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存在が盛れている男、深澤辰哉


最初に

SnowManって知ってる?
いや、メンバー全員そうなんだけど、深澤辰哉という男を語るには、まずSnowManについて語らねばならないと思うような、それほどの愛がある男である。
これは決して、まじで、絶対、彼がグループ内じゃないと輝けないと言う意味では無い。グループから離れた個人の仕事でも彼が“深澤辰哉”として唯一無二の光を放っていることは、彼の掴んできた数々の仕事が立証している。ただ、SnowManに深澤辰哉は欠かせない(いや全員そうなんだけど)。リーダーでもセンターでもない彼にそう強く思ってしまうのは、やっぱり彼が“最年長”だからだろうか。

プロフィール

深澤辰哉、1992年5月5日こどもの日生まれの32歳。「らしいね」と言われるほどの気まぐれ愛されB型。“入所時期が早ければ早いほど先輩”というあの事務所の形式に倣えば、阿部亮平と並んで最も先輩のひとり。そしてグループ内の誰よりも早く産まれた、正真正銘の“最年長”である。
グループ内でも彼はMC役に徹することが多い。9人という事務所内でも最多人数のトークを束ねる役割にして、“いじられキャラ”でもある。気まぐれで猫を彷彿とさせる一面を持ちながらも気配り屋で、バナナマンの設楽統さんや、木梨憲武さんなど、多くの大御所芸能人に愛されてもいる。
愛称は苗字をもじった“ふっか”。身長は175cmと平均より高めだが、190cm超えがセンターを努めるSnowManというグループではあまり目立たない。「顔が大きい」「イケメンじゃない」などといじられることが多いが、まったくもってそんなことはない。顔に至っては他のメンバーが異次元の小顔なだけで、ふっかさんもビビるくらい小顔だよ、絶対、会ったことないけど。
 
と、熱の入ったプロフィールを語ってしまったが、こんなのは前置き。深澤辰哉という男の魅力はもちろんプロフィールだけじゃあ語れない。

歴史

彼が入所したのは小学6年生の夏。もうすごいわ。小学6年の夏なんて、こちとら自由研究と中学受験の勉強しかしていなかったよ。……割とえらいな? なんてことはさておき。あの事務所に入所するということを決意したのが12歳の深澤辰哉だったことは、変わりない。Wikipediaによると、当時はサッカー選手やバスケの選手になりたかったみたいだけどね。可愛いね。
翌年2005年。Jr.内ユニット「J.J.Express(今のHey! Say! JUMPの前身)」のメンバーとして活動開始。2007年にHey! Say! JUMPのメンバーがデビューするも、デビューメンバーからは落選。長く続けるつもりもなかったふっか少年はそこまで深刻に受け止めなかったが、同じメンバーでデビューメンバーとして落選した橋本良亮(ふっかさんと完全同期の、現A.B.C-Zのメンバー)が号泣していたのを見て、デビューを意識しだしたと言う。
その後、「Jr.BOYS」として活動。メンバーは流動的だったが、現メンバーの岩本照、渡辺翔太、阿部亮平、宮舘涼太もいた。しかし彼らを含む、2009年に結成された「Mis SnowMan」に、当初ふっかさんは含まれていなかった。彼はとにかく焦った。
当時ふっかさんは怪我で活動休止していたとは言え、このMis Snow ManにはJr.BOYSとして一緒だった上記メンバーに加え、やはり同じJr.BOYSだった野澤祐樹くんもいた。
彼はMis Snow Man結成を知ったその足で社長に直談判に行くと、あっさり加入を快諾されたという。それは喜ばしいことだが、その証拠にメンバーのイニシャルを取ってつけられた「Mis SnowMan」の名前にFはない。
 
そういう過去を経て、6人体制SnowManの前身、Mis Snow Manが結成された。いわゆるSnowManの初期メンバー6人に加え、野澤祐樹くん、真田佑馬くん、小野寺一希くんの9人体制だった。しかし結成10月には小野寺くんはいなくなっており(この辺が調べてもちょっとわからなかった、ごめんね)、8人体制となり、2011年にはMis Snow Man主演映画「HOT SNOW」も公開。しかし同年8月、ふっかさんと同期のあべちゃんが「学業に専念するため芸能活動を休止する」という決断を下す。
更に同年10月から、真田くんと野澤くんが結成した「noon boyz」が「笑っていいとも!」16代目いいとも青年隊に選ばれ、わかりやすく日の目を浴びるようになる。
 
そもそもMis SnowManも、舞台には多く出演していたようだし、先輩のバックに着くことも多かったらしい。きっとこの時期から、彼らは「職人集団」と呼ばれるほど、高いパフォーマンス技術を持っていたのだろう。

だが、だからと言って不安がなかったわけではないだろうと思う。
同期の山田涼介くんはHey! Say! JUMPとしてデビュー、橋本良亮くん含むA.B.C-Zも2008年にデビュー。なんとか食らいつくようにして入ったMis Snow Manでは中々デビューできず、この時期から数えるとSnowManのいわゆる下積み時代は実に“10年”だ。
メンバーじゃなくとも、たくさんの人が辞めていっただろう。ようやく主演映画を努めたところで、メンバー内で唯一の同期のあべちゃんが活動休止。唯一先輩だった真田くんは野澤くんとのコンビで地上波にレギュラー出演。
焦っただろうな。思わず、彼の心境を察してしまう。あべちゃんが活動休止したことで、言葉に表したくないような誹謗中傷も受けたらしいし、メンバー内で“氷河期(いわゆる壁がある時期)”ができたともいう。
 
2012年2月にはあべちゃんが復帰。5月には正式に、深澤辰哉、佐久間大介、渡辺翔太、宮舘涼太、岩本照、阿部亮平の6人体制で「SnowMan」として活動することが発表された。ふっかさんは正真正銘“最年長の1番先輩”になったわけだ。
 
本人たちもこの経緯は知らず、「滝沢歌舞伎2012」で突然知らされたらしいが、個人的にはこれだけで涙が出てきてしまう。
これは完全に想像だけれど、「MisSnowMan」時代、「なんでそのグループ名なの? 」と訊かれたことは数知れないだろう。その度「メンバーのイニシャルをもじったらこうなって……」と説明しただろうし、もしかしたらそれを説明したのはふっかさん自身かもしれない。そこにはない「F」の文字。慣れただろうけれど、傷は消えなかったんじゃないかな。
たぶん「Mis」の部分は「宮舘涼太」と「岩本照」と「真田佑馬」のイニシャルだ。真田くんは野澤くんとnoon boyzとして活躍した後、紆余曲折を経て卒業に至ったが、舘様と岩本さんは「SnowMan」のメンバーでもある。重複したMはまだしも、「Mis」が消えれば「I」も消えてしまうわけだ。
名付け親の滝沢秀明がそこまで考えていたかはわからないけれど、ここに私は「いわふかの一蓮托生感」を感じた。少なくとも、これで「名前をもじってできたグループなんですよ」と言って「でもこのメンバーはいなくない? 」というツッコミを、ひとりで背負わなくて済むようになったわけだから。
まぁ最近はその質問も、「いやでもそれだと高田馬場は入っていなくない? 」「目黒です! 」という山手線いじりが確立されているから、杞憂なのかもしれないけれど。自然と最年長が愛される形が出来上がっている……だと……!?
というかいわふかの話をすると終わらんぞ、まだ「最初に」なのに。好きなコンビの話は2周目の誕生日noteで書こうと思っているから、また今度……to be continued……。
 
6人体制になり、SnowManは多くの仕事をこなしてきた。バックダンサーはもちろん、「DREAM BOYS」や「滝沢歌舞伎」でもほぼレギュラー出演。下積み時代が長く、そのキャリアも堅実だったこともあり、彼らは「職人集団」と称されたと言う。更に全員がアクロバットが得意だったことから、先輩からバックについてほしいと特に頼まれるJr.グループだったらしく、「予約の取れない名店」などと揶揄されていたからとか。
 
そんな時代が、2018年まで続いた。SnowManの名を冠してから6年、Mis時代も含むと9年である。最年長で先輩であれば、焦りも大きかっただろう。周りの同年代では就職どころか家庭を持っている人も多かっただろうし、同期の山田くんや橋本くんはとっくにデビューして地位を確立している。
唯一のグループ内同期のあべちゃんが勉学に集中するため活動休止したのは、彼が「自分はこれが得意で、これを伸ばせばSnowManの仕事に繋がるかもしれない」と考えたためだが、何かと自信なさそうな顔が覗くふっかさんはきっと“自分にはそこまで言い切れるものがない”というのも、不安要素のひとつだったのかもしれない。
 
だからこそ、大きな決断に至ったのかもしれない。
 
2019年1月。関西で活躍していた向井康二、宇宙Six所属の目黒蓮、少年忍者のラウール(当時は本名の村上真都ラウール)の3人が、SnowManのメンバーとして新加入した。
受け入れる側も、入る側も、決断までの時間は短く、限られていたという。それでも長い時間を下積みに費やしてきた6人は3人を受け入れ、同年8月8日にSixTONESとの同時デビューが発表された。宇宙Sixに所属していた目黒蓮がSnowManに専念するため、宇宙Sixを脱退することを発表されたのも、この日だった。
 
そして翌年2020年1月22日。SnowManとSixTONESは“デビューシングルがオリコンランキングで1位”や“発売3日でミリオン達成”という華々しいデビューを遂げた。
それからもデビュー年なのにコロナに見舞われたり、音楽番組に全員出演できなかったりと、何かと彼らは苦境に立たされた。今でこそ「SnowManは逆境に立ってこそ輝く、少年漫画的ど根性精神に溢れている」なんて言えるが、そんなもの、本当なら逆境や苦境なんて味わわないでほしい。人生の甘いところだけを吸って蝶よ花よと愛されてお日様の匂いがする毛布にくるまれて愛だけに愛されて生きてほしい。そんなもの、全オタクが推しに願うことだ。
でも彼らは言う。「おもしれぇ」「やってやろうじゃん」「見てろよ」「俺らが正解になるから」。
結果、SnowManは逆境に打ち勝ち、今日まで数々の功績を残してきた。「たくさんの初めてになるグループになりたい。俺らはなれると思う」。いつかのすのちゅーぶで岩本さんが言っていたが、まさに有言実行したわけだ。その上で、もっと上を目指している。眩しいよ、SnowMan。
 
そんなSnowManにとって、深澤辰哉という男は「三枚目を買って出た最年長」であり、「架け橋」であり、「立役者」である。考えたくもないが、もしSnowManという映画のエンドロールが存在するのならば、冒頭は「岩本照」で1番最後は「深澤辰哉」がいい。そう思ってしまうほど、SnowManにとって深澤辰哉という男の存在は大きい。
 
なぁんて、ちょっとまじめな話になってしまったけれど、とりあえずここからは「ふっかさんってここがいいんだぞ」と語っていきます。まずはいじられがちな「ビジュアル」から。

存在が盛れてるんだよ、深澤辰哉

「三枚目」……歌舞伎用語。俳優の役柄のうち,滑稽(こっけい)な役,またはこれを専門とする俳優のこと。 道外方(どうけがた)とも。 昔の番付や看板では,この種の俳優の名を初めから3枚目に置くのが慣例だったためこの名がある。

(コトバンクより)

「言っとくけど俺、三枚目は演じてるからね? 」

(深澤辰哉本人より)

 
深澤辰哉は三枚目キャラだ。俺がいじられてグループが映えるならそれでいい。ちょっと強めのいじりをされてもツッコミで笑いに変えるよ。いわゆる二枚目キャラはめめなべラウだし、頭脳派はあべちゃんだし、リーダーは岩本さんだし、ボケはだてさくこじだし、俺は三枚目で場を上手く回すよ~。それがSnowManでのふっかさんのスタンスだ。
だがあえて言おう。三枚目って凄いんだぞ。
三枚目は一枚目、つまり主演俳優に匹敵するくらいの実力を持つとも言われており、滑稽な役どころがいるからこそ舞台が映えることを知っている賢さも持っている。そんな存在が盛れていないわけないだろ。

え、いきなりなに? 目? てなった方へ。大正解の反応です。でも私、深澤辰哉の目が大好きなんだよ。
というか、あべちゃん、ふっかさん、山田涼介くん、はっしーのあの同期って、目の魅力がカンストしてない? 審査員に目フェチがおったんかってくらい、目による惹き付け力が凄まじい。
SnowManで言うと、あべちゃんの目は「三白眼(虹彩の部分がやや小さく、白目の部分が大きい目)」に近いんだけど、だからこそ柔和な表情でも若干の冷たさが宿る“ギャップ”が美しいんだよ。
対してふっかさんは、典型的な「雌雄眼」。ざっくり言うと、左右の目の形が大きく違う目を指す。これってむしろ黄金比よりも難しいと思っていて、一歩間違えると“ただの左右非対称”になる。メイクする人だとわかると思うけど、メイクって“自分の中に刷り込まれている『左右対称が美しい』と審美眼から、ほんの少しの差でも解消するため”にメイクするところもあると思うんだ。右の方が口角下がっているから上げるメイクをする、左の方が二重幅が広いからそっちに合わせる。もちろんハイライトをバチバチに入れたりラメでぱあっと明るくなる瞬間が楽しいのもあるけどさ。

だから俗に言う“美しい人”っていうのは黄金比に近い人のことを言うし、左右非対称は美から離れているとされる。でも深澤辰哉は違う。

やっぱり「LOVE TRIGGER」のアー写のふっかさんが、如実に出ているんじゃないかな。左目は二重幅が広めでまつ毛の影ができるくらい目が大きく見える。切開ラインも綺麗に入っているし、涙袋が綺麗な陰影を作っていて、“耽美さ”と“可愛らしさ”のどちらもを醸し出している。
対して右目は、光が当たっているのにどこか“アンニュイ”さがある。一重感が強いし、目に光もない。感情が読み取りづらいのに、切れ長な目の魅力が助長されていて、日本画のような美麗さを感じる。
この「雌雄眼」って、本当に「魅了」という意味で強すぎるんだよな。

まつ毛

また目じゃん、って? そうだね、目フェチなのは私かもしれない……。そう思えるほど、深澤辰哉の目が好きだ。
三白眼もそうだけど、雌雄眼ってどうしても冷たい印象を持たれやすい。「甘い」とはとても形容できない、切れ長で静謐な色香を醸しやすいからだ。
でもふっかさんは、「リアコの帝王」の名にふさわしいくらい“甘い”。……即興でつけたけど、センスのない異名だな、却下で。
とにかく甘いんだよ、でもその甘さって、渡辺くんみたいなソフトクリームとか、あべちゃんみたいなチョコレートとか、ラウールみたいな生クリームとは違う。ふっかさんは、キャラメルとかシロップ。最後にアクセントとして入れる、それこそアルコールに入れても芳醇で色香を感じさせる甘美さ。

ふっかさんのまつ毛って、ふとした瞬間にふわっと顔を出すんだよ。むくみをいじられたり、不機嫌そうにしていたりするときはなりを潜めているのに、別にキメているわけでもない、大爆笑していたりMCの紙を見るために目を伏せていたりするときにこそ、まつ毛が涙袋に影をつくる。
特に「縁―YUAN―」と「DA BOMB」のMVのふっかさんはやばい。先日「佐久間大介の待って、無理、しんどい(通称『マテムり』)」にゲストとしていらっしゃった、声優寺島拓篤さんも言っていた。「『DA BOMB』のふっかはやばい」。
ひらがなで表すなら“うっそり”、漢字で表すなら“甘美”、カタカナで表すなら“アンニュイ”。どれも喜劇王だとかドラマ班だとか名乗っている深澤辰哉からは、想像すらできない表現だろう。でもふっかさんの強いところは、そうやってふざけていて視聴者を抱腹絶倒の渦に巻き込んだところで、ふっとそういう甘さを感じさせる表情を見せるところなのだ。そして彼の密集し、影を作りやすい“まつ毛”こそが、その雰囲気を作り出す立役者なのである。

「縁ーYUANー」
時を超えるほど重く大きな噎せ返るほどの愛を歌う歌。映画「白蛇:縁起」の日本語吹替版主題歌である。

今回の楽曲「縁 -YUÁN-」は、中国の楽器、二胡も取り入れており、曲を聴いただけで中国の世界感が堪能できます。

そして、歌詞にはタイトルにもある「縁(えん)」や、「繋がり」といったキーワードを大切にし、この作品のストーリーを物語る様な単語やフレーズが盛り込まれています。

佐久間大介:インタビュー
https://tower.jp/article/news/2021/04/16/tg002

噎せ返るほどの永遠の愛の中で、ふっかさんの表情は切なく美しく映る。まるで湖に映ったその儚さは、しっとりと見つめる。


「DA BOMB」
この楽曲は「滝沢歌舞伎 THE Final」で初出しされた、狂気的なまでにカッコイイアンニュイバチイケ掌握曲である。
「滝沢歌舞伎」のときはあべちゃん優勝曲だったが、MVではふかさく大優勝であり、冒頭岩本照ががっちり心臓を掴む、“SnowManの新しい一面を映し出した”妖しくセクシーな夢のような曲である。ド冒頭10秒あたりのふっかさんパート、彼のまつ毛の威力を特に感じるから、ぜひ。


目とまつ毛がここまで名タッグを組むと、ここまで甘美で大人の色気を感じる化学反応を生み出すなんて、たぶん峰不二子も知らなかったと思うよ。

おっ、やっと顔から離れたな。このまま全身いくのか……と思わせてしまったら申し訳ないのですが、ビジュアル関係はこれでラストです。もっと語りたいけどね。他にも語りたいことがたくさんあるので、ふっかさんのビジュアルの中でも語りたいものを厳選しました。ごめんね。
ふっかさんの手って……綺麗なんだよ……。絞り出した褒め言葉がそれ? と言われれば乾いた笑いを浮かべてしまうが、とにかく綺麗なんだよ。
私、元々小説が好きだし書く方もするオタクなんだけど、“アーモンドアイ”とか“白魚のような手”とかなんて美を称する表現がリアルに存在するとは思っていなかったんだ。前者はあべちゃんだけれど、後者はふっかさん。さらにふっかさんは、“桜貝のような爪”という賞賛も欲しいがままにしている。文豪が女優に惚れて、持ち得る語彙を駆使して美を賞賛したとき、こんな気分だったんだろうなぁ。恋に酔ったかのような、ひどい高揚である。
ふっかさんの、というかSnowManの手の美しさがよくわかるのは、やっぱりTiffanyさんのお写真だろうか。


手を寄せ集めて撮るだけで大天才演出、鳥肌がスタンディングオベーション。SexyなのCuteなのどっちが好きなの、どころじゃない。九人九色とはまさにこのこと、SnowManって9人おんねん……(唐突に現れるオタクアンミカ)。
 
これまた唐突な告白になるんですけど、私、“ハイブランドのジュエリーを身につけた推し”って大好きなんですよ。いや嫌いな人いないと思うけど。
だってそれってつまり、ハイブランドをデザインしたり売り出したりするような方々が「この人にこのジュエリーを身につけてほしい」と思わせるような魅力があるってことじゃない?好きで惹かれて選んで買う、我々で言う“ご褒美”のような意味とはまるで違う、それこそ“宝石側から選んだ”ような魅力があるという証拠のように思えるんだよ。宝石が人を選ぶって凄い表現だな、我ながら、改めて。
 
Tiffanyを身につけたSnowManは、風靡であった。煌びやかなのに豪奢とは違う、どこまでも美しくひれ伏したくなるのに、その絢爛さが“奢侈(身分相応)”であるかのようなナチュラルな仕草。目が飛び出すような値段のジュエリーに着飾られているのに、着飾られているのはもはやジュエリーの方なのではないか。いや、むしろお互いがお互いの価値を高め合っているのではないか。そう思えるような、繊細な絢爛さであった。
当然宝石が選んでいるのだから、全員が映える宝石を身にまとっているのだが、やっぱり深澤辰哉とTiffanyの相性は唯一無二だった。そう思ってしまった。

ふっかさんが身につけているジュエリーは、ゴールドとシルバー両方であった。例えば佐久間さんや渡辺くんは愛らしさがやどるピンクゴールド、舘様や岩本兄弟は帝王や英雄の如くゴールド静謐で真摯な目黒くんとあべちゃんはシルバー……などと、それぞれひとつの色でかためられている印象があった。だけれども、その中でラウールとふっかさんは、ゴールドとシルバーどちらもの色のジュエリーを身にまとっていた。
この解釈について宝石側に、というかセレクトされたスタイリストさんに三日三晩聴き明かしたいのだけれど、それは叶わない夢だからここで好き勝手語ることにしよう。

ラウールは基本シルバー、その中で連なるように着けられたバングルの1つに、ゴールドが煌びやかに光る。これはまるでステージ上で輝く一番星のラウールのようで、どこまでも目を引く。
対してふっかさんは基本ゴールド。彼が唯一シルバーの静けさを宿すのは、左手の小指。……なんて? 左手の、小指? いやはやなんてこったパンナコッタ。オタク、ない頭を抱えてしまう。
左手の小指と言えば「願い」や「婚約」を意味する。その指だけ未来じゃなくて現実のようにシルバーを宿すなんて、まったく……天才すぎるて。
 
なんだか宝石のSnowManな話になってしまっているから、話を“手”に戻そう。
「みんなも知ってるだろうけど、ふっかさんって手が綺麗じゃん? 」こちら、「iDOME」のドキュメンタリーでのラウールの言葉である。監督演出主演全てにおいてプロデュース力が高すぎるラウールが、「iDOME」のライブオープニング映像を撮るにあたって、「ふっかさんは手が綺麗だからマジシャンを演じてね」と考えるに至ったわけだ。
あまり手に注視したことがない人からしたら、そんなに? となるかもしれない。ということでまず、ふっかさんの手の特徴をあげていこうと思う。

1.サイズが小さい


まずこの写真を見てほしい。深澤辰哉と向井康二のツーショット、通称“ふかこじ”だ。ドラマ班の班長とキャプテンだけあって、ボケとツッコミが特に激しいコンビであり、リアコ二大巨頭。それでいて、こーじが恐らく1番甘えている相手がふっかさんという、末恐ろしいコンビである。
このふたりが「W」という楽曲のMV撮影にあたり、ツーショットを撮った。これはそのときの写真だ。各々が題名にかけて「W」ポーズをするわけだが、ふかこじはピースの合わせ技をしてみせた。
そのおかげで、ふっかさんの手の小ささが映える結果となったわけだ。
 
Tiffanyの写真を見ればわかると思うが、こーじは特別手が大きいというわけではない。身長にしてはやや大きめだけれど、大きさ単体で言うと岩本照、目黒蓮、ラウールがぶっちぎりだ(そりゃあそうだ、身長が違う)。
だがここでひとつ留意しておきたい点がある。「深澤辰哉と向井康二の身長はほとんど変わらない」。それなのに、片方は男らしい筋を感じる、子どもっぽさと大人らしい線の細さどちらもを感じる、サイズが大きい健康的な手。片や色も白くてどこまでもしなやかで握ることをはばかるような、ふれるだけで跳ねてしまいそうな優しい中性的な手。この対比がたまらんのですよ。

2.白さ
さらっと言ったけど、ふっかさんの手は白い。とにかく白い。イエベブルベなんてものはあくまで指標だと思っているが、SnowManはあべちゃんとこーじ以外はブルベ。その中でも年長組3人(深澤辰哉、佐久間大介、渡辺翔太)は特に白いが、深澤辰哉はその中で見ると特に白くはない。だから怖いのだ。
なべさくは健康的な白さというか、渡辺くんは“意識して白くしている努力の結晶”が故の白さだし、佐久間さんは“肌が弱い”からこその白さ。どちらも肌のために色々しているだろうからこその白さで、白さ自体にぞっとするような色香を感じることはない。
ただふっかさんは違う。3人でいたり、バラエティでいると特別に白く見えるわけでもないのに、ふとした瞬間ぞっとするほど白いのだ。なんだそれ、ナニベだそれ。

個人的にそれが如実なのは、やっぱり「縁―YUAN―」や「DA BOMB」の深澤辰哉だろう。夜の中の深澤辰哉は、まさに新月のように幽かに揺らめく色気がある。
佐久間さんは「祭GALA」の深澤辰哉を観て、「深澤は新月が似合う」と話していた。それがわかるほど、深澤辰哉という人間はSnowManにとっても月のような存在であり、ギリシャ神話の月の女神セレネのような美しさすら持っている。
余談だが、ギリシャ神話のセレネは神であるのにある人間に恋をしてしまい、不老不死にしたくて永遠の眠りを与え、彼女が彼に会っている夜は月が見えないらしい。悲恋だね。
 
私は常々、「SnowManはせっかくSnowMan(雪男)の名を冠しているのだから、雪女を演じるような楽曲を歌ってくれ」と思っている。女王蜂様や椎名林檎様の楽曲提供で観たい。
そして恐らくそれで1番映えるのは深澤辰哉だろうと、既に私は確信している。

MCとして導くさ必ずや、深澤辰哉

恐ろしいことに、深澤辰哉はただ独特の美しさを持つお人形のような男ではない。フォトジェニックではあれ、喋った方がより魅力的な男なのだ。ていうかSnowMan全員そうだけどね。恐ろしい子たち……!

気配り

ふっかさんの気配りはえげつない。とにかく凄まじい。なにがそんなにすごいって、“気付かせない”のだ。
しれっと場を円滑に回すための優しさを見せても、ナチュラルな仕草すぎて気付かない。そんなことが多々ある。そのくせ周りがそういうことをすると、「こーじは優しいねぇ」「やるじゃん佐久間」などと褒める。
でもSnowManは優しい人集団なので、普通なら気付かない優しさを見つけてしれっと褒めてくれることもある。
佐久間さんや岩本さんは「あいつ優しいんだよ」と言うし、あべちゃんは「ふっかさんさすがですよ」などとラジオでたくさん話してくれるし、こーじは好きがあまり引っ付く。そういう愛でできているグループだからこそ、ふっかさんは気遣うし大切にしたいと思うのだろう。
 
気遣いがあるからこそ、ふっかさんは9人という事務所でのデビュー組最大人数のメンバーの中で、MCとして輝ける。話していない人に話を振ることを忘れないし、視線もカメラだけではなくみんなに向ける。この話題はこの人が映えるだろうと考えて話を回しているし、バラエティ的におもしろくなるように小ボケも忘れない。それでいて噛んじゃったりアクシデントが起きたりしたときは、慣れた様子でカットを入れ、メンバーから総ツッコミされる。彼の気配りが故の、愛され力なのだろう。

いじられからのツッコミ

バラエティと言えば深澤辰哉、というか、バラエティと言えばドラマ班。
ドラマ班を知らない人からしたら「どういうこと? 」となりかねない発言だが、別に支離滅裂ではない。本当だよ、信じて。
元々SnowManのドラマ班は、班長・深澤辰哉、リーダー・佐久間大介、キャプテン・向井康二(監督・目黒蓮)から構成されており、「ドラマに出たいけど出られない『バラエティ担当』班」を意味する。2クール連続でドラマ出演を果たしたふかこじや、映画で準主演を務めた佐久間さんなど、意味としては既に破綻しているが、バラエティという面で期待と信頼を寄せられている3人ではある。さらに舘様を加えて「バラエティ四天王」とも呼ばれているとか、いないとか。
そんな中で、ふっかさんは圧倒的に多いツッコミである。と言うよりSnowManはボケが多い。バラエティ四天王は特にボケである。凄いよ、まとめられるの。

そしてメンバー抜きにしても、ふっかさんに対するいじりで多いのは、「顔でかい」や「カッコ良くない」という類のもの。オタクとしては「そんなことないよ」と顔をしかめてしまうものもあるのだが、ふっかさんは周りの空気を壊すことなく、笑いとして突っ込む。間違っても傷付いたような表情は見せない。そこがふっかさんの優しさでもあるんだよ。
特にメンバー以外からのいじりで、距離感を間違えたような強いいじりもある。日常生活で自分が言われたら傷付いてしまうかもしれないといういじりだ。でもそんないじりに対しても、ふっかさんはあくまで突っ込む。「なんでだよ、俺の顔がでかいからだよ」「イケメンだろうがよく見ろ」「言っとくけど俺SnowManだからね? 」
彼のツッコミにはどこか晴れやかな自信すらある。「バラエティだからしょうがない」と言い聞かせるしかないような強いいじりも、彼は笑いとして変えてくれる力を持っている。
それは「俺はファンのみんなにも、SnowManにも愛されているから」という自信があってこそなんだろう。そう思えるからこそ、より一層この男が愛おしくてしょうがないのだ。

愛され力

前述で、「深澤辰哉には愛されている自覚がある」という話をしたが、これは本当にそうだと確信している。
ふっかさんは毎週木曜、「ノンストップ」というフジテレビ系列の朝の情報エンタメ番組にレギュラー出演している。この番組はバナナマンの設楽さんと三上アナウンサーが司会を務めているが、深澤辰哉という男、とにかくこの設楽さんに気に入られているのである。
「そんなにハマってないよ」。過去、設楽さんはそう言っていたが、オタクとしては絶対そんなことは無いと思う。いいんだよ、そんなバラエティ的な切り返ししなくて。だって気に入っていないと家族ぐるみのお付き合いなんかしないだろうよ。設楽さんのご家族とご飯に行く深澤辰哉、あまりにも愛されているだろ。
そして設楽さんとふっかさんの印象的なエピソードは、他にもある。お誕生日のプレゼントもお手紙付きで贈られていたり、買い物に行って財布を買ってもらったりなどである。しかもそのお財布、かのゴヤールの財布らしく……。
まじで私、noteで「これが愛じゃなければなんと呼ぶのか、僕は知らなかった」ってめちゃくちゃ米津玄師みたいな言葉連発しちゃってるけど、まじで今回もそれ。愛だろ、こんなの。他に呼び名があるなら教えてくれ。私の辞書にはないからよ。
 
さらに、ふっかさんはお笑いタレント、歌手、俳優、マルチに大活躍する、あの木梨憲武さんにも愛されている。
この2人はドラマ「春になったら」で共演を果たしたが、その中でも木梨さんはふっかさんのことを「ざわマン」と呼んでいるらしい。木梨さん曰く、「みんながみんな『ふっか』と呼んでいるから」らしいが、そこで新しい呼び名にしたいと思うのがもう愛じゃないか。
「春になったら」では、木梨さん以外にも見上愛さんや奈緒さんとの絆も素晴らしく、「僕はグループでもよくいじられるから、強めにいじって大丈夫だよ~」というスタンスでいるからか、見上さんには「いじられ上手なんですよ」とまで言われている。
そしてこの3人とも、ふっかさんが舘様と岩本さんとトリプル主演を務めあげた舞台「祭GALA」に観劇に来た。その様子をふっかさんはInstagramのストーリーズに掲載、とんでもなく嬉しそうな、愛に溢れた笑顔を浮かべていた。
特に“きしみな”の愛称で「春になったら」ファンを湧かせていたコンビの美奈子ちゃんこと、見上愛さんが最終日に来たのは、本当に嬉しすぎてひっくり返った。そういうところだぞ、美奈子ちゃん(好き)。
木梨さんは自分のInstagramに投稿までしていたし、「春になったら」チームで打ち上げに行ったときの写真もあげてくれていた。後者の写真ではふっかさんは恋敵役だった濱田岳さんと仲睦まじくはしゃいでおり、本当に愛に溢れた空間だった。



ふっかさんは「春になったら」のクランクアップで珍しく涙を見せていたが、それも無理はないだろう。あれほど愛に溢れた空間が終わるのは惜しい。
 
そしてこれだけたくさんの人に愛されるふっかさんが、その愛を謙虚に卑下して受け止めるのではなく、満面の笑顔で受け入れるのがまた最高なんだよ。

「ガラライキュ!(アイドルの登竜門)」の本家だぞ、深澤辰哉


「ガラライキュ!」スノ担(SnowManのファン)にとって、最大にして最高の神曲である。


SnowMan セカンドアルバム「Snow Labo.S2」に収録されたユニット曲のひとつである「ガラライキュ!」は、深澤辰哉、渡辺翔太、ラウールの3人がつくりあげた楽曲だ。
世界観としては、「小さな妖精になったなべこじラウが、好きな女の子のために小さな身体ながら、生活を助けたり元気づけたりする」というファンタジー設定である。これを目黒蓮、阿部亮平、岩本照で「2023年大晦日生配信」の際に、妖精ではなく天使としてカバーしていたが、とんでもなく可愛かった。そしてあまりの可愛さがゆえ、「アイドルの登竜門だからね、『ガラライキュ!』は」と言っていたが。
そう、深澤辰哉はその「ガラライキュ!」の本家なのである。

かわいい

SnowManの可愛い担当と言えば誰だろうか。自分から「可愛い」と主張できる渡辺くんやラウールはもちろん、あざといあべちゃんや、小悪魔的な佐久間さんも“可愛い担当”だろうし、泣き虫で甘えん坊なこーじもそうだろう。
だがあえて言おう。「SnowManは全員可愛い」。
な~に本末転倒なこと言ってるんだ。そう言われれば言い返す言葉はないが、しょうがないだろ、可愛いんだから。
前述した5人はもちろん、“今世紀何をしてもハマる男”こと目黒蓮も、先輩をガラガラのごとく遊ぶ姿が愛らしい。“Mr.SASUKE”こと筋骨隆々な岩本照も、お化け屋敷にビビって泣きそうになったり、あの声帯のどこからでるのかわからないほど高く可愛い声を出したりする姿が庇護欲をそそる。そして“ラヴィットの薔薇”の異名まで背負うロイヤルセクシー美しくな宮舘涼太も、八の字に困り眉に笑う姿や、もちもち素肌で素直に破顔する姿が、「愛の形ってこれやったんか? 」と思うくらい可愛い。みんな違ってみんないい。それかSnowManの可愛さ。
じゃあふっかさんは? ふっかさんは、“可愛いことをするときは全力でやる”ところが可愛い。
「ガラライキュ!」は途中で「めっちゃ好き!」とこちらに微笑んでくれるシーンがある。全員がひとりずつカメラ目線でやってくれるのだが、ふっかさんはその中でもトリだ。
アイドル全開で子どもらしい愛らしさすら感じさせながら「めっちゃ好き!」と笑うラウール、照れながらも甘い声で「めっちゃ好き……! 」とはにかむ渡辺くん。そんな中トリのふっかさんはどうするか。
「めっっちゃ好き!! 」太陽が顔を出したかと思うほどの笑顔で、こちらを見上げながら愛を伝えてくれる。可愛すぎるだろ。
それに「ガラライキュ!」のMVのふっかさんは、とにかくずっと笑っている。可愛い。可愛いしか言えない。それくらい可愛い。本当に可愛い世界線で可愛くパフォーマンスできて楽しいんだね。最高に可愛いんだぞ、深澤辰哉。

アンニュイで耽美

可愛い深澤辰哉はよくわかってもらえたと思う。でも冒頭で散々語ったけど、深澤辰哉の造形って可愛さよりも“美しさ”を感じさせるものなんだよ。
そしてそんな造形を活かした雰囲気を、纏える男なんだよ深澤辰哉は。
 
まず「BARFOUT!」表紙の深澤辰哉を見てくれ。

前髪が目元を密やかに隠しているのに、色気と名前がついた香水を振りかけられたような視線がうっそりとこちらを見つめている。どこからがまつ毛で、どこからが髪の毛かわからないほどひそかに身を潜めたその憂愁は、黒曜石のように静かな月夜を感じさせる。
 
からの「CYAN MAN」

深澤辰哉の“雌雄眼”という魅力をこれでもかと活かした1枚である。さっきの「BARFOUT!」は黒曜石のような暗さを持つアンニュイさだったが、「CYAN MAN」の深澤辰哉は茶色で明るい秋のような耽美さを持つ。
しかもすっとした綺麗な鼻筋。そして「BARFOUT!」とは違う薄い色の唇を小指で触れる“秘密”の柔らかな色気。さすが「深澤の夜の電話に出るな。絶対惚れちゃうから」と言わしめた男。
笑顔の欠片すら見せずに、秘密だよとわざわざ言うわけでもなく、雨のような湿り気だけを感じさせる。恋という不誠実さが伺えてしまう。とんでもねぇ男。
 
そしてやっぱり語るに漏らせないのは、「Duet」だろう。

オーダースーツに身を包み、ドーベルマンの手綱を握る深澤辰哉。遊びを感じる髪型に、かっちりと決まったストライプ柄のスーツ。ストライプのジャケットは“力強さや華やかさや自信を感じさせる”と言うが、まさにこの深澤辰哉は悠然とした自信に溢れている。華やかなのに豪華とは違い、力強いのに示威とは違う。ただ高潔な貴族かのように、耽美に色気を携え、“警戒心が強い”ことで有名なドーベルマンを従えている。
この姿はもはや“耽美”という言葉で言い表しきれないような、イギリスの紳士のような色気と悠然とした余裕に満ち満ちている。まるでウォッカを頭からぶっかけられたかのような衝撃だ。とんでもねぇよ、深澤辰哉。
 
そしてこんなにも深澤辰哉の魅力を引き出してくれてありがとう。企画者、飲みに行こうぜ、いい酒が飲めそうだ。

リアコ力

「深澤辰哉はリアコ」。散々そう言ってきたが、内容までしっかり説明できずにいた。このまま終わるのはあまりにも不甲斐ないので、改めてここで語りたいと思う。
まず、これもさらっと触れたけれど、深澤辰哉にはいくつか逸話がある。「夜の深澤辰哉の電話には出るな」。
怪談? どういうこと? となるのも無理はない。なにせこれは当の本人が声高に宣言している過去なのだから、ネタだと思ってしまってもおかしくはない。
だがそういうことではないのだ。この深澤辰哉という男、とにかく声が甘い。以前書いた「あべちゃん誕生日」「舘様誕生日」のnoteでも「ふっかさんの歌声はキャラメルやシロップのような甘さがある」と懇々と語ったが、まさにシロップのような甘さなのである。
過剰な甘さなのかと言われれば、ある側面から見ればそうなのかもしれない。入れ方を間違えれば過剰に甘く、くどくなってしまう。でもふっかさんの歌い方はあくまでも“SnowManの月”。感情の芯に触れて震えるのではなく、感情の上を指でさっと払うようになぞってうっすら微笑むような、そんな歌い方。だからトッピングやアクセントのように、ちようどよくなる。

だが“夜の深澤辰哉”は違う。それをファンが思い知ったのは、彼のインスタライブだった。
流れるファンのコメントを、長いまつ毛に靡いた奥の耽美な目で眺め、ふっと笑い、甘く“メロい”声で読み上げたり答えたりする。その答え方がまた、“夜という惰性的な寂しさが宿る時間に寄り添う”ようなゆったりとしたテンポなんだよ。こりゃあ惚れるわ。どんな雑談もこの声とテンポで話されれば、こんな甘い表情で聴かれれば一瞬で惚れてしまう。
対ファンという大勢だからまだしも、1対1の電話でこれはやばい。ふっかさんの同級生だったかつての片想い高校生たちに、哀れみすら抱いてしまうというものだ。
持ち得る“リアコ力”を、体現でファンに自覚させるふっかさん、強すぎないか? 子どもの日が誕生日という“強すぎる設定”に頷けるような、可憐な純粋さを持ちながらも、こういう恋を彷彿とさせる大人の魅力も持っている。
ほんまに恐ろしい子だよ。

最年長

深澤辰哉は、2024年今年で32歳になる。正真正銘の最年長だが、実はSnowManは年下ふたり(目黒蓮、ラウール)以外はそこまで年齢差がない。現時点で大体30歳周辺。そのため最年長と言っても、ふっかさんの同い年はふたりいる。最年長トリオ、92年組と呼ばれる3人は、深澤辰哉(5月生まれ)、佐久間大介(7月生まれ)、渡辺翔太(11月生まれ)で、奇跡的に全員5日生まれである。
その中でもなべふかは通称“悪友”と呼ばれ、“一軍ハイカースト感”が強い。逆にふかさくは、ゲーム好きなどの共通点が多く、この3人でプライベートの買い物をしに行くくらい仲が良い(まぁSnowManみんな仲良いけど)。
 
でもこの3人、特に最年長ふたりの深澤辰哉と佐久間大介のダンスのタイプは対極だ。
そのふたりの魅力が最も発揮されるのが、「岩本照振り付け曲」である。

 
ふっかさんと佐久間さんのダンスは、グループ内でも1番の薄味と濃い味という印象だ。9人全員違う魅力を持つSnowManの中でもそう感じさせるふたりのダンスが最も映えるのが、ふたりの魅力を熟知した岩本照の振り付け楽曲なのである。
たとえば「Infighter」

声はこーじの声が強くて耳に残るが、ダンスはとにかく深澤辰哉が強い。「ふっかは普通に踊っていてもやる気がないように見えるんだよ、もったいない」。過去に岩本さんはそう言っていたが、むしろそれを逆手に取った“アーティスティックでシュールな世界観”をつくりあげ、深澤辰哉をセンターに置いた。
本当にダンスが上手い人じゃないと踊れないようなダンスを振り付け、その中心にふっかさんを置くことで「お前はこの世界観でセンター張れるくらい実力があるんだぞ」と言っているような愛を感じるのである。
ちなみに佐久間さんも中々面白い動きをしているので、こちらのダンプラ(DancePractice動画の略。私もこの界隈に入って初めて知った単語である)は必見です。
普段の“SnowManらしい”楽曲のセンターはラウールや目黒蓮だし、それが“似合う”。でも「それだけじゃねぇんだぞ」と、岩本照が片眉を上げながら突き出した挑戦状のようなこの世界観が、深澤辰哉へのラブレターのようでたまらない。
 
たとえば「LOVE TRIGGER」

こちらはどちらかと言うと“濃い味”が活きる振り付けである。冒頭の岩本さんを合図に、トリガーを引かれたように胸を打つ8人の中でも、佐久間さんは飛び抜けて所作が“濃い”。でも岩本さんは、メイキングでそれを軽く注意している。
「LOVE TRIGGER」はどこまでもスタイリッシュ。でもその中で、江戸川トリオ(宮舘涼太、渡辺翔太、佐久間大介)の3人は“愛に溺れる”濃さを持っている。
対してめめふかラウ(目黒蓮、深澤辰哉、ラウール)のトリオは、“愛を操る”スマートさがある。だからこそ、その差を大きくしすぎないためにも岩本さんは佐久間さんの“濃さ”を調整したんだと思う。
ちなみにちなむと、いわあべこじ(岩本照、阿部亮平、向井康二)は“もっと愛してね”というイメージ。濃さとしてはちょうど中間だ。だからこそ、振付師岩本照の微調整のセンスが映える。
 
「LOVE TRIGGER」で好きなところはたくさんあるんだけれど、ふっかさんのソロ歌詞のひとつに「Let’s get it now」があるのがたまらなく好きだ。冒頭、岩本さんが引いたSnowManのトリガーだとしたら、この「Let’s get it now」は“岩本照のトリガー”だ。
ここからMr.岩本、振付師岩本照の本領発揮ゾーンに入り、全員が解放される。好きにやれ、後ろは俺が守るとでも言うような深澤辰哉の参謀感、最高にスマートで美しい。
 
濃い、薄い、という言い方をしたが、どちらが好きかは完全に好みだし、そうじゃなくとも楽曲によって魅力はいくらでも活きる。岩本さんはリーダーとして特にふかさくの魅力を知っていて、だからこそこのふたりが映える振り付けができる。「岩本照振り付け曲のふかさく優勝感たまらん」とは、このことである。
だって関西の透明なおつゆの薄味うどんも、名古屋のあんバタートーストだって美味しいだろ? そういうことなんだよ。そしてそのふたつを一緒に食べて綺麗に調和をとって新しい景色を見せる岩本照ってすげぇんだよ。
 
ちなみに「LOVE TRIGGER」という素敵楽曲を提供してくださったI Don't Like Mondays.さんの解説動画を最高にオタク心をくすぐってくるので、ぜひ。

最後に

ようやくここまできた。いや、実は今2024年5月4日なんですよ。そう、誕生日前日。間に合った、よかった。そんな気持ちでいっぱいです。
前日に1万字超え書き切る。我ながら愛が重いよな。前回舘様誕生日のとき、私生活がバタバタしていて誕生日までに書けなかったから、今回こそは当日に書き切りたいと思っていたので、本当に満足。いや~よかった。
 
そして2万字近く書いた今、思う。深澤辰哉って沼だな。
綺麗なお姉さんのような余裕ある色気と、リアコ力を感じさせる大人の魅力もあり、可愛らしい子どもっぽさもあり、気配りに長けた賢さもある。私は深澤担の描かれるアンニュイな可愛さを持つふっかさんの絵が大好きなのだけれど、ああいう素敵絵を生み出すのも頷けるほど、ふっかさんは魅力に溢れている。
 
やっぱり存在が盛れているよ、深澤辰哉。そんなふっかさんが大好きだから、今年も全力で経済回させてもらいますよ。だから32歳も好きにお金を使って、“おかねだいすきふっかくん”としてのびのび爆盛れ委員長でいてくれ。
オタク、そう願うばかりです。

改めて誕生日おめでとう、ふっかさん。今年もたくさん愛されて、その愛を当然のように受け入れて愛らしく笑ってください。
 

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