ミシュランスターレストランで働くってこと。
私は長いことカナダの飲食業界にいるのですが、大抵はカジュアルなファインダイニングレストランで働いていたので、フォーマルなレストランで働くのはインターンを除けば初めて。
今のレストランは去年バンクーバーに初上陸したミシュランで1スターを取り、先日も仕事中にミシュランのプロモーション撮影が入り、今年も発表に向けていろいろ準備が始まっているようです。
さて、本題は私についてです。
ドジはミシュランスターで働けるか。
答えは。。グレイラインです。ドジは許されません。
私は天然系な人間なので、誰もしないだろうってミスをすることがあります。
ドジでノロマなカメ(ごめん亀さん)でもどうやってフォーマルなレストランで働けるかって、多分ミスをした時に自分で気がついて事前に報告したりカバーできるかが鍵です。
先日大きめなミスをしてしまい、当然ながらヘッドシェフに絞られました。
一年間働いていてなぜそんな。。といわれるようなアホなミスですが、それに気が付かずに帰ってしまい、コーワーカーに混乱を招いてしまいました。
毎回しているわけじゃなく、アクシデント。しかしそれも許されません。
ミステイクは人間だから誰でもするのですが、ミスが許されない場所では、確認を重ね、ミステイクに気がつき、問題が広がる前にどう対処できるか。というのもシェフの技術なんですよね。わかっちゃいるんですが。
トラブルシューテイングは前から得意ではあったものの。。人手が足りない日に、スピードと疲労に押されて出たミステイクでした。
一年働いた努力を無駄にした気分で、その日は非常に落ち込みました。
家に帰ってどよーんとした気持ちでいたら、次の日に買っていけたばかりの花瓶の花がいくつも萎れていました。花はネガテイブなバイブスを吸い取っていたのかもしれないと思い、気持ちを切り替えました。
トシだから忘れたとか、おっちょこちょいだから、とかでは済まされない世界。
給料も安いので、私は二ヶ月に一回くらいのイベントで経済的なところをカバーしているんですが、正直、疲労との戦いです。
こんな年齢でこんなことしてる人間は多分他にいないだろうと思います。誰にもできないことにチャレンジしていると思って、日々、精進。
今日は休日だから少しゆっくりしよう。