三浦春馬さんを語ろう。 舞台デビュー!フル稼働の19歳
無事高校を卒業し、一人暮らしスタート!
「役者を辞めたいと思った」とよく話題に出る問題の19歳。当時リアルタイムで観ている時は、昨年からのキラキラの続きでそんな風には思えませんでしたが、思い返せばそりゃそうだよね、と思う1年。
19歳の春馬くんの2大トピックは初舞台と、2クール連続主演ドラマでした。
初舞台『星の大地に降る涙』
19歳になってすぐのチャレンジは初舞台!
同じ事務所の先輩である、岸谷五朗さん、寺脇康文さん率いる演劇ユニット「地球ゴージャス」の舞台『星の大地に降る涙』でいきなり主演。
2年前くらいに地球ゴージャスの舞台を観て「いつか出してください」と岸谷さんにお願いしていたそう。
制作発表会見は3月16日。この時点で既に発声練習などの下準備を進めていて、殺陣も事前に練習したい、と言ったら「変な癖がつくと厄介だからやらないで」と言われたそう。真面目な春馬くんらいしいエピソードです。
稽古開始から2か月ほどでバク宙をマスター。高い!綺麗!
舞台が始まると「なんと舞台映えのする子だ!三浦春馬はこんなに歌って踊れるのか」と話題に。お顔はもとより、首が長く身長もあるので、舞台でライトが当たると本当に存在感があります。
岸谷五朗さんが徹子の部屋に出演された際、黒柳徹子さんがこの舞台の映像をみて春馬くんのことを「この方、すごくオーラのある方ね」とおっしゃっていて、それを春馬くんはテレビで見ていて、嬉しかったそう。(後に徹子の部屋出演時の話題)
初舞台とは思えないほど堂々と、華のある主役を演じていましたが、実はとても緊張し、本番前に吐いてしまうこともあったとか。
体は鍛えているので筋肉がついてきていますが、頬が痩せているのはこのためだったのですね。
お相手役の木村佳乃さんとは14歳差。年上の女優さんとの共演が当たり前になってきました。
6月20日の赤坂ACTシアターを皮切りに、東京、札幌、大阪と、8月17日まで長期公演。追加公演も即日完売の人気舞台でした。
映画3本。存在感抜群の『クローズZERO II』
舞台出演でテレビからちょっと離れている間、映画公開とCM放映が続いていました。
まず映画。4月11日『クローズZERO II』、7月11日『ごくせん THE MOVIE』、8月1日『山形スクリーム』(コンビニ店員でちょっと友情出演) の3本が公開に。
『クローズZERO II』は少年漫画原作の不良高校生の学校抗争もの。小栗旬さん主演で豪華な俳優さんが多数出てタバコ吸ったり喧嘩したりのシーンがメイン。春馬くん演じる美藤竜也はお兄さんを二年前の抗争で亡くした1年生で、中学時代から噂のスーパールーキー。
みんながボコボコに喧嘩し、顔が腫れ青あざや血だらけになっている中、一人クールに戦況を見つめ、肝心なところでハイキック!原作でも人気のこの役、小栗旬さんの「ぜひ春馬で」との意見で決まったそうですが、ちょっとの役なのにすごい存在感。
撮影時期は昨年の『ごくせん』と『ブラッティ・マンディ』の間。とにかく、アップのお顔の美しく、澄んだ瞳の綺麗なこと。色白なので金髪もよく似合います。
小栗さん26歳をはじめ、山田孝之さん、桐谷健太さん、綾野剛さん、など25歳から28歳くらいの錚々たる俳優さんが高校2年、3年役を演じる中、春馬くん1人18歳の現役高校生でした。
ヤンキー学園もの、、と、当時は観ていなかったのですが、喧嘩は素手のみで、ナイフは絶対に使ってはいけないこと。関わっている人以外には手を出さない、決着をつける時は1対1で、など、喧嘩のルールをきちんと伝えている映画でした。
CM「カシオ」「資生堂ウーノ」
8月末からカシオ エクシリム(デジカメ)と、資生堂ウーノのCMがスタート。
資生堂ウーノは小栗旬さん、妻夫木聡さん、瑛太さん、春馬くんの4人同時起用で、4月にロンドン撮影が行われていたもの。当時「イケメン4天王」と話題になり、CM放送回数も多くポスターや雑誌広告などもいっぱい!ウーノは爆発的ヒット商品となりました。
小栗さんと瑛太さんが8歳上、妻夫木さんは10歳上。19歳の春馬くん大抜擢。資生堂提供の番組「おしゃれイズム」など4人でテレビやイベント出演もあり、春馬くんの末っ子感が可愛いですが、一人だけお酒が飲めずちょっと寂しそうな姿も。
小栗さんの家に遊びに行って、一緒に鍋を食べていることや、春馬くんの方がゲームが強くて、容赦なく小栗さんにスパルタ指導している話などもあり、公私ともに幸せそうなCMでした。
ドラマ 『サムライハイスクール』
10月から12月クール、CMがたくさん流れる中、日本テレビ土曜21:00枠で始まったドラマ。
『14才の母』『ごくせん』とお世話になった監督さんの3作目。春馬くんの才能を十分理解されているだけあって、運動能力、殺陣、演技力を存分に発揮する役でした。
ごく普通の高校生、気は優しく正義感は強いけど自分に自信がなく、やりたいことも特にない、度胸も勇気もなく成績もいまいちな「望月小太郎」に、ある日課題提出のため、図書館で歴史の本を借りたら同じ名前の「望月小太郎」という戦国時代の武将が乗り移る様になってしまった。という1人2役の様な設定。
大事な時になるとヘラヘラ笑ってしまったり、変顔して自分の気持ちを誤魔化してしまう現代の小太郎が、戦国時代の武将の立ち振る舞いをみて(乗り移っても意識だけはあるらしい)だんだん自分も変化していく、というストーリー。
1話ごとSNSの誹謗中傷に関することに触れていたり、内容もいいのですが、なんと言っても春馬くんのあなたの顔はゴムですか?というくらいの変顔&情けない&可愛い度の振り切り具合と、サムライになった時の凛々しさのギャップがすごい!!
顔つきと声がまるで違うし、体も、サムライの時は筋肉バキバキなのに、現代の小太郎くんの時はまるで筋肉なんて全くないふにゃふにゃ文化系男子のよう。
「演技力すごい」を知らしめ、同時に「時代劇向いているだろうなー」と思わせる役柄でした。
このドラマ、残念ながらあまり視聴率が伸びなかったのですが、原因の1つにキャストの身長があるのではないかと、個人的に思ってます。
共演の杏ちゃんが174cm、城田優さん190cm、春馬くん178cm。2人が小太郎くんの家に遊びに来た時、お父さん(岸谷五朗さん)が「みんなでけーな!」と仰っていましたが、本当に!!
杏ちゃんが子供の頃に「デカ女」といじめられているところを小太郎が助けた、という話などは、背の高い女子あるあるでいい話題(設定)だと思うのですが、城田優さんが大きいので杏ちゃんが大きく見えず、どちらかというと春馬くんが小さく見えてしまうのです。
174cmって男性の平均身長より大きいので、男性陣を見下ろす方がリアリティがあって、春馬くん演ずるサムライの迫力も生きてきたんじゃないかな、と思います。
この作品に限らず、春馬くんと共演する俳優さんは春馬くんより背が高い方が多かったので、ドラマを何と無く見ていた方の中には春馬くんが178cmもあると思っていなかった方もいらしたのではないでしょうか。
校長先生役の室井滋さんは『14才の母』でお母さん。城田さんとはその後も仲良し。岸谷さんは舞台でもお世話になっている先輩。とても楽しい現場だったと思いますが、春馬くんのいないシーンはほとんどない上に殺陣もあり、撮影は大変だったと思います。
ドラマ 『ブラッディ・マンディ シーズン2』
年が明けて1月から放送されたのは、昨年大人気だった『ブラッディ・マンディ』の続編。(TBS土曜20:00)10代の俳優が2クール主演は珍しく、話題に。当時の春馬くんの演技力と人気は頭抜けていました。
前作から約1年3か月なのですが、同じ役で比べると演技上手くなったなー、大人になったなー、と、実感します。
全体的に演技派の役者さんが揃っていますが、特に見応えあるのが、後半にゲスト出演した神木隆之介くんと2人で対峙するシーン。
照明とカメラワークの助けもありますが、複雑な感情が入り混じり変化していく2人の表情合戦は圧巻で痺れます。この時19歳と17歳!
DVDと写真集
8月に佐藤健さんとNYに撮影旅行に行き、『ブラッディ・マンデイ2』放送中の2月にDVD「HT〜N.Yの中心で鍋をつつく」が発売に。
この時はまだ英語は話せず、カタコトの日本語英語。ブロードウェイでミュージカル観劇したり、ダンスレッスンに参加したり、その後の活動の素になる要素がたくさん詰まっています。無邪気にはしゃぐ姿も、今見ると「若いねえ」と同時に「大人になっても変わらないね」と思ってしまいます。
2月は写真集「Switch」も発売になりました。舞台裏などのドキュメンタリー式。これも今はプレミア価格です。
19歳の試練
問題の「休憩時間になると携帯で農業学校を調べていた」というのが『サムライハイスクール』の撮影後半から、『ブラッディ・マンディ』の1話目くらいにかけて。11月から12月にかけてくらいでしょうか。
12月はハンサムライブがあり、その練習も同時進行。そして、年末年始の特番の撮影も同じ時期。
ドラマの撮影もお正月休みが入る分、ちょと前倒しになるので、同じ連ドラ2クール連続でも、10月-12月と1-3月クールの年末年始にかかる連続の方が、春夏の連続よりスケジュール的にキツくなりがち。
さらに、『サムライハイスクール』は殺陣もアクションもあって2役。体力を使う役ですし、『ブラッディ・マンディ』も結構ハードな内容。
これまでも芸能界で人気絶頂期の方は、スケジュール分刻みで2,3時間睡眠は当たり前。寝るのは移動中、起きたらどこにいるのかもわからず、当時のことを覚えていない、というお話はよくありました。なので業界的には春馬くんのスケジュールも、売れっ子なら当然、という感覚かもしれません。
だけど、高校卒業して初めて一年通してフルタイムの撮影続きで、ずっと体力を使う作品続きだと、結構きつかっただろうな、と思います。
「「頼むよ座長」と言われて、陰で泣いた。」と話していたこともあり。ブラマン1の時は「周りに気を遣う余裕はないので、自分のことを精一杯やるだけです」だったのが、19歳になって周囲が大人扱いするようになったことで、急に責任を感じるようになったのかな、とも思います。
「打ち上げの2次会に自分だけ行けないことや、お酒の輪に入れないことが寂しい」は度々出てましたね。
『ブラッディ・マンディ』の2話撮影の頃からは気持ちを切り替えられたそう。無事に乗り越えられてよかったです。
11月には初の学園祭ゲスト出演もあり、10月には運転免許も取っていたようで、それは忙しいでしょう、大変でしょう。
まさに、フル稼働、大活躍の19歳でした。お疲れさま!!
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この内容は以前「三浦春馬さんを語ろう。13年間の思い出とこれから」を書いた際、大幅に削った私の記憶と思い出です。個人的な見解になりますこと、ご了承ください。
17歳から30歳まで年齢別に綴っています。
18歳 ← 前後はこちら → 20歳
一部分の抜粋は誤解を招く表現もございます。
引用、転載の際は事前にご連絡いただけましたら幸いです。
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