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名人のメロンをフレッシュだけでなくガスパチョに!バナナを合わせたトロピカルなフルーツブッラータ
じめじめと蒸し暑い梅雨。気温や気圧の変化も多くて、体調がすぐれないなんていう方も多いのではないでしょうか。バランスのよい食事を心がけながら、体力をつけて免疫を高めるためにタンパク質をしっかり摂るといいそうです。チーズなどの乳製品はタンパク質が豊富ですので、梅雨バテかなと感じたら積極的に摂ってみてください。
こんにちは、奥渋・NHKの西門前にあるフレッシュチーズ専門店「SHIBUYA CHEESE STAND」(以下、渋谷店。実物大の牛のオブジェが目印)です!
今月も、渋谷店の人気メニューであるシーズナルのフルーツブッラータのレシピを紹介していきます!
「フルーツブッラータつくってみて」の企画では、毎月変わるシーズナルメニューのなかから、季節のフルーツと東京ブッラータを合わせた「フルーツブッラータ」シリーズの新メニューの紹介するだけでなく、なんと特別にレシピも紹介します! ご家庭でも渋谷店の味を楽しんでみてください!
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茨城県鉾田市の山一ファームさんのメロンをはちみつで軽くマリネし、アニス香る白ワインジュレ、バナナピュレ、チーズのパイ、メロンのガスパッチョが複雑に絡んだ季節を感じひと皿にしました。
茨城県鉾田市のメロン名人のクインシーメロン
6月のフルーツブッラータは、今が旬のメロンに、バナナとハチミツをあわせたトロピカルな印象の初夏らしいフルーツブッラータです。
メロンは、茨城県鉾田市のメロン農家「山一ファーム」のメロンのなかでも、クインシーメロンという品種で、赤肉系ネットメロン(網目柄)で、サーモンピンクの美しい色が特徴で、甘味が強く果汁がたっぷりなメロンです。
山一ファームでは、クインシーメロンのほか同じくネットメロンのアンデスメロン、茨城県のオリジナル品種であるイバラキングなどを育てています。茨城県が誇るフルーツ産地である鉾田にあって、山一ファーム代表の石田和徳さんは、「メロン名人」として知られています。
メロンは12月から栽培の準備が始まります。3月頃から苗を作り、春にビニールハウス内に定植させます。品種にもよりますが交配から50日から60日ほどで収穫します。5月中旬から下旬にかけてクインシーメロンは出荷最盛期を迎えます。
今月のフルーツブッラータでは、ジューシーなメロンをフレッシュで食べていただくとともに、本来は夏野菜で作るスペインやポルトガルの酸味を利かせた冷製スープ「ガスパチョ」をメロンで作っています。バナナのピュレ、夏らしい白ワインとアニスのジュレをあわせて、メロンを主役しながら、酸味や香りでアクセントつけて、ひと皿を食べていただこうと考えました。
山一ファームのメロンとバナナのブッラータで、ジメジメした梅雨をスッキリ乗りこえてください!
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山一ファームのメロンとバナナのブッラータ
関口幸秀(CHEESE STAND SHIBUYA店長)
材料(2名分)
東京ブッラータ 1個
メロンを丸くくり抜いたもの 6〜8個
はちみつ 6g
バナナピュレ 15g
白ワインとアニスのジュレ 35g
メロンのガスパッチョ 20g
チーズのパイ 適量
ピンクペッパー 4粒
ディル 適量
⚫︎バナナピュレ
バナナ 1本
⚫︎白ワインとアニスのジュレ(作りやすい分量)
白ワイン 200g
ゼラチン 5g
スターアニス 1個
レモン汁 1/2個分
はちみつ 5g
⚫︎メロンのガスパチョ(作りやすい分量)
メロン 100g
きゅうり 1/6本
オイル 5g
ホワイトバルサミコ 10g
(ワインビネガーなど代用可)
塩 ひとつまみ
ミント 1g
バジル 3g
⚫︎チーズのパイ(作りやすい分量)
薄力粉 100g
強力粉 100g
バター 150g
グラニュー糖 2g
塩 1g
冷水 100g
東京セミハードチーズ 30g
(市販のパイシートなど代用可)
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作り方
1.バナナピュレをつくる。バナナは黒くなるまで放置しよく熟れたものをミキサーなどで撹拌しピュレにする。
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2.チーズパイをつくる。バターは1cmにカットし、粉はふるっておく。全ての材料をよく冷やしておく。ボールに粉とバターを入れバターが溶けないよう混ぜ合わせ、塩と砂糖を溶かした冷水を少しずつ入れラップして30分寝かす。生地を折り込みながら綿棒で伸ばしさらにラップをし30分冷やす。チーズを削っておく。オーブンを200℃に予熱し、鉄板に伸ばしたパイ生地、削ったチーズをかけ焼き色がつくまで焼く。
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3.白ワインとアニスのジュレをつくる。板ゼラチンを氷水で戻しておく。鍋に白ワインとアニスを入れ沸かしアルコールを飛ばす。グラニュー糖、はちみつ、レモン汁を入れ調味する。粗熱をとったらゼラチンを混ぜ入れ冷やし固め、それをボールなどに移しフォークで細かく崩しておく。
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4.メロンのガスパチョをつくる。ミント、バジル以外の材料を全てミキサーにいれ撹拌し調味したらハーブも全て入れ混ぜる。
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5.メロンを丸くくり抜きボールに入れてはちみつとマリネし崩した白ワインとアニスのジュレも加えて冷やしておく。
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6.盛り付ける。お皿の真ん中にバナナピュレ、その上に東京ブッラータを優しくのせチーズの結び目の部分にしっかりめの塩をする。上からオリーブオイルを少々かける。
周りに5のメロンとジュレを並べてメロンの隙間にガスパチョを置く。チーズパイを4箇所くらいに割って盛り付け、ピンクペッパーは手で潰しながら全体に、ディルも4箇所くらいに盛り付けたら完成。
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レシピのポイント
今回のブッラータは少し前菜の要素が多いのでデザートのようなものが好みの時はガスパッチョではなくメロンの重量の10%で加糖したピュレなどに置き変えてもおいしいです。
パイ生地はレシピ自体は難しくありませんがコツがいるので他サイトの作り方などを参考にするのも良いと思いますが冷凍のパイシートでも代用可なので焼成前の生地にチーズを振りかけ綿棒などで伸ばして使うと良いと思います。
余ったガスパッチョはよく冷やしてヨーグルトと食べたり朝食にもピッタリです。
「フルーツブッラータつくってみて」は、ご家庭で作るのはもちろん、ぜひレシピの「答え合わせ」として、SHIBUYA CHEESE STANDに食べにいらしていただけたらうれしいです。
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「東京ブッラータ」をご家庭で食べる際に、「食べごろ」があるのをご存じですか?! 食べごろを検証したnoteはこちら。「賞味期限2日前・常温2時間」を覚えておいてください!
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「こたろうファームのズッキーニとアンチョビ飴色玉ねぎのピッツァ」のほかにも、旬の食材を使った6月のシーズナルメニューが現在SHIBUYA CHEESE STANDで販売中です。お昼も夜もメニューにありますので、ぜひ食べにきてくださいね!
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6月のシーズナルメニュー(価格は税込)
山一ファームのメロンとバナナのブッラータ|2,800円
こたろうファームのズッキーニとアンチョビ飴色玉ねぎのピッツァ|1,500円
SHIBUYA CHEESE STAND
〒150-0047 東京都渋谷区神山町5-8
東京メトロ「代々木公園駅」2番出口より徒歩6分
JR「渋谷駅」より徒歩10分
営業時間/11:00〜22:30(L.O.22:00)
日曜日のみ11:00〜20:00
※緊急事態宣言発出中の営業時間は、11:00〜20:00
定休日/月曜・木曜、年末年始
(ただし月曜日が祝日の場合翌平日休み)
※営業時間は、新型コロナウイルスの感染状況に応じた都や国の要請によって変更になる場合があります。最新の営業状況は、各SNSでご確認ください。
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文・構成、撮影=江六前一郎