なんか嫌な文。
「深夜、胸ポケットから取り出した鍵を差込むと鍵穴から小さな喘ぎ声が聞こえた。」
「今までで一番怖かった心霊スポットは他は落書きで荒らされているのに居間だけが新築のように綺麗な廃屋。」
「私の実家の猫は毎年大晦日だけ一切の姿を消す。」
「ハッと目を覚ますと、バスの乗客全員が私を凝視していた。」
「昨日気づいたことだが、向こう側のホームのスーツ姿の中年男性は8時30分の電車が到着しても乗りこまない。」
「さっき借りてきた小説の貸出カードには5年前から同じ人物が毎週借りている形跡がある。」
「朝、自宅のトイレで新聞を読んでいると『相席よろしいですか』と聞こえた。」
「新築の記念に植えた桜の木は10年後、彼の頭蓋を地上へと押し上げた。」
「いじめに耐えかねた彼女は今も首を長くしてその時を待っている。」
「日本人の10万人に1人は他人の心の声が聞こえないらしい。」
「兄の訃報を聞いたその日から左手の小指の爪が生えなくなった。」
「私は母がトイレに行くところを生まれてこの方見たことがない。」
「息子が初めて覚えた言葉は妻に放った罵倒であった。」
「毎朝、玄関のドアを開ける度、隣人と挨拶している。」
「今朝冷蔵庫を開けると、昨日轢いたタヌキが入っていた。」