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ぼっちフリーランスの現実。収入は減ったけど、心も生活も豊かになった。

収入が減るってすごく怖いです。
生活できなくなるかもしれない。どこにも遊びに行けなくなるかもしれない。何の楽しみもなく、苦悩の毎日になるかもしれない。。。

でも、お客さんに不要なものを売りつけたり、身勝手でわがままなお客さんのご機嫌取りをしてまで、仕事を続けたくありません。
常に何かに追われる恐怖を感じながら、仕事を続けたくありません。
上司から理不尽に罵声を浴びせられ、人格否定されてまで仕事を続けたくありません。
こんな理由で、私は何度か仕事を辞めてきました。

私は元々社会不適合者というか、会社員としての働き方が自分には合わないと感じていました。
それで結局、フリーランスとしての生き方を選ぶことにしたんです。
収入は少なくなりましたが、以前よりずっと自由気ままに生きられるようになったので、後悔はありません。
それに、自由に生きているうちに、またやる気が戻ってきて、収入も次第に安定してきました。

会社の利益に貢献するとはいえ、自分の良心が痛むことをするのは、つらいです。
嫌いな相手に、むりやり愛想よく親切にするのは、なんだか自分が嘘つきみたいでイヤです。
大きな怒鳴り声に耐えるだけで、身体はかなり疲弊・消耗します。
お客さんのためと思っても、自分を犠牲にし続けると、だんだん虚しくなり、身体も壊れます。
振り返れば、収入がたくさんあった時の方が、無駄な支出が多かったです。

・眠気覚まし・気分をリフレッシュするためのコーヒー代
・自炊する気力もなく、近場の店やコンビニでテキトーに済ますランチ代
・付き合いのための飲み代やプレゼント代
・長時間のデスクワークによる肩こり・腰痛対策のマッサージ代
・寝不足や肩こりから来る頭痛を抑え、仕事を続けるための鎮痛薬代
・口をもぐもぐして、イライラを紛らわすためのおやつ代
・土色にくすみ、荒れまくったお肌を手入れするためのエステ代
・一応、まぁまぁよく見える程度の毎日の衣服代
・「頑張った自分へのご褒美」という名の、うさ晴らしのショッピング代
・ストレスで食いしばりが激しくて、奥歯が割れてしまった時の治療代etc.

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最近、カール・マルクスの「資本論」の内容を知って、妙に納得した内容があります。
「賃金は労働力の再生産費」
給料は、また明日も仕事ができるように、労働力を復活させるための費用ってことです。

ここには2つの視点があります。
ひとつは、精神的・肉体的にハードな仕事は、労働力の復活が大変なので、給料が高くなります。
もうひとつは、給料は、仕事によって生み出した価値ではなく、労働力を維持する程度の生活費しかもらえないってことです。
だとしたら、大変な仕事ほど、自分の維持費にお金がかかって当然ですし、最低限の維持費しかもらってないので、頑張って仕事で価値を生み出しても、大して手元にお金が残らないわけです。

ちなみに、フリーランスが受け取るのは給料ではなく報酬なので、これは会社員のお話になります。

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私自身、仕事を通して学んだこと・得られた貴重な経験はたくさんあるので、仕事をすることは良いことだと思っています。
多少苦しくても、得たい経験や磨きたいスキル、知りたい知識やノウハウがあって、その仕事をしているのなら、しばらく頑張ってみる価値があります。

でも、収入だけにこだわって、自分の心と体を痛める仕事を続けているのなら、せっかくの収入もほとんどが無駄な支出に消えますし、苦しい日々は終わりません。
そんな生活をするくらいなら、収入を減らしてでも、自分にとって負担の少ない仕事をしている方が、よっぽど心が平和で、身体も健康でいられます。

私自身、自分にとって大事なこと、好きなこと、必要なことにだけお金を遣うようになったら、そこまでお金はかからなくなりました。
「カフェでコーヒーをテイクアウトする」
昔はこれが日々のルーティンでした。何の感想もなく、ただ流し込んで終了。
でも今は、たまにする楽しい体験です。
その時の気分で好きなものを選んで、お気に入りの音楽を聴いたり、読書をしながら、ゆったりコーヒーを飲んでいる瞬間に、ほっこりとした幸せを感じます。

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苦しい毎日に慣れてしまうと、自分が何に喜びを感じるのか、何に感動するのかもわからなくなります。
頭で考えて、お金をかけて楽しそうなことをしても、一瞬気分が高揚するか、気がまぎれるだけで、満たされる感覚はありません。
いろんな感覚が麻痺して、自分を失った状態です。

私が自身の経験を通して思うことは、誰かに何か言われようと、自分が再起不能になる前に、見切りをつけることが大切です。
何か言ってくる人がいても、その人は、自分が再起不能になった時に、助けてはくれません。まずは自分の身を守り、早めに回復させることが優先です。
心身が健康になれば、また勝手にやる気が湧いてきて、新たなチャレンジをしたくなります。
その方が未来はずっと明るいです。

収入が減って見かけの贅沢が減ったとしても、ひとつひとつのことを楽しむ余裕がある方が、よっぽど贅沢感を感じられて幸せです。

苦しんでいる自分を救うことができるのは自分だけ、自分が何者かを知ることができるのも自分だけ。
自分の幸せは人任せにできないのだから、自分で自分を幸せにするしかありません。
だから私は、これからも自分の幸せを追求する生き方をしていきたいです。

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