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愛すべきフランスでの車生活・②(購入編)

就労ビザを取得してフランスで暮らし始めた当初から、いつかは自分でワイン産地やローカル食材の生産者、地方観光地などを気軽に訪問してみたいと心のどこかで思っていた。

10年VISAも取得できて、これからの遠いい未来を想像しながらも、現在の町で暮らすまではそれが叶えられずにフランス生活をおくっていた。

この町で暮らす以前は、リヨンやボルドーといった比較的大きな街に住んでいた経緯もあり、普段の生活や休日の楽しみ方に不便さや不満といった感情はありませんでした。

独身だった僕が、都市暮らしで車の必要性を感じるのは引っ越しで他の地域に移り住むときくらい。

だからよっぽどの生活環境と心境の変化がない限り、僕は免許の取得と車の購入には至れなかったのだと思う。


「古い車でも気にならないフランス人?」

フランスで新車を購入するのは、富裕層やよほどの車好きな高所得者がほとんどだと思います。

ここ数年は日本のように一定期間、頭金・初期費用なしで気軽に新車に乗れるリースカーも広告で目にする機会があるので、最新モデルの車を自分の生活圏内で目にすると、

「きっとリースカーなんだろうなぁ」と思うくらい、フランスでは中古車の購入率は非常に高いです。

中古車の価格は、年式・走行距離・見た目を含めた車体の状態でピンキリ。

例えば日本では走行距離が10万kmを超えると、車を買い替える一つの目安になっていると思いますが、フランスではおおよそ5〜10万kmの走行距離で取引される中古車は、ほぼ新車クラスの扱いです。

むしろ15〜20万kmくらいの車は当たり前のように取引されていますし、そのへんを走っている車の多くはこのレベルの車だと思います。

ちなみに僕が2022年に購入した初めての車は、日産のマーチ。フランスではマイクラ(フランス人はミクラと呼んでいますが)という名前で販売されています。

当時は近所の方のアドバイスを参考にしたり、フランスでの中古車事情をネットで調べながら、できるだけ長い期間乗れる予算内の車を探していました。

優先した購入条件は以下の3つ。

予算は7500ユーロ以内。
走行距離は6〜8万km。
年式は2012年〜2000年内の10年落ちくらい。

この3つを条件を下に探し、購入を決めてからおおよそ2〜3週間以内で希望の中古車を購入することができました。

それが日産・マーチだったのです。

試乗しに行ったときの様子。何故か息子が泣いている笑。
懐かし・・・。

自動車登録証の手続きなどの諸費用を含めて6500ユーロ以内で購入できたと思います。

年式は2017年の走行距離は76000kmほど。

ほぼ新車クラスです。

もちろんマニュアル車です。

今でこそフランスでもオートマ車も少しずつ普及していますが、オートマ車の購入はマニュアル車に比べて10〜20%以上価格が高くなる印象です。

前回の記事でも書いたように、中古車価格は上がりつつあります。

こちらはフランスの個人売買サイト・ボンコワン。プロの方も出品しているので安心です。 車以外にも、物件・求人情報・家電などあらゆるものの売買が行われているサイトです。

現在同じような条件で車を探しても、価格は2割増くらいが現状です。

日本で同じような条件で中古車を探すとびっくりするくらい安いので、一瞬フリーズしてしまいます笑。

フランスで走行距離16000kmでこの価格はありえない・・・。
しかも現在のレートで3000ユーロ以下なんて・・・。

「思い出いっぱいマーチー」

先日父親と話していたときに、

「現在所有している車は新車で購入して10年以上は乗っているけど、先日10万km超えたばかりだよー。だから新しい車を買い替える予定。」

なんて話くれました。

フランスで10年落ちで10万kmの走行距離の車なんてまだまだこれからだぞーなんて言ったら、とてもびっくりしていました。

現在1台目の愛車・ミクラ(マーチ)は3年目に突入。

現在の走行距離は12万kmを超えています。毎月約1000〜1200km走行の活躍をしてくれていましたが、購入日から大きなトラブルもなく現在も活躍中。

時々妻と、「ホント良い条件で最良の状態の中古車を購入できたよねー!!」と話します。

今月から取得した僕の長期休暇と、この先の将来と生活スタイルの変化を見据えて先週納車されたばかりの2台目の車。

そのため先週まで1台目のミクラは、ほぼ毎日のように休まず我ら家族を支えてくれました。

このミクラ、現在は妻が主に職場まで行くのに所有中。使用頻度も1日の走行距離も5km未満とだいぶ、いやかなり減りました。

これからも長く付き合っていきたいので、生活圏内のみの仕様にシフトチェンジです。

先月まで平日は日々100km近い走行を日々繰り返してくれていた彼には感謝のでいっぱいです。

ちなみに僕が暮らしている地域のような田舎では、フランス人は20年、30年落ちでもみんな車を大事に乗っています。

僕らもあと10年、20年とまでは言えないが、今まで乗せた思い出とともに、長く長くこのミクラと付き合っていきたい。

それでは、今回も読んでいただきありがとうございました。

次回も楽しみに読んでいただけると、とても嬉しいです。

https://youtu.be/E3pBvYpP3bU

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Chef ichi



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