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エジプトの香水瓶
新卒で入った会社で生け花をはじめた。会議室でお稽古をしたあとに友達とダべるほうがもっぱらメインになっていたが、たまたまその流派は個性を大切にし「いつでも、どこでも、だれにでも」がモットーで、私にはとても合っていた。先生は、人の真似が大嫌いで、杉とライトを使った森のような斬新な空間=インスタレーションを作ったりしていらしたせいか、教科書どおりにはやらない(本当はできない)私の独自スタイルをとても伸ばしてくれた。假屋崎省吾さんの個展をはじめて見にいったのも先生が勧めてくれたからだ。(假屋崎さんは派手な部分が目立つけれど、それはそれはカッコいい”可憐な一輪挿し”を活けるのですよ)
並行して写真を習うようになったのも、せっかく自分が構図や色のバランスを考えて活けた作品を意図したとおりに写したい。と思ったから。その後、写真とフラワーとは程よい距離で生活している。
当時すでに70歳を超えていた先生の趣味はスウォッチの時計集めで、栗色に染めたサラサラなおかっぱ頭に、毎週さまざまなカラフルな腕時計をつけて現れた。私も年をとってもカッコよくビビットでいたいな。と今でもたまに思い出す人生の大先輩。
このエジプトの香水瓶は、私が8年半で会社を卒業しニュージーランドに行く際に、先生がくださった記念品の瓶なのです。
*トップの写真はこの半年後ぐらいに行った、ニュージーランドのカセドラルコーブ。いろいろな方に贈られて飛び出したワーホリ生活では一生分と思えるほどの美しいものを見てきました!
*下の写真↓↓がエジプトの香水瓶です。
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