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見える世界を変える家

発酵熱で暖かくして種を発芽させる温床を調べていたら、雪の中にテントを立てて発酵熱で暖をとっている村上慧さんというアーティストに出会ってしまいました。

「家をせおって歩く」かんぜん版では発泡スチロールで作った家とリュック25キロを背負って、約1年間かけて移動された経験が絵本になっていました。
移動式の家を置く場所を探して、それが決まると家を寝室とみたて、町全体を大きな家ととらえて、公園のトイレや洗面台、お風呂場は銭湯として間取り図を描いています。

持ち歩くものは厳選されたもので、食事はコンビニか移動中に知り合った方のところでいただいたもの。
これだけのものがあれば豊かに暮らしていける、生活の糧は家の絵を描くこと。
何もないところに全てがあって、無から有を生み出せるということだと感心しました。

このような経験があったからこそ、北海道の雪の中にテントを張って暖かく暮らす工夫もできたのだと思いました。


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