あずま

SnowMan〜!!!!!!!

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  • 海のはじまり 感想

    SnowMan目黒蓮主演、フジテレビ月9ドラマ『海のはじまり』の感想を毎話毎にまとめたものです。

最近の記事

片想いSnow Manが欲しい人は、『リンディーララ』を聴け。

1.最初にSnow Manの4枚目のアルバム『RAYS』より、『リンディーララ』を語ろうと思ったきっかけは、なんだっただろう。細かい理由は自分でもわからないが、トレーラーが出たときふと思った。「これは語らなくては。」もはや使命感に近かった。 (ここから一節聴けます。⬇️) そもそも私は片想い拗らせソングが大好きなんだよ。『ミッドナイト・トレンディ』、『縁-YUÁN-』、『Two』……。高嶺の花子さんに恋するSnow Manも、高嶺の花子さんなSnow Manも大好きだけど、

    • 君の魅力で全人類黙らせようか、渡辺翔太

      1.はじめにタイトルからつけたのは初めてだ。「君の魅力で全人類黙らせようか、渡辺翔太」。「黙らせようか、渡辺翔太」はご存知、Snow Manの2曲ある自己紹介ラップで披露された、阿部亮平が作り出した渡辺翔太の一節である。その上で言おう、「君の魅力で全人類黙らせようか、渡辺翔太」。 改めて、Snow Manの渡辺翔太さん、お誕生日おめでとうございます。渡辺翔太さん、たくさんいるからな。1992年11月5日生まれの渡辺翔太さん、32歳のお誕生日おめでとうございます。 思えば、

      • 『GOHOME〜警視庁身元不明人相談室〜』感想文

        1.はじめに『GOHOME〜警視庁身元不明人相談室〜』。7月期日テレ土ドラ9にて、毎週土曜21:00から放送された、ミステリーヒューマンドラマである。「警視庁に実在する身元不明人相談室という部署をモデルに描かれた、ありそうでなかったミステリー×ヒューマンドラマ」をテーマに綴られたこのドラマは、人と人の感情を繊細かつ丁寧に描いた、コメディ調ながらにしてほろっと涙を流させてくれる素敵なドラマだった。 身元がわからない『名もない誰か』になってしまったご遺体を家に帰すため、明朗快活

        • 海のはじまり 最終話感想

          人と人であること。これ以上の愛情はない。 第11話で喧嘩別れした海と夏。夏はひとりで眠る夜の中、3人家族の夢を見る。夏と水季と海の、家族だった。その家族は普通の家族のようにけらけらと幸せそうに笑い、まさに夢のような世界だった。 夢、なんだけど。ひとりで起きる海と夏。夏は夏の家で、海はおばあちゃんの家で起きた。ふたりとも、元気がなかった。 「朝ごはん、食べたくない。」縁側でぐだあっと身体を溶かして言う海に、朱音は叱るわけでもなく茶碗に盛られたご飯を握り、おにぎりにする。そして

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        • 海のはじまり 感想
          11本

        記事

          海のはじまり 第11話感想

          子どもの感性はやわらかい。大人の言葉で簡単に傷が付き、永遠に治らなくなってしまう可能性すらある。 第1話、海を見て「可哀想」だと陰口を叩く大人から海を守った夏が、今、何気ない言葉で海を傷付けてしまった。 第11話、病気で疲弊した水季はベッドで休んでおり、そこに海が駆け寄ってきた。「さみしいの?」海は訊く。『ママ』がそういう顔をしていたから。 「海と離れるのさみしい。」海の声に触発され、水季は海を抱き締め、本音をこぼす。「海も……。」 寂しそうに悲しさに飲み込まれる海に、水季

          海のはじまり 第11話感想

          映画マッチング 答え合わせ

          愛されなかったということは、生きなかったことと同義である。(ルー・サロメ)この言葉を知ったのはとある漫画だが、まさに永山吐夢を表す言葉だと思った。 映画『マッチング』。2024年2月に公開された、内田英治監督による土屋太鳳主演のサスペンススリラー映画である。マッチングアプリを題材にした映画であり、サスペンススリラーではあるものの『愛』について哲学的に描いている部分も多い、ある種異色な作品でもある。 そんな作品のヒールとして登場したのが、永山吐夢である。演じるのはアイドルSno

          映画マッチング 答え合わせ

          海のはじまり 第10話感想

          親と子ふたりという形の家族はきっと、繋がりも強いのだろう。でも水季がその道を選んだからこそ、夏は『海と家族になるにはそれしかない』と思い込んでいるのではないだろうか。海の『夏くんと暮らしたい』という意思を尊重するがあまり、持ち前の優しさが頑固になってしまっているのではないだろうか。 第10話は、名前の話から始まる。「家族でお揃いにできるのが苗字で、家族からもらうのが名前。」海の名前を書きながらそう教える水季の顔を、海は嬉しそうに眺めていた。 個人的に選択的夫婦別姓には大賛成

          海のはじまり 第10話感想

          海のはじまり 第9話感想

          大人になれば、自分の人生に責任を持てるのは自分しかいない。そう改めて思ってしまうような回だった。 9話冒頭は、過去回想から始まる。夏と弥生は仕事の取引相手として出会った。初対面でのふたりは、敬語で天気の話をしていた。 「もったいないなぁ。」当初、弥生の同僚からの夏の評価は、厳しいものだった。「見た目いいのに、喋るとぱっとしなくて? 」「曖昧な返事されると、不安になるよね。」「なんかちょっと惜しいですよね。」同僚ふたりが口々にそう言う中、弥生だけは何も言わなかった。 ふたりが

          海のはじまり 第9話感想

          海のはじまり 第8話感想

          『GOHOME』第5話、『マウンテンドクター』第7話。スノ担の今週はやたら、親というものについて考えさせられた気がする。 それは『海のはじまり』第8話においてもそうで、むしろ大人になって時間が経てば新しい向き合い方があるという描き方を見せた『海のはじまり』は、眩しくすらあった。 『海のはじまり』第8話は、同時に恋と愛の残酷さを描いてもいた。夏の海への愛が大きく描かれば描かれるほど、弥生への恋が小さくなっていくようでやるせない。 大切な人がいるからこそ、人はどこかで本音を吐き

          海のはじまり 第8話感想

          海のはじまり 第7話感想

          いちばん近くで支えてくれた人。大切な人との関係性に、言葉が欲しい。友人以上の何かが欲しい。そんな津野という男のお話だった。 津野晴明は、水季の元同僚だった。水季は海がまだ3か月のときから図書館で働き始め、津野はそんな彼女を見守っていた。あくまで、同僚として。 恐らく、津野はずっと恋愛的な意味で水季が好きだった。水季がずっと夏を好いていたように、津野は水季が好きだった。でも想いを伝えることは、きっとなかった。 「大人がみんな、恋愛下手くそなだけ。」 どうしてママは夏くんに

          海のはじまり 第7話感想

          海のはじまり 第6話感想

          他人に優しくなり過ぎず、物分りのいい人間を演じず、ちょっとズルをしてでも自分で決めてください。 どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。あなたの幸せを願います。 第6話、南雲家にてお泊まり練習を始めた夏は、子育ての何たるかを目の当たりにする。食事の際いかにそそっかしいか、ちょっとしたことがいかにできないのか、じっとしていることがいかにできないのか。そこら中に転がっている危険を前もって阻止しようとする朱音・翔平夫妻に対し、夏はなにもできなかった。 そんな中、夏と海は

          海のはじまり 第6話感想

          海のはじまり 第5話感想

          「嫌いでいいよ、親だって人だし。」人と好意。関係と繋がり。どれも絶対ではなくて、どんな関係があろと、全肯定しきらなくったっていい。そう教えてくれる物語だった。そしてそれが、推しの口から語られたことに、どうしようもないくらい救われて情けないくらい号泣してしまった。 「海のはじまり」第5話は、水季と海がふたりで暮らしていた時間から始まる。 第5話では、『髪』がキーワードにある気がする。髪を結わえるシーン、髪を乾かすシーン。冒頭も、水季が忙しなく海の髪を結うシーンがある。「編み込

          海のはじまり 第5話感想

          海のはじまり 第4話感想

          そこにいてね私は散々、noteやTwitterで語ってきたけれど、「海のはじまり」という物語は『水季と海の親子の会話』から始まり、『夏と海の不思議な関係性の会話』で終わると思っていた。だがこと第4話においては、まったくの逆であった。 カメラでお互いを撮り合いながら、海辺でにこやかな時間を過ごす夏と海を、車内から眺めていたのは朱音と翔平夫妻だった。 「どうするのかしらね。」ぼやくようにこぼす朱音に対し、翔平は感慨深く声を漏らした。「水季が生きていてくれたらなぁ……。」 ふたりの

          海のはじまり 第4話感想

          海のはじまり 第3話感想

          大切な人をうしなうということこの世に、言うほどでもない感情は山のようにある。それは「大人だから」「言っても仕方ないから」など、様々な理由によって形にならないままでいるけれど、消えるわけではない。濡れた足から中々落ちない砂のように、ざらつきとして心臓に残り続ける。 第3話、やっぱり水季と海の回想シーンから始まる。ふたりで暮らしているアパートの柱に身長を刻み、和やかな会話を交わす。すくすく、と子どもならではのあどけない語彙で成長を喜びながらも、その表情は離れていく水季の背中によ

          海のはじまり 第3話感想

          海のはじまり 第2話感想

          「私がお母さんやれたりするのかな。」今回1番視聴者の心を掴んだのは、弥生(演:有村架純)だった。あと鳩サブレーだった。 深く傷付いた人は、他人を傷付けることにも鈍感になる。 それは決して悪いこととは言い切れないし、傷付いた人を責めることもできない。ただ、だからこそ深く傷付いているのに表に出さず、傷を自分だけのものにして微笑む弥生が善性としてよく光る。 海のはじまり 第2話第2話、水季と海の回想から始まる。「海は夏くんに似ている」と零す水季に、海は目を丸くした。「パパいる

          海のはじまり 第2話感想

          海のはじまり 第1話感想

          『海のはじまり』。2024年7月1日からフジテレビ系「月9」枠にて放送中のテレビドラマ。主演は目黒蓮。元恋人の死をきっかけに、娘の存在を知る主人公を描いた、『silent』『いちばん好きな花』の生方美久脚本のオリジナル作品。 「海に終わりはないよ。」冒頭、この物語はそういった会話から始まる。海辺で喋る、南雲水季(演:古川琴音)と娘の海(演:泉谷星奈)の、散歩のシーンだ。 「海、どこから海? 」 「水があるところからじゃない? 」 「じゃあここ(海辺を指しながら)、海じゃな

          海のはじまり 第1話感想