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現場勤務が終わった話

異動が決まった

長かったし、濃すぎる1年間だった
あまりにも泥臭い仕事だった
お金を稼ぐということ、労働というものを知った
なんのためにこれまで学歴を積んできたのか、と何度も思い悩んだ
クソみたいな大人に何人も出会った
最低な人間に好かれるための努力は必要ないことを知った
ウザイことに対するスルースキルを身につけた
会社に対する世間の目、従業員の目を知った
学生の頃は知らなかった、社会というものがあることを知った
キャリアとか抜きにして、「仕事」というものを考えた
日常や当たり前とういのは、こういう人たちのおかげで回っているんだとわかった
簡単なことができなくて、自分にムカついた
自分のできないことを認めて、やっと楽になれた
仕事終わり、おっちゃんたちと飲むビールは最高にうまかった
どんな話でも拾ってくれる、懐の広い素敵な大人にたくさん出会えた
みんなで一つのテーブルを囲んで、くだらん話をして、ガバガバ笑う時間は最高だった
一人一人の笑顔が、大袈裟じゃなく本当に光って見えた
タワマンから見える景色は別格だった
お酒が飲める口なおかげで、いろんな得をした
職場の文化を知って、昭和のノリを知った
年上の人は怖いと思っていたけど、これでもかというくらい可愛がってもらった
50、60のおっちゃんの話は抜群に面白かった
物事にはちゃんと終わりがくるんだと、やっぱり今回も思った
悩み事があっても、仕事に行けば元気になれた
どんなに眠くても、仕事に行けば元気が出た
自分の言ったことで、人が笑ってくれるのが嬉しかった
自分の頑張りに気づいてくれて、嬉しかった
もう異動決まったんかと、気にかけてくれて嬉しかった
おめでとう、よかったな、と少し寂しげな顔で言ってくれて泣きそうになった
私の希望が通るようにと、自分のことのように願ってくれて嬉しかった
出会った人の数だけ、思い出ができた
笑うために生きていけばいいんだと思った
この純粋な心のままでいたいと思った

想定外すぎた配属から13ヶ月、クソ喰らえな経験をするたびに、なんで私だけ、、といつも悔しい思いをしたけど
それでも我が身のために、ちゃんと職場に馴染む努力をした自分は、本当にえらいし、よくやったと思う

とりあえず一区切り。
出会いがあれば別れがあるとその通りで、もうあの輪の中に自分がいることはないのかと思うと寂しさが込み上げるけども、、
しっかり地に足つけて、またこれからも私は私の人生をたのしく歩んでいこうと思う

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