコース変更があり、2km, -200mになるという事前アナウンスがありました。行きのクルマでもそこが嫌なガレ場と聞いていたのでちょっとラッキーと思い、正味これで15分くらいタイムが縮まったと思います。
 そして、登り区間が終わり、ラスト下り……ですが、もう下りもそんなに走れません。数名の選手に抜かされました。が、1人1周目のラストで同じくらいだった女子選手(のちに女子3位でゴール)に抜かれた後、少し頑張って付いて15mほど後ろを走ります(あまり近いと申し訳ないので)すると、テンポが良かったのか段々と自分の脚が覚醒してきた感じがありました。ペースを見るとキロ6を切り、まだ上げられそうと思い、先の女子選手と一言二言言葉を交わし、パスさせてもらいます。先ほど抜かれた選手も数名パスし、ラスト10kmでこれまでの最速ラップのキロ5を出ていました。
 林道区間が終わりロードに出て「あれ?もしかして、ワンチャン12時間半切れそう??」時計の残り距離と今のペースからどれくらいでゴールできそうかを計算します。ペースを落とさないように走り、ようやく帰ってきました。

ゴール

(ゴール 106km)
GOAL
     12:27 ←最後追い上げた
SUB12.5 12:29
SUB13.0 12:59

 さすがにオールアウトはしませんでしたが、出し切りました。ゴール後、座り込みましたし。
 終わってみれば、5時間50分(48%) - 15分 - 6時間22分(52%)と落ち込みはそこまで悪くなく、上出来と言えると思います。
 しばらくすると、界隈の面々が続々とゴールしてきました。いやはや、みんな好成績でどこかで潰れたら腰ポンされる状況でした。

 今回の気になる補給食の消費ですが、(取り消し線が消費)

(1周目)
おいエナ550kcal×1
レモンわらび130kcal×2
桃わらび130kcal×2
ラムネわらび130kcal×2
ANDO_赤100kcal×1
・ANDO_青100kcal×1
・もち麦満足バー80kcal×1
・丸大豆せんべい55kcal×2
合計1430kcal+エイド(バナナ2切れ、オレンジ2切れ)

(デポ)
・リポビタンゼリーSports200kcal×1

(2周目)
・おいエナ550kcal×1
レモンわらび130kcal×2
桃わらび130kcal×2
ラムネわらび130kcal×2
・ANDO_赤100kcal×2
・ANDO_青100kcal×2
もち麦満足バー80kcal×1
丸大豆せんべい55kcal×2
合計970kcal+エイド(そうめん、塩おにぎり、バナナ2切れ、オレンジ2切れ、ミニトマト1個、コーラ1杯)

 うーん、ログを見ると消費カロリーは予想とドンピシャの6000kcalでした。ただ、摂取カロリーが用意した補給食4000kcalのうち、2600kcal+エイド食という感じでした。スタート前にしっかり食べていたコトで体内にグリコーゲンがしっかり蓄積されていたと考えるべきか、このあたりは経験ですね。
 あと水分摂取も今回は天候も味方して、随分少なかったです。フラスク2本が空になったのは1周目の白川小川ASから松原スポーツ公園の区間だけでした。

最後に

 自分は年間に何本もレースを入れるタイプではなく、マラソンシーズンとトレイルシーズンを分けてじっくり取り組むタイプ。そういう意味でも、マラソンを終えた3月から4か月しっかり時間をかけて脚作りから始め、おんたけ対策の練習に特化させてきました。
 今回結果が結びついたわけですが、今の自身の走力からいくと相応の結果だと分析しています。すなわち、これ以上の結果を出すには、基本的な走力とスピードをもう一段階上げないと辿り着かないと感じました。
 来年もう一度走るのか、今回権利を得た100マイルに挑戦するのか、まだ何も決めていませんが、伸びしろがまだあると思って界隈を楽しませられるように頑張っていこうと思います。
 こんなnoteでも、今後ONTAKE100を走る方の参考になれば幸いです。

おまけ

 今回レース前にお股にワセリンを塗り、レース中はインナーファクトの変態パンツで擦れもなくノートラブルだと思っていたのですが、ゴール後シャワーを浴びたらお尻に違和感!!
お尻に5倍小豆くらいの大きさのプックリががが!

 これを書いている今もまだ3倍小豆がお尻に残っています。ファーストエイドキットにはボラギノールも入れていたのにぃいいい。トラブルを感じていなくても予防として、1周目終わった時に使っておくべきでした。(唯一の反省)

 あと余談ですが、今回エチオピアからマラソンでめちゃくちゃ速い選手が参加されていました。

 おい、江西さんよ。まぁ、たしかに黒いけどもやな・・

追記(界隈それぞれのONTAKE参戦記)

 ONTAKE100を調べてココにたどり着いた方の為に、今回出場された方々のnoteも下記に追記しておきますので、ご参考にしてください。みんなの目線、それぞれの取り組み方、書き方、違いがあって面白いです。

(100mileの部)

(100kmの部)


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