私の部屋の棚
この棚について ―大工さんの心意気―
私が初めての一人暮らしをするちょっと前に母方の祖母が亡くなったせいか、私の部屋の家具や雑貨、キッチン用品にいたるまで、祖母から受け継いだものが多い。
この古くてちょっと味わいがある棚も祖母の家から持ってきた。
その祖母の家は古民家で、母はそこで育ったのだが、木戸がスムーズに閉まらなくなったときは、大工さんが来てくれて、戸をカンナで削って調節してくれていたと聞いたことがある。この棚はその大工さんが作ってくれた母の勉強机の一部なのだ。
子どもの勉強机のわりには、ずっしりとしっかりと作ってあり重たい、そして、何より、ムダに“違い棚”になっているところが大工さんの心意気を感じる逸品☆
私のものになって随分と経った、この棚には、気づいたら世界中から集まった小物たちが並んでいた。Welcome to my room!!!の思いを込めて、それらにまつわるストーリーを、これからいくつか紹介させていただこうと思います。