子どもの「自主性」を育てたいなら、しない方がいい8つのこと
お子様の自主性を育てたいなら、しない方が良いことと、その代わりにした方が良いことについてお伝えします。
1.好き勝手させる
自主性を育むことは、お子様の発育にとって重要な課題の一つです。しかし、「自主性」と「好き勝手」は、混同されがちです。
なぜ「好き勝手」ではダメなのでしょうか。
好き勝手な行動は、周りの人への配慮が欠如しています。好き勝手を許していると、社会生活を送る上で必要なルールやマナーを、お子様が学ぶ機会を奪ってしまうかもしれません。
周囲の人と良い関係を保つためには、社会性や協調性が必要です。お子様が良い人間関係を築けるように、自己中心的になりすぎないように注意しましょう。
また、好き勝手な行動は、けがや事故につながる可能性があります。
子どもは好奇心旺盛で、危険を予測できない場合もあります。お子様の安全のためにも、ルールやマナーを適切に守らせましょう。
2.みんなと同じことをさせる
みんなと同じように育てようとすることは、安全で効率的なように思えます。しかし、この考え方には、お子様の自主性を阻み、個性的な成長を妨げてしまうという側面があることに注意しなければなりません。
みんなと同じように行動することを必要以上に求められると、お子様は自分の考えや意見を押し殺し、周囲に合わせようとするようになります。
さらに進むと、お子様は自分で考え、行動する主体性を失ってしまいます。つまり、指示待ち人間になったり、日和見主義になったりするのです。
すると、本来持っているはずのお子様の個性や創造性が育まれにくくなるばかりか、みんなと同じようにできない場合、劣等感や自信の喪失につながる可能性があります。
自分らしさを認められ、受け入れられることで、お子様は自己肯定感を高め、自信を持って生きていくことができます。ご自身のお子様であっても、ご自身とは違い、一人ひとりが異なる個性を持っていることを理解し、その違いを認め合いましょう。
3.今好きなことを極めさせる
「今好きなことを極めさせる」ことは、一見、お子様の才能を伸ばし、自信につながるように思えます。
しかし、子どもの成長過程において、常に同じことをし続けることだけが、良いこととは限りません。
というのも、お子様は成長とともに、興味関心が大きく変化します。お子様が1年前、2年前に好きだったことを思い出してみてください。違うものではありませんか?
一つのことを極めることも、もちろん大切な経験ですが、お子様が嫌がるようになったら無理強いするばかりが正解ではありません。一つのことに固執させることで、新たな可能性を狭めてしまう恐れがあります。
むしろ、好きなことは変わってもいいという考え方を大切にすることで、より豊かな学びと自主性を育むことができるのです。
変化に対応し、新しいことに挑戦する経験は、お子様の柔軟性を養います。さまざまなことに触れることで、視野が広がり、将来の選択肢も増えます。
たとえ一つのことに失敗した時でも、他の興味関心に目を向けることで、挫折感を軽減できます。
大切なのは、変化を恐れず、新しいことに挑戦すること。そして、目標に向かって努力することの大切さを教えることです。
4.失敗を叱る
お子様の成長において、失敗はつきものです。
お子様が失敗すると、つい叱ってしまうこともあるでしょう。
しかし、失敗を叱られることで、お子様は「自分はダメな人間だ」と感じ、自信を失ってしまうことがあります。
すると、次の挑戦を恐れるようになり、新しいことに挑戦することをためらってしまうかもしれません。
挑戦を恐れるようになると、新しい経験をする数が減るだけでなく、積極的に意見を言えなくなったり、集団から孤立してしまう可能性まで考えられます。
大切なのは、失敗そのものを叱るのではなく、挑戦する勇気や努力をしっかりと認めてあげることです。また、失敗から得た学びを次にいかすことです。
挑戦したことを認められることで、お子様は自己肯定感を高め、自信を持つことができます。
「よく挑戦したね。頑張ったね」と具体的な行動を褒め、「次はもっとできるよ」「諦めずに頑張ろうね」などの励ましの言葉をかけて、お子様を勇気づけてあげてください。
5.先回りして失敗を防ぐ
親心からつい、失敗してほしくないと思って、先回りして行動していませんか?
しかし、保護者が先回りしてしまうことは、お子様が自分で考え、行動する機会を奪うということの裏返しでもあります。
保護者が何でもやってしまうと、お子様は「自分ではできない」と思い込み、自信をなくしたり、やる気をなくしてしまったりすることもあります。失敗を過度に恐れるようになることもあります。
また、自分で問題を解決する経験が少なくなり、問題解決能力が育ちません。
失敗も含めて、お子様が自分自身の行動に責任を持つには、自分で考えて行動する経験が不可欠です。安全に支障がないのなら、お子様に自由に行動させてあげましょう。
子どもの成長を促すためには、お子様を信じて、まずはやらせてみることです。この経験を通して、お子様は自主性や自信、問題解決能力などを身につけることができます。
もちろん、安全には十分に配慮し、適切なサポートをすることが大切です。
6.答えを教える
お子様に何か質問されたとき、何でも答えてあげていませんか?
物事を教えるときは、答えをただ与えるのではなく、自ら考えさせることが自主性を育む上で非常に大切です。
なぜなら、答えを与えられると、人は考えることを放棄し、与えられた答えを鵜呑みにしてしまう傾向があるからです。
お子様に質問されたとき、時には「どうしてそう思うの?」「他に考えられることはあるかな?」など、思考を深めるような質問を投げかけてみましょう。
また、保護者も答えを知らないような質問だった場合には、お子様と一緒に考え、答えを探求する過程を楽しんでみましょう。
答えを考えさせることは、お子様が自ら学び、成長するための第一歩です。
このアプローチは、単に知識を詰め込むだけではなく、思考力、創造力、主体性といった、これからの社会で求められる能力を育む上で非常に重要です。
7.聞きたい答えを言わせる
保護者が子どもに何かを尋ねるとき、つい自分の期待する答えを求めてしまうことがあります。
しかし、お子様の意見を尊重し、耳を傾けることは、お子様の自主性や自信を育む上で非常に重要です。
お子様の話をきちんと聞くと、お子様は「自分は大切な存在だ」と感じ、自己肯定感が高まります。
ここで大切なのは、お子様の気持ちに共感し、受け入れる姿勢を示すことです。たとえお子様とご自身の意見が違っても、話を最後まで聞きましょう。
お子様の意見のすべてに賛同する必要はありませんが、自分の考えを一方的に押し付けるのではなく、お子様の意見を尊重することが大切です。意見交換を通して、信頼関係が深まります。
また、きちんと話を聞いてくれる人がいると、自分の考えを言葉でより上手に伝えようと思い、コミュニケーション能力が向上します。
例えば、自分の意見を説明するために、論理的に考える力が養われたり、言葉遣いや言葉選びが習熟していきます。
お子様の意見を聞くことは、単にお子様の意見を尊重するだけでなく、お子様の成長を促す上で非常に重要なことです。お子様の意見を聞き、共感し、尊重することで、お子様はより自信を持って、自分の人生を歩んでいくことができるでしょう。
8.場当たり的に行動させる
計画性を持たず、場当たり的に行動させていては、お子様の自主性が育ちません。
自ら計画を立てて、それを実行に移す経験を通して、お子様はさまざまな能力を身につけることができます。
例えば、目標を設定し、その達成に向けて計画を立て、実行に移す経験は、計画性と実行力を養います。
目標を達成するために、途中でさまざまな問題に直面することもあるでしょう。それらを解決していく経験を通して、問題解決能力が養われます。
困難があっても最後までやり遂げ、その結果に責任を持つことで、責任感が育まれます。目標を達成したときの達成感は、自己肯定感を高め、自信につながります。
お子様の自主性を育てるために必要なのは、自分で計画を立てて実行するという習慣をつくることです。
そのためにはまず、抽象的な目標ではなく、具体的な目標を設定しましょう。目標は、お子様が自分で決めることが大切です。
目標が大きすぎる場合には、「目標達成のために、今日は何をするべきか」といったレベルに細分化するのを、保護者がサポートしましょう。
計画を実行する際は、保護者が励ましの言葉をかけてあげたり、終わった後に褒めてあげることが重要です。
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がんばることを決める
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保護者がスタンプでほめる
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