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君の魅力で全人類黙らせようか、渡辺翔太


1.はじめに

タイトルからつけたのは初めてだ。「君の魅力で全人類黙らせようか、渡辺翔太」。「黙らせようか、渡辺翔太」はご存知、Snow Manの2曲ある自己紹介ラップで披露された、阿部亮平が作り出した渡辺翔太の一節である。その上で言おう、「君の魅力で全人類黙らせようか、渡辺翔太」。
改めて、Snow Manの渡辺翔太さん、お誕生日おめでとうございます。渡辺翔太さん、たくさんいるからな。1992年11月5日生まれの渡辺翔太さん、32歳のお誕生日おめでとうございます。

思えば、私がSnow Manで1番最初に認知したのは彼だった。私は元々俳優菅田将暉のファンなのだけれど、その時代からのSNSでの相互さんがある日突然、Snow Manの渡辺翔太くんの美貌に気付き、語彙力の全てを使って褒めるようになった。事務所の権利上無闇矢鱈に画像はあげられないし、私は自分から意識して追っていたわけでもないため、私が「渡辺翔太」の美貌を実際に見て認識する機会は少なかったけれど、菅田将暉時代から交流のあった相互さんの語彙で褒められる「渡辺翔太」は素晴らしく、とても魅力に溢れた人なんだろうと漠然と感じていた。
そして絶対笑うときは口元を手で隠して笑うタイプだと思っていた。あの日の自分へ。彼は大口を開けて子どものように無邪気に笑う人でした。

そこが愛らしいんだよ渡辺翔太。思っていた人とは違ったけど、大きく口を開けて5歳児のように愛らしく笑う32歳。そこが愛らしい。


渡辺翔太、Snow Manのメインボーカル。
愛称はしょっぴー、なべしょ。1992年11月5日産まれのB型であり、東京都江戸川区出身。同グループの宮舘涼太と幼馴染であり、同じ病院で生まれ、同じ幼稚園に通っていた。その幼稚園での組の名前が『ゆり組』だったことから、ふたりのコンビ名は『ゆり組』。また、同グループの佐久間大介も江戸川区出身である(違う幼稚園の『ゆり組』だったらしい)。
2005年6月26日、中学1年生の頃に事務所へ入所。母親の買い物に付き合って行った結果、オーディションだった。踊るだけ踊ってやりすごそうとしたところ、社長のお眼鏡にかない、思いがけず合格してしまう。あまりにも渡辺翔太らしい。
終わったその日に取材を受け、数日後から上演された少年隊主演ミュージカルに即出演。またその後すぐ、同じくオーディションから数日しか経っていない佐久間大介とともに、修二と彰『青春アミーゴ』のバックダンサーに選ばれPV撮影に参加するに至る。だいぶ輝かしいスタートである。
ジャニーズJr.内ユニット『Jr.BOYS』にも所属し活動し、『Tap Kids』という中島裕翔くん率いるグループののサポートメンバーにも選ばれる。先輩である山田涼介、中島裕翔の隣で活動することが多く、山田涼介くんとはシンメでもあったが、Hey! Say! JUMPとしてデビューはできず、初めて自分の未来を考え始めたという。

そして、2009年にMis Snow Manのメンバーに選ばれ、2012年からSnow Manのメンバーとして活動を始める。
2015年、大学を卒業。今後の不安から大学進学を決めたが、就職活動のタイミングでは「どんだけがんばっても、どんだけ努力してもデビューできなかったら何者にもなれない。『決断するなら早いほうがいいんじゃないか? 』って」「ジャニーズじゃない自分を何度も想像した」と思い悩んだ。しかし同年9月、舞台『少年たち 世界の夢が…戦争を知らない子供たち』でグループとして念願の主演舞台を勝ち取り、本番直前の稽古で「YOUたち最高だよ」と涙を流して喜んだ社長を見て、この世界で生きていく覚悟を決めたという。
そして結成8年目の2020年1月22日に、シングル『D.D./Imitation Rain』でCDデビューを果たす。

だがMV撮影の際体調不良だったり、メンバー増員の際は誰よりも矢面に立ったりと、何かと苦節を経験しているメンバーでもある。耽美なビジュアル、ど根性精神、強い心。それらを兼ね備えた強いアイドル、それが渡辺翔太である。


2.ビジュアル

渡辺翔太のビジュアルなんて語りだしたら止まらないよ、こりゃ。Snow Manの中でビジュアルだけだと一二を争うレベルで好きかも……いや全員好きだな、みんな違ってみんな良いんですよSnow Man。
その中でも耽美担当、傾国顔渡辺翔太。とりあえず最近の表紙で好きな渡辺翔太をあげていこうか。

もう1年前なのかこの渡辺翔太。あまりにも好きなんですよ、『うつくしきもの』を冠する渡辺翔太。
まず私は渡辺翔太の眉毛が好きだ。凛々しく釣り上がり、太さもある。なのにその下にある双眸のお陰で愛らしさが宿る。
そして同じSWAROVSKIだとこちら。

『SPUR』の表紙である。渡辺翔太の眠たげにも見える目が映えるこちらの表紙も、あまりにも渡辺翔太の『良さ』を理解っている。前髪が垂れていることから、渡辺翔太の眉毛にも柔らかさが宿る。
そう、これが渡辺翔太の良さなんだよ。前髪の造形で眉毛の印象が変わり、眉毛の印象が変わることで表情の感じ方も変わる。同じSWAROVSKIに彩られていても、キャッチコピーも『うつくしきもの』という凛々しく精悍な美しさと、『輝きの貴公子』という煌々とした柔らかさという、二面的な魅力を見せる。
そしてそんな渡辺翔太の表紙で1番好きなのが、こちらだ。

もはや昨年の1月である。でも私は渡辺翔太の右頬の傷も好きで、その傷が隠されていないからこそのあどけなさ、そしてそれを助長する眠たげな眼差し、柔らかい前髪から覗く凛々しいのにゆるやかな眉毛。どれもが柔らかい空気感を醸し出していて、なのに目の奥に宿る鋭さは忘れない。良すぎる、渡辺翔太。
ちなみにこの頬の傷は、赤ちゃんのときにできたものらしい。今年9月のなべラウまんまで明かされた。私は渡辺くんの歌声は、白いスーツに爪を立てたような美しい傷だと思っているから、この傷の柔らかさの真相に少し泣いた。それほど愛おしいのである。

そして逆に『凛々しさ』にフォーカスを当てられたのが、『BARFOUT』の渡辺翔太である。だが凛々しいからと言って、きりっとした印象があるわけではない。渡辺翔太ならではの柔らかさは忘れない。

じゃあ『BARFOUT』ではなにが印象的か。そう、涙袋である。渡辺翔太はアイメイクが映える。それは彼が、鉛筆で描かれたような繊細な作画の顔立ちをしているからでもあるが、その中でもアイメイクが特に映える。
渡辺くんの涙袋って、笑わなくても常にあるタイプなんだよ。目黒くんは笑うと出てくるタイプで、どちらも好きなんだけど、常にあるからこそアイメイクで彩ると表情がより一層感情として際立つ。切開ラインからの涙袋が泣き腫らしたようで、それでいて柔らかい笑みを浮かべているから失恋から立ち上がったような晴れやかさもあって、本当に美しい。美しいという言葉では収まらないほどの美貌。それが渡辺翔太である。
『BARFOUT』は本当に解釈が深くて大好きな雑誌のひとつだ。だからこそSnow Man全員の個人表紙を求めてしまう。そんな彼が持っている花は、南天だろうか。だとしたら花言葉は『私の愛は増すばかり』。渡辺くんの柔らかい表情を後押しするような秋色が、切なさを増していると思う。

ちなみに渡辺翔太は『anan』との親和性もとんでもなく高いのだが、その中でも最近(最近と言っても今年の3月)のこちらは特にお気に入りだ。「バブすぎ」と話題になったが、その「バブさ」は庇護欲にも繋がる。実際私はこの渡辺翔太を見て、えも言われぬ庇護欲に襲われた。
空いての向こう側に向けられた乞うような目、あどけなさが宿る微睡んだ眦、無防備にさらけ出された肌。『anan』の名にふさわしい色気を感じさせながらも、子どもに感じるような「絶対守るからな」という庇護欲を掻き立てる最高の1枚だった。
ちなみに中吊り広告のフードを被った破壊力もなかなかです。

渡辺翔太は春夏秋冬どの色も似合う。その上で、秋色の寂寥とした寒々しさが、あの柔らかさには似合うのではないか。お気に入りの雑誌を集めていたら、改めてそう思った。


3.歌声

ビジュアルの欄でほんの少し語ったけれど、渡辺翔太の歌声は本当に美しい。シーツに爪を立てるような切なさ、心臓を掻きむしるようなどうしようもないいじらしさ。失恋ソングが似合うようなその歌声を、私は『片想いボイス』と呼んでいる。
そんな彼の歌声が映えるSnow Manの楽曲を、フォロワーさんから募ってみたので、私も首肯したいくつかの楽曲をピックアップして語っていこうと思う。

・『EVERYTHING IS EVERYTHING』

正直これと『ファンターナモーレ』が二大巨頭だった。

こちらの曲、音源ももちろん大好きなのですが、2021年に行われたMANIAのツアーで披露された時に衝撃を受けました。私自身、翔太の歌声の強みは沢山ある中でも特に「声量」と「肺活量」だと思っています。ラスサビの本当に最後、LIVEでは音源より長く(アウトロギリギリくらいまで)ロングトーンを歌われていました。初めて生で聞いた時は本当に鳥肌が立ちましたし、曲終わりではなくロングトーン終わりから自然と拍手が巻き起こっていて、会場全体が聞き惚れていたんだな……と今でもその時のことを鮮明に覚えています。

マシュマロより

あの細く綺麗な高音だけではなく、最後のフェイクで力強い歌声を聴かせてくれる、わたしの中の渡辺翔太曲殿堂入りです。

マシュマロより

傷を撫でるような岩本照の歌声に、自分の傷口を隠すように、自分の身体を丸めて自分を抱きしめるような渡辺翔太の歌声が印象的なこの歌。自分の傷を見ないで、とでも言うように自分を愛するその歌声は愛おしく、とにかく庇護欲を掻き立てるのに、その表情にはやっぱり感情のシワが刻まれている。「渡辺翔太の表情にシワが寄る歌はどれも最高」というマシュマロもあったけれど、まさにそう。
彼は歌声に感情というシワを刻ませるのがうまいのだ。それはシーツに立てる爪のようであり、流せない涙のようであり、届かない夕陽のようでもある。だれにも触れさせないその感情は喉に詰まった本音のようで、最後彼の笑顔が見られたときにようやくほっと胸を撫で下ろすのだ。

・『ファンターナモーレ』

言わずもがな圧倒的渡辺翔太優勝曲です。ラストのロングトーンは相当な肺活量を要すると思うのですが全く苦しく聞こえない(むしろ聞いてて気持ちがいいと感じる)のがすごいなぁとおもいます。『楽しみながら歌うようにとびきりの愛を響かせて』という歌っている歌詞もほんとに好きです。楽しそうに歌う渡辺翔太がなによりも正義⋯⋯。

マシュマロより

無論『EVERYTHING IS EVERYTHING』、『ファンターナモーレ』も最高。

マシュマロより

『ファンターナモーレ』は、翔太くんの綺麗な声がとてもよく響き声の良さが出ているし、歌詞の『楽しみながら歌うようにとびきりの愛を響かせて』が本当に翔太くんに合っているなと思っています。

マシュマロより

やっぱり渡辺翔太と言えば『ファンターナモーレ』。曲全体に漂う熱に浮かされたような幸福感をぎゅっとしてぶつけてくるように、はたまた優しくみんなを全てを包んでくれるように、とびきりの愛を響かせる渡辺翔太……。

マシュマロより

もうもっともらってるし全部引用したいくらいだけど、言わせて。わかる!!
冒頭の「Huh……」から大優勝が決まっている神曲、『ファンターナモーレ』。Snow ManのLOVE TRIGGERは岩本照だが、この曲においてTRIGGERを引いたのは間違いなく、渡辺翔太の美声である。その後の「Music for life」も、まさにメインボーカル渡辺翔太の呼吸かと思うくらいぴったりと合った歌詞である。そしてやっぱりここだろう。
「楽しみながら歌うようにとびきりの愛を響かせて」。
もう渡辺翔太のためにある歌詞のようなものである。
しかもこれがBメロのラスト。ここからラスサビに弾けるのも良いんだよ……!
彼は感情を歌に乗せるのがうまい。その中でも愛を響かせるのがいっとううまい。そんな彼が会場中にマイクを通してファンへの、Snow Manへのとびきりの愛を響かせてくれるんだから、これはたしかに渡辺翔太優勝曲なのだろう。
ちなみに「クローゼット開けてChoose one 好きな色Unique story」のゆり組ユニゾンも大好きである。これが2番になると「ハナウタ並べたストリート 輝くランウェイにして」と、より一層ゆり組の特色が出ているのも最高です。

・『360m』

『360m』は3人の声が本当に綺麗でらまたその中で個性が出ている所が好きなのと、あべなべのハモリが好きなので選びました。

マシュマロより

物語を読み聞かせるようなあべちゃん、恋人に語りかけるような目黒くん、そして片想いの相手に愛を語るような渡辺くん。めめあべなべのハモリが本当に美しい。
夕焼けの中に溶けるような優しさ溢れる3人の歌声が、どうしようもない郷愁を思わせながらも、届かない場所にある感情に手を伸ばしてしまう。あべちゃんも目黒くんも優しい歌声なんだけど、やわらかいあべちゃんとストレート系の目黒くんでタイプが違くて。それで言うと渡辺くんの歌声って、優しいと言うよりも感情が切なさに彩られるような痛みがあるんだよね。だからこそこのふたりの優しさと綺麗にマッチングする。
Rec.動画のフィルムのような質感がまた、切なさと愛おしさを掻き立てるんだよ。渡辺くんはどんなに優しい曲でも、その眉間にシワを刻ませる。それが彼の痛々しいまでの感情だから。それが彼の表現だから。
痛々しいほどに真摯でまっすぐで、愛おしくて抱き締めたくなる。それが味わえるのが、『360m』だと思う。

・『Sugar』

サビ前の低音ハモリのあべちゃんと連なる
「You drive me crazy 許されるのなら
Let's forget everything tonight」

がもう角砂糖を舐めているような、それでいてピリッとした強さを感じる心地良さがある。あべなべのハモリって親和性高いよね。
そしてやっぱりBメロだろう。

目黒)You drive me crazy
  許されなくても
ラウ)Let's forget everything tonight
  Kiss kiss kiss...
渡辺)OK!

渡辺)(Yeah... 止まる気ない)
全員)You like
  Sugar Sugar Sugar Sugar

『Sugar』Snow Man

この「OK!(Yeah... 止まる気ない)」が最高なんだよ……!

ラスサビで高音のハモリから合流してくるところがとてもよきです。綺麗。渡辺さんの綺麗な高音がとても映えていると思います。とにかく綺麗で美しい。

マシュマロより

あべふかのような優しい声も十分マッチ度は高いと思うし、翔太くん独特のクリアーな声が乗っかると曲の表情が変わると思う。紅茶に砂糖を入れたり、川に花を浮かべたり。あってくれるからこそSugarに彩りがでる。

マシュマロより

渡辺翔太の高音のハモリが後から合流してくる。Snow Manではよくあるこの構成が、特に映えているのが『Sugar』だと思う。
『Sugar』というタイトルで合致したわけではないが、渡辺翔太の歌声はどこか砂糖のような甘さがあると思う。でも甘いだけじゃない。ブラックコーヒーに甘味を足すような、そんな立ち位置でありながらも独特な舌触りを残す。ただ甘く感じさせるだけでなく、少しの存在感を主張する。そんな強く尾を引く主張が、彼の歌声の強みだと思う。

・『We'll go together』

多幸感たっぷりで、メンバーにもまれてふわふわニコニコしている渡辺さんが可愛い。ただただ可愛くて、見ているこちらまで幸せになるMVの雰囲気と曲調が大変よすぎて口角がどっかとんでいっちゃいそうです。

マシュマロより

特に好きなのがラスサビです。
全員が集合して渡辺くんにちょっかいかけたり見つめたりしているのを見て彼がすごく愛おしい笑顔で幸せそうに歌うラスサビを見ると泣きそうになります。
オタクとして自担には笑顔で幸せであってほしいと心から願っているもののどうしたって心苦しい言葉を見てしまうときがあり、それになにもすることが出来ないと辛い時期があったのですがこの曲を聞くと「他人に何を言われようと彼は彼が1番大切にしているSnow Manに愛されていているんだ」と強く感じ、すごく暖かい気持ちになりました。
Snow Manからここまで愛をもらってもなお最後には「愛すべき君の未来まで届け」とこちらをまっすぐ見据えて言ってくれる所まで含めて渡辺翔太だな……となります。

マシュマロより

『We'll go together』。渡辺翔太初単独主演作ドラマ『先生さようなら』の主題歌である。
この曲も、渡辺翔太の「砂糖のような歌声」が堪能できる1曲である。というのも、とにかく渡辺翔太が愛されているのだ。MVはもちろん、音楽番組披露でもそう。とにかく愛されている。Snow Manにいじられるように愛されながら、口角をあげ、満面の笑みで歌う彼は愛らしい以外のなにものでもない。
そしてその甘い歌声で言うのだ。「愛すべき君の未来まで届け」。今画面の中で誰よりも愛されている人が、聴いている人への愛を囁いて、愛されているからこその笑顔で歌声を響かせる。
愛が愛を呼ぶ。それがファンの背中を押す。これがSnow Manなんだよ……! これがSnow Manのメインボーカル渡辺翔太なんだよ……!

・『DA BOMB』

個人的にこの曲は、それぞれの思いや経験などがそれぞれのソロの歌詞に込められているのかなと思っています。渡辺さんのパートのなかでも『苦いあの涙は今もずっとremember』がデビューまでの長い下積み期間や増員した時のことなどと勝手に重ねてしまい刺さりました。

マシュマロより

彼のメンカラの青が瞬間炎となってメラメラと立ち昇るような、真面目な闘争心が垣間見える時に、ひときわ強烈なきらめきを放っているように思われてなりません。

マシュマロより

これは私の中にはなかった観点だった。だから面白いんだよマシュマロ。いつもありがとうございます。
スタイリッシュかつダウナー的な世界観で耽美にかっこよく歌い上げる『DA BOMB』。この曲はそれぞれの個性の色という絵の具で、色彩豊かに歴史をパフォーマンスとして描き上げている楽曲だ。
その中でも渡辺くんの個性は、他に比べて随分と馴染んでいる。個性が強いSnow Manの中で、それこそが彼の個性なのである。
場を鎮めるような高温のメロディーは、心の琴線にそっと触れ、そのまま撫で付ける。「俺の傷は一生消えないけど、それをパフォーマンスとしてエンターテインメントに昇華できるくらいは愛せているよ」「それはあなたのおかげだよ」とでも言うような、ラブレターに近い感触がある。
こんなスタイリッシュでかっこいい曲で、視聴者にそんな感覚を味わせられるのは、間違いなく渡辺翔太の個性であり、魅力のひとつだろう。

・『Dangerholic』

この曲はとにかく渡辺くんのアレンジ、音遊びが光ります。パフォーマンスを重ねる度にアレンジが進化していてしかもサラッと入れてくるところがほんとにすごいなぁと思います。

マシュマロより

渡辺翔太は、「音で遊ぶ」という能力を持っている。そしてそれは『Dangerholic』など、楽しくアップテンポかつスタイリッシュな曲でこそ発揮される。
「Hey boy 等身大じゃ見つからないぜFame」
「行くぜ、Break out」
「掴み取るまで終わらないgame」

MVじゃ語りきれない、パフォーマンスを重ねれば重ねるほど遊び尽くされた、流動的な彼の強みが堪能できる。この曲は音楽番組やライブ映像こそ見てほしいよね。ということで大晦日ライブのYouTubeも貼っておきます。『Dangerholic』は6:07からです(指定できます)。

な? 全然違うだろ? 「音で遊ぶ能力」は佐久間大介も持っている能力なんだけど、佐久間さんがわがままに奔放にやるなら、渡辺くんは遊具を使って精一杯遊ぶ感じ。「Hey boy 等身大じゃ見つからないぜFame」は笑っているし、「行くぜ、Break out」は挑発的に歌い上げる。
「行くぜ、Break out」なんかは、その後の目黒くんの低音決め台詞からのサビの爆発力があるからこそ、さらに挑発的に遊ぶところがある。音ってそんなに遊べるんだ。楽譜をなぞることでしか表現できなかった過去の自分に教えてあげたいほどだ。
(MVの)2:40あたりの、ラスサビ前のBメロなんて本当に最高で……! 「Yeah」を音を変えて歌っているだけなのに、こんなにも感情の導火線に火をつけてくる。彼がつけた火は、目黒蓮の笑い声で花火となり、暗い空に特大花火を打ち上げるのだ。

・『BREAKOUT』

渡辺翔太の「音で遊ぶ」能力が存分に活かされた楽曲のひとつ、『BREAKOUT』。これは正直投票のあった楽曲ではないのだけれど、どうしても入れたかった。『Dangerholic』同様、とにかく渡辺翔太が「音で遊んでいる」のだ。
特に顕著なのは、サビ終わりの上ハモ。でも動画の2:21からは本当に遊びまくっている。その中でも特に「守り抜く絶対に」の言い方はあまりにもおしゃれな遊び方をしている。
それでもやっぱり好きなのは2:50あたりのこーじの「守り抜く絶対に」に乗っかる上ハモだろうか。音としては階段のようにわざわざ上ってから下りてきている。そんな遊び方しなくてもまっすぐ伸びて終着すれば綺麗なのに、「音で遊ぶ」渡辺翔太はそんなストレートなことはしない。まるで滑り台に登って滑り降りるように、『BREAKOUT』という曲を、この曲に散りばめられた音を、Snow Manの歌声を遊び道具として楽しんでいるのだ。
最高のエンターテイナーだよ、渡辺翔太。

・『Two』

「感情の表出が上手い」渡辺翔太の歌声において、語るに欠かせない楽曲。それが目黒蓮とのユニット曲、『Two』である。
『Two』については過去深く語っているのだけれど、個人的な考察としては「ふたりが両片想いだけどバイアスや周りの偏見の目をに気にしてしまって想いを伝えられない、相思相愛になれない」物語だと思っている。「叶うならあの指を 柔らかなあの声を 誰も知らない世界へ 奪い去りたい」というパートも、最後までは目黒くんしか歌っていない。が、最後渡辺翔太がそこを歌うのである。ここが彼の本領発揮のシーンである。

叶うならあの指を 柔らかなあの声を
誰も知らない世界へ 奪い去りたい

『Two』目黒蓮/渡辺翔太

MVではぎゅっと拳を握りながら歌うこのシーン、渡辺翔太の「そりゃあ俺だって……! 」という悲痛な想いが見え隠れする。渡辺翔太が演じるショータだって、本当なら(目黒蓮演じる)レンのように自分の感情に正直に生きたい。でもそれをできるほど器用でもなければ、まっすぐに生きられもしない。他人の目を気にしてしまう。それはどこか渡辺翔太の生き方にも似ていて、涙にもならない悲痛な想いが声帯に爪を立てるように歌声として響き渡るのである。

ちなみに他には、『君は僕のもの』も多かった。後は『NEXT』、『cry out』、『Party Party Party』、『Tic tac toe』、『Make it hot』、『LOVE TRIGGER』、『KISSIN' MY LIPS』、『My sweet girl』、『Stories』、『オレンジkiss』、『光(DREAMBOYS)』があった。これだから楽しいんだよな〜! 語りきれなくてごめんね、いつもありがとうございます。


4.パフォーマンス

渡辺翔太のパフォーマンスは、繊細で大胆だ。この一見相反するふたつの魅力を持つ彼のパフォーマンスは、アイドルとしてのみならず俳優としても発揮される。

・演技力

①『ウソ婚』

もうnoteで何回『ウソ婚』の話すんねんっていうくらい『ウソ婚』の話してしまう〜! それくらい大好き。詳しくはこちらをご覧ください。
『ウソ婚』で渡辺くんが演じた進藤将暉は、主人公匠(演:菊池風磨)への感情に気付かないまま、ただ「そばにいたい」という漠然とした想いを抱えていた繊細なキャラクターだ。それでいて世渡りは上手く、『人が好きな真似』がうまい。
「小さい頃から、植物が好きだった。植物は生きている限りずっとそこにいる。人みたいに、俺の本当を知って離れてったり、興味本位で近付いてきたりしない。」そう語る彼が『植物みたいだ』と思って初めて人として惹かれたのが、匠だった。進藤くんはずっとその感情を友愛だと思っていたけれど、匠の左手薬指に指輪が光っているのを見た瞬間から、揺らぎ始める。
そして自分でも気付かないうちに、匠が『忘れて行った』その指輪を自身の左手薬指に嵌めたとき、自分の好意の正体を知り、同時に失恋したのである。
この切なさたるや。自分の感情に鈍感なのに、他者の感情には敏感で、だからこそ蓋をされた感情には気付かないふりをするいじらしさ。断言する。これは渡辺翔太じゃないと演じ切れなかった。そしてこのドラマがゴールデンタイムだったらきっと、今以上にヒットしただろうとも思う。
特に印象的だったのは、匠の八重への想いに気付いたシーンだろうか。匠は進藤を相棒として信用しているという話を聞いたとき、進藤くんは「いや、匠は去るもの追わずだから、俺も追われないよ」と答え、自分の答えに合点がいくのだ。「そうか、だから『植物みたい』って思ったのか。」
恋心に気付いたのが指輪を嵌めた瞬間ならば、恋心の答えに気づいたのはあの瞬間だろう。匠はずっとそこにいる、匠はずっと八重を想っている。それは進藤と匠が出会うずっと前からで、進藤くんがそこに介在することはできない。そう気付いた進藤くんの表情は、じんわりとインクの染みが広がるように悲しみの方向へと色移りしていく。
進藤くんは感情に鈍感だ。だから自分の感情の蓋が開いたときにびっくりする。そのさまを渡辺くんの表情筋は綺麗に表現していた。木々が少し揺れるだけで眦がふんわりと反応するようなその小さな表現は、いじらしいほどに可憐だった。

②『先生さようなら』

こちらもnoteで語ってるんですよね〜本当に私は俳優渡辺翔太が大好き!
『先生さようなら』の田邑拓郎もまた、感情に鈍感だった。でも進藤将暉と違うのは、『他者の感情に』鈍感だということ。それでいて人の恋心を簡単に奪うような、残酷な優しさがある。そして自分の恋心にはまっすぐで、恋心を自覚すると止まることを知らない。残酷なほどに奔放で、感情に正直。それが田邑拓郎だった。
そんな田邑拓郎を、渡辺翔太は見事演じ切った。最終話の、今は亡き由美子とのシーンは涙無しに観られないほどで。自分の感情が相手の未来を奪ってしまったかもしれないこと、自分の揺らぐ感情が憎らしいこと、でもそれが生きるという残酷さだということ。いろんな意味で残酷だった田邑拓郎が時の残酷さを目の当たりにし、破顔して感情に咽び泣く姿は、庇護欲を掻き立てる魅力があり、田邑拓郎というキャラクターをより一層際立たせた。

③『簡単なお仕事です。に応募してみた』

このドラマについてnoteで語るのは初めてだ。でもずっと語りたかった。
このドラマを初めて観たのは、昨年の冬。TVerで『先生さようなら』記念で配信されたときに観た。当時Jr.だったSnow Manの渡辺翔太、目黒蓮、岩本照、ラウールの4人が主演を努めた、ちょっとしたホラースリラードラマである。トリハダ、ワンちゃん、サルサ、モモちゃんというあだ名で呼ばれる4人が、スクープ映像収録にまつわる10の『簡単なお仕事』を巡る"ヤバ怖"な体験が描かれている。
渡辺くん演じるトリハダは、お金に困ったことがないようなお坊ちゃんなのに、『経験』を求めて怪しげなバイトに応募するような好奇心旺盛オカルト好きボーイ。摩訶不思議な出来事に対しても好奇心を抑えられない、なにかと適応性の高いキャラクターだった。
トリハダくんで特に好きだったのは、やっぱり第7話だろうか。映画を観たことがある人ならわかるだろうけど、『ミッドサマー』のような人里離れた村に拉致される物語である。そこでワンちゃんとサルサは異変を感じ取って早く立ち去ろうとするが、好奇心が強く『面白そうなこと』に対する興味が大きいモモちゃんはその場を楽しんでいた。
そしてトリハダくんだ。彼はいつもオカルト風味を感じる場所に惹かれるが、ここでは一味違った。『オーガニックな人里離れた村』に惹かれ、ここに住むのも悪くないとまで言うのだ。
いかにも怪しくて自由も少ない村に対して、好奇心とはまた違う興味に惹かれてうきうきと心が弾むその姿は、人や金に疲れたからこその感覚ですらあった。そしてそんなトリハダくんを演じる渡辺くんは、自分の感情に正直かつ大胆不敵で、観ていて楽しかったのである。

④『青島くんはいじわる』

最新渡辺翔太主演作である。中村アンさんとW主演を務めた、テレビ朝日系オジドラサタデー枠でのラブコメディドラマ。これまでの『ウソ婚』や『先生さようなら』とは違い、コメディということもあって『かっこいいキャラクター青島瑞樹』に振り切った渡辺翔太が拝める。
しかも先日配信されたすのちゅーぶによると、彼は撮影中もいじわるだったらしく、ハグのシーンでカットがかかっても「……もう少し、このままでもいいですか? 」なんておチャラけも発揮していたらしい。なんだそれ、かわいいな。
でも私はTELASAにも入っていたから知っている。『青島くんはいじわる』の撮影現場に密着したメイキング映像を収録したTELASAオリジナルコンテンツ、『もっと青島くんはいじわる』を観ていたから知っている。キスシーンの前々日に「明後日チューですよ……チューって目閉じるんだっけ……? 緊張しますよ……」てなっていた渡辺翔太がいたことを。キスをチューと言っていたことも、アンさんをリードしなきゃいけないのに緊張していたのも、そんなとんでもなく愛おしい姿をカメラに見せていたことも知っている。
青島くんというキャラクターは、仕事ができてイケメンで愛想も良く、女子社員の人気を独占しているが、実は恋愛に無関心な「絶食系男子」である。でも当の渡辺翔太は、キスシーンに対して物怖じしてしまう愛らしさがあるのである。それでも慣れてきたらハグで余裕を見せるくらいにはなる。あぁ愛おしい。主演としてプレッシャーもあっただろうに、この現場を楽しめていたんだなと伝わる。

渡辺翔太はなにかと原作があるドラマのキャラクターを演じることが多いが、『ウソ婚』や『先生さようなら』では「渡辺翔太だからこその漫画との違い」を見せてきた。例えば漫画の進藤将暉はチャラい設定で主人公の八重を押し倒すなんてシーンもあるらしいが、それはなく、匠への恋慕で深みを持たされた。例えば田邑拓郎も、生徒に対して恋心を露わにするのが割と早かったようだが、ドラマでは恋心に悩んで最後まで足を踏み出せずにいる。この辺が「製作陣が渡辺翔太だからこそこう撮したいと思った」と感じられる改変である。
逆に青島瑞樹は、漫画のキャラクターを忠実に演じることで「渡辺翔太が青島瑞樹に寄っていった」。つまり渡辺翔太はどちらも演じられる俳優なのである。
製作陣に「渡辺翔太だからこう撮りたい」と思わせる俳優、それが渡辺翔太である。

・ダンス

衣装をうまく使うんだよね、渡辺翔太。中でも『EMPIRE』のジャケットの使い方はうまい。

個人的に渡辺翔太の踊りは感情をブワーーッと出して踊る感じだと思ってます。それが特に感じられるのがラスサビなんです。いい意味で丁寧じゃなくて、全て気持ちに任せたような踊りをしてるように見えて、すごく渡辺翔太を感じて大好きな曲です。

マシュマロより

とにかく渡辺翔太って感情の出し方がまっすぐで、自分の身体以上の大きな感情を抱えていることがわかるんだよな。歌だけでなくダンスからもそれを感じられる。丁寧な曲も自分の感情をなぞるように、丁寧なように見えて音の中で感情を伝えているのがよくわかる。
『それスノ』でもそれはわかる。渡辺くんはTikTokや『それスノ』で「可愛く見られたい」と思うようなダンスをする。だからこそ愛らしさ全開のダンスになるのだ。見よ、同じ曲でもこの愛らしさを。まるで5歳児のようじゃないか。

・概念曲

こちらもマシュマロで募ったものだ。今回は「歌ってほしい楽曲」というよりも「概念曲」にフォーカスを当てた。いつもありがとうございます。

①『木蘭の涙』

これ、Twitterでは以前「ふっかさんに歌ってほしい」という声もあった記憶がある。悪友に似合うんだな。そして個人的に、悪友には『硝子の少年』も歌ってほしい。相手に未練タラタラで燃えるような恋の日々を思い出しながら、愛から目を逸らそうとし続けるのに、最後の最後で「君だけを愛してた」と零す渡辺翔太と深澤辰哉、とても観たい。
けど、それとは別で『木蘭の涙』が似合うというのもとてもよくわかる。「大好きな人がいなくなって、寂しさが溢れている感じのじわっと感が滲むのを聴きたいです。」わっ、わかる〜〜〜!!! 渡辺翔太って感情を滲ませるのがうまいんですよ、演技面でも語ったけど、一滴のインクを垂らしたような、それによって表情がじんわりと色を変えていくようなそんな感情表現がお上手なんですよ〜〜〜!!!
「木蘭のつぼみが開くのを見るたびに あふれだす涙は 夢のあとさきに」。日常の中でじんわりと思い出してしまって、ゆるりと感情の方向性の舵が奪われてしまうような、そんな感情表現、ぜひとも渡辺翔太で観たいですね。

②『月並みに輝け』

佐久間くんも好きな『ぼっちざろっく』から結束バンドの『月並みに輝け』です。バンドサウンドにだんだん成長していく?泥くさい歌詞とかが合うなあと思うのですが、一番は「『一生才能凡庸天才じゃないからさ何も無い 何も出来ない』なんて言い訳したくはないから何度も挑んでやるついてこいよ」が渡辺くんに似合うなあ~と。

マシュマロより

わ、わかる〜〜〜!!! この後の章で語っているけど、渡辺くんって「自分はなにもない」と思ったからこそ美容に力を入れ出した人なんですよ。そしてSnow Manのメインボーカルとして名乗りを上げるための努力もしているし、身体作りもしている。高すぎる壁は挑むことをやめたくなるくらい大きいだろうけど、彼はあえて矢面に立つように「何度でも挑んでやる」と強気に挑みに行くんですよ。それが渡辺翔太なんですよ。喧嘩っ早いと言われようとも、何度だって好戦的に挑む。それがSnow Manの渡辺翔太。か、かっけ〜〜〜!!!

③『星空のディスタンス』

恥ずかしながらTHE ALFEEには詳しくないのだけれど、この名曲は知っています。そしてこのマシュマロがきたとき、「た、たしかに……! 」となりました。

桜井さんの歌声は唯一無二の声質と圧倒的声量で、こちらをぶち抜いてくる感覚がたまらなくて、ここがしょっぴーの魅力・強みと通ずるものがあるではないかと思った次第です。渡辺翔太が"美声で黙らせる男”なら、桜井賢は"美声で平伏させるレジェンド"ではないかと!また、星空のディスタンスは曲中に『燃え上がれ、愛のレジスタンス』と出てくるように“大切な存在を守るのために立ち向かう・抵抗する”というイメージが個人的にありまして、そこが仲間を守るために矢面に立つしょっぴーの姿と重なります。

マシュマロより

『仲間を守るために矢面に立つしょっぴーの姿』、もうここに二重線を引きたい。そうなんですよ、渡辺翔太ってSnow Manのためならば挑むことをはばからない強い心と精悍な魂の持ち主なんですよ。
それはまるで二次元の中の世界のように煌めかしくて、でもたしかに三次元の世界に生きる泥臭さがあって、だからこそSnow Manのメインボーカルとして輝く彼は眩しいんですよ。

④『さまよえる蒼い弾丸』『NATIVE DANCE』

この方毎回送ってくださるB’zとの兼担の方なんですよ〜ありがとう。

『さまよえる蒼い弾丸』
→「しょっぴーはスノで一番の暴れん坊。30歳こえてギア上げてくるあたり尊敬しかない。そこは曲げらんないというところで直進する覚悟みたいなものが感じられる。蒼い弾丸、ぴったりかなと思います。」
『NATIVE DANCE』
→「しょっぴーの物言いはいつも明け透けで剥き出し。敵を作ることが恐ろしくないんだろうかと、こちらの背筋が寒くなることもある。でもこれある意味ファンへの信頼というか愛の証じゃない?と。」

マシュマロより

もうね、全部に赤線引きたくなる。以前も語ったかもしれないけど、私B’zの音楽って『まるで泣いているようだ』と思っていて。そしてそれは渡辺くんの『シーツに爪を立てたような切ない歌声』も綺麗にマッチする。この方が他にも送ってくださった楽曲には、そんな渡辺くんの歌声が映えるものもありました。詳しくはTwitterにあげるので、ぜひ。
そんな中でも感情を剥き出しにして「いいから俺を愛せよ」とでも言うようにパフォーマンスする姿は、渡辺翔太と酷似しているように思うのである。

⑤『おやすみ泣き声、さよなら歌姫』

この歌大好きなんですよ……大好きだからこそメインボーカルのための歌でもあると理解しているんですよ……。

『さよなら歌姫最後の曲だね 君の歌が本当に好きだ 今夜も歌姫 凄く綺麗だね 君の事が本当に好きだ』の部分は紛れもないファンの気持ちをストレートに反映していたり、今夜も歌姫というフレーズには渡辺翔太独特の儚さが顕われていていい。少なくとも私にとってSnowManの『歌姫』は渡辺翔太で『歌うたい』は向井康二だと思ってる。

マシュマロより

わ、わかる〜〜!! なんというかこーじは海辺で弾き語りしていそうなイメージなんだけど、渡辺くんは人魚なんだよね。歌声で人を狂わせる。その魅惑的な姿が似合う。彼の歌声はそれを彷彿とさせる。
渡辺くんはファンを想っている。そのことについてはこの後に語るけど、その「想い方」が如実に表れた歌詞でもあると思う。ファンはSnow Manを想っていて、Snow ManはそのためにSnow Manを想う。だからファンとSnow Manは大きく見て相思相愛なのだ。
ファンの気持ちを歌う渡辺翔太、観たい。

⑥『サウダージ』『ジョバイロ』

今回は「歌ってほしい」というよりも「概念曲」だから〜といくつかはnoteで語らなかったけれども、それでもこれは語りたかった! ごめん、私からの選出です! 渡辺翔太とポルノグラフィティの親和性を語りたかったんだ!
ポルノグラフィティ大好きなんだけど、スノ担として考えると特に渡辺翔太との親和性は高いと思う。切ない失恋という地獄を日常として歩む文学的ないじらしさが、昭仁さんのパワフルなのに喉の奥に涙を飼っているかのような泣き声が、渡辺翔太の歌声と綺麗にマッチングする。
『サウダージ』だと特に好きなのは「涙が悲しみを溶かして溢れるものだとしたら、その滴ももう一度飲みほしてしまいたい」の部分なんだけど、こここそ本当に渡辺翔太の『シーツに爪を立てるような歌声』の本領発揮だと思うんですよ。『サウダージ』は本家ver.とTHE FIRST TAKEver.があるんだけど、どちらかというとTHE FIRST TAKEver.のアコースティックな感じで聴きたい。

というのも本家ver.は佐久間さんが歌っていて、「ゆるしてね恋心よ」と悲恋を憂いながらも「私は私とはぐれるわけにはいかないから」ってバチボコに強い自己愛と自信があって、激強サウダージだったから。たぶん自分の恋が悲恋の闇に呑まれそうになっても、佐久間大介は「絶対迎えに行くから」って真剣な顔で言い放つ。
対して渡辺翔太は違うんだよ。『サウダージ』は「私は生きたわ、恋心と」で〆られる名曲だけども、“恋心”を「自分の中で密やかに抱えて生きていく宝物のような感情」と受け取るのが渡辺翔太。「恋心の化身とも呼べるほど愛おしい相手」と捉えるのが佐久間大介。だからこそ渡辺翔太の『サウダージ』が聴きたい。

『ジョバイロ』はまさに進藤将暉を歌ったかのような歌だ。恋にヤケになる描写は無いけれど、「あなたが気付かせた恋があなたなしで育っていく」なんかまさに渡辺翔太の歌声に合うであろう一節だ。
『ジョバイロ』はラテン調でどこか踊りたくなるような、それがまた舞台の残酷さを表している。「私は舞台の脇役にしかなれない」そう語るのが『ジョバイロ』が語る悲恋の良さだが、「なにがなんでも舞台に立ち続けてやる」と今日まで栄光を掴んできた渡辺翔太にこそ歌ってほしいと思ってしまう。
今でこそ、彼は舞台に立つことの意義や責任感を身をもって知っている。でも逆に、彼は舞台に立てなかった辛さも知っている人だ。だからこそきっと、渡辺翔太が『ジョバイロ』を歌えば説得力が生まれる。
『サウダージ』はどこまでも悲恋になりそうという意味で渡辺翔太が映えると思ったが、『ジョバイロ』は逆かもしれない。舞台に立てないと知りながらも立ちたい、立ってみせるともがき、足掻いてきた渡辺翔太だからこその「渇望と言えるほどの強い憧憬」が拝めるかもしれない。
渡辺くんは『ハネウマライダー』などいろんなところでポルノグラフィティを歌ってくれている。だからこそ『サウダージ』や『ジョバイロ』という、ポルノグラフィティの中でも悲恋の名曲としてそびえ立つこの2曲を、ぜひとも歌ってほしい。


5.性格

渡辺翔太って、本当に愛おしい。

・美容への愛

楽屋も肌もきれいです 振り向くぜそこのLady
塩顔とその美声で 黙らせようか渡辺翔太

『We are Snow Man』Snow Man

ねぇしょっぴー! 肌の調子どうよ? Show me “美”Beauty 降臨
Shy? でも「Give me the MIC! 」その歌で
黙らせようか渡辺翔太

『Nine Snow Flash』Snow Man

Snow Manの自己紹介ラップ、『We are Snow Man』と『Nine Snow Flash』からの引用である。どちらもその「美貌」「美肌」を前提に作られた歌詞。この歌詞を書いたのはメンバーの阿部亮平だが、本当にあべちゃんありがとうの気持ちになる。ありがとうあべちゃん、渡辺くんの美貌を信用してくれて。
渡辺くんは、5軒のクリニックを掛け持ちする美容マニアであり『事務所きっての美容男子』と言われている。元々は「美容キャラ」として売り出すつもりはなかったが、個性が強いグループの中無個性な自分に焦りを感じ、以前からの趣味であった『美容』を武器にしようと決めたという。美容を追求し続け、表紙を飾れば緊急重版、SBC湘南美容クリニックの美容CMや、ALBION「FLARUNE」のアンバサダーを務めるなど、美容キャラを確立させた。
他にも、2022年と2023年連続で雑誌『美的』による、高い美意識を持って美容をポジティブに実践・発信し、支持を得た男性に贈られる「美的 ベストビューティマン賞」を受賞。女性グラビア週刊誌『anan』 にて最大部数を誇る名物企画「愛とSEX」特集でも表紙を飾った。
更に2024年2月、『美ST』4月号の増刊Special Edition版・特別限定版の表紙を飾り、『美ST』史上7度目となる緊急増刷が決定。表紙ビジュアルが解禁される前に増刷が決定するという異例の対応となったという。

これらすべての発端が、「グループの中で無個性だから」なのが本当に本当に愛おしいんだよ……!
Snow Manは個性が強い。アニメオタク、クイズ王、SASUKE、関西弁バラエティー、モデル、俳優、国王、リアコ製造機などなど……。そんな彼らのそばにいるからこそ、彼は感じたのだろう。「このままだと埋もれる」「Snow Manのためになる個性を見出さなきゃ」。
私から言わせれば、渡辺くんに個性がないなんてことはない。でも彼の武器である美声も美貌も、彼の努力あってのもの。つまり彼は芸能界という戦場でSnow Man渡辺翔太として戦うため、その武器を努力で身につけたのだろう。その結果が今である。そして彼は今もその戦場を生き抜いているのである。
……めちゃくちゃカッコイイよ渡辺翔太……!

・強いのに柔らかい

これも渡辺翔太の愛おしいところだ。彼はある種、自分の中の理想像にとらわれている。
例えば「財布を持たない」、例えば「日傘は差さない」。それらをしないのは彼が言うに、「男らしくないから」。そして前者はメンバーの佐久間大介が甲斐甲斐しく「絶対持った方がいい」と説得したことによって解消された。それも時間がかかったらしい。
不満を感じても、自分の中の理想像が大きすぎて自分の力でそこから脱することが難しい。それが渡辺翔太の「柔らかさ」の愛おしさである。「カッコイイ男」像が明確すぎて「でもポケット黒ずむんだよな……」みたいな不満を感じても自分では打破しきれない柔らかさ。
愛おしい、愛おしいけれど、同時に少し悲しくもなった。あれだけ美貌を追い求めていて自分の美のために努力できる人が、「でも日傘は差さない。男らしくないから」と「男らしさ」に縛られているなんて、悲しいじゃないか。彼をあらゆるしがらみから逃がしてあげたいとすら思う。
でも彼は強いから、自分の理想のために努力できる人だ。ある意味ストイックとも言える。ストイックだからそこにバイアスがかかっていても脱するには時間を要する。それくらい自分に厳しくいられる。それが渡辺翔太の魅力のひとつである。

・強くて愛情深い

渡辺くんは柔らかい印象が強いけれど、実はとてもカッコよくて強い人である。最近で言うとNetflixの『timelesz project』通称“タイプロ”の菊池風磨との対談でそれが顕著にわかるんじゃないだろうか。ちなみにYouTubeでは、その対談に向けられた目黒蓮から菊池風磨への手紙の全貌が観られる。


Snow Manは2019年に、6人体制から9人体制になった。これはきっとスノ担の中では周知の事実で、Snow Manが国民的アイドルになりつつある今、世間にも浸透していっている事実である。岩本照、深澤辰哉、渡辺翔太、宮舘涼太、佐久間大介、阿部亮平の6人に、向井康二、目黒蓮、ラウールの3人が加わって新生Snow Manとなった。
そのとき、渡辺くんは矢面に立ってくれた。だからこそ目黒くんも、これほど熱量の高い手紙を書けたのだろう。「手は差しのべるけど、分かり合えないならしょうがない。」「俺のことを好きでいてくれているなら、俺が好きな人も好きでいてほしい。」「自分以外のメンバーがマイナスなこと書かれていた時に他のメンバーがどう守れるか、そればっかり考えている。」どれも間違いなく、タイプロで渡辺くんが話していた言葉である。

加入前まで、ほぼ辞めるくらいのテンション感だった。けどそこに、増員の話が来た。いきなり言われたから戸惑ったし、変なプライドもあったから「誰とかも決まってない」ふわっとしている感じが嫌だった。
でも3人に決まったとき、急に「デビューできるかも」という可能性を感じた。「なにか未来があるかも」、光が見えた。
それまでは、空気感もそんなに良くなかった。辞めるってフェーズもあったし、仕事のときくらいしか話さなかった。でも未来が見えて、仕事が楽しくなった。3人入ってくれたことで明るくなった。それだけで進歩なんだよ。
それをファンの人も察知して、盛り上げる方向に変わった。ファンの空気も変わった。

もちろん、加入を決めたそのときは「なんで? 」「このままじゃだめなの? 」って思われるけど、今となっては3人が結果を残してるのが全て。そして3人の結果に、俺も触発されてる。
成長は、『仲の良さ』だと思う。

『timelesz project ep.03』より

私は残念ながら、6人時代のSnow Manを知らない。でも動画で観る6人のSnow Manも楽しそうにエンターテインメントを届けてくれているし、そこに曇りを感じたことは無い。それは絶対に確約できる。
6人時代のSnow Manもたしかに眩しく、輝かしいのだ。でも当の本人たちはそう感じていなかった。その光明となってくれたのが、3人だったのだ。

関西の空気についていけなくて、こーじには寂しい思いをさせた。ラウールも色んな声を受けて泣いていたのに、なにもできなかった。6人が今になってもっとケアしてあげればよかったと強く思う。未だに足りてないとも思う。
いかに表でリアルな関係性を伝えられるかって言うのも大事だよ。

そんなときの、ファンからの言葉が記憶に残っている。「私が信じて応援してきた6人が、その道を選ぶなら私もその道を信じる」という言葉。
加入組は加入組同士で支え合っていて、俺たちはなにもできていなかった。だから思った、「表で守らなきゃ」。自分が叩かれてもいいから、入ってきた3人を守らなきゃいけない。入ってきてくれた恩もあるから。
だから表で言ったんだよ。「3人を叩くような人がいたら、俺はゆるしません。」
正直怖いよ。怖いけど、嫌なもの目にしたら言うようにしている。自分がどう思われても。メンバーを守らないといけないし、仲良くなることが一番。ファンの方もそれを求めている。ファンの方に手を差し伸べるけど、分かり合えないならしょうがない。
分かり合えない人は一定数いるから、それを受け入れた上で話してる。Snow Manを思っての覚悟だよ。

『timelesz project ep.03』より

私は常々、どうしてSnow ManってこんなにSnow Manを大切に想っているんだろうと思うことがある。それは別に逆張りとかではなく、ファンよりも想っているんじゃないかという、嫉妬に似た気持ちである。
でもそうじゃなかったんだ。ファンを想っているからこそ、Snow Manのメンバーを大切に想う。仲の良さはパフォーマンスに繋がる。仲がいいことをファンも求めている。そして仲が良くあるためには、大好きな人を表で守り、大好きだと表明することが必要不可欠だった。
9人を応援してくれる人も6人を好きだった人もファンだけど、3人を叩く人はファンじゃない。だから「ゆるさない」と言葉にして矢面に立つ。「Snow Manナメてんじゃねぇぞコラ。」渡辺翔太ならではの戦い方だ。

心無い声を見たときに思うことは、受け入れられないファンが0になることはないってこと。その人たちは、6人が好きな人で、でも6人は入ってきた3人が大好き。大好きな人たちが大好きな人を受け入れられないってことは、もはや俺たちのことも好きじゃないのかな。Snow Manではないものを好きなんだな。
俺のことを好きでいてくれているなら、俺が好きな人も好きでいてほしい。諦めているわけじゃないんだけど、今のSnow Manを好きでいてくれる人のために、楽しいエンターテインメントを作る。ファンの皆さんの声を皆さんが思っている以上に見ているよ。
自分以外のメンバーがマイナスなこと書かれていた時に他のメンバーがどう守れるか、そればっかり考えている。

『timelesz project ep.03』より

彼の言葉を、自分勝手だと取るだろうか。「俺のことを好きでいてくれているなら、俺が好きな人も好きでいてほしい」という言葉だけ聞けば、そう思うかもしれない。でも違う。これは覚悟の言葉だ。
人の感情は他者が介在できるものではない。それは絶対だ。でも好きな人の好きな人を嫌いになるのはあまりにも悲しい。それは好きな人への好きな想いも否定することになりかねないからだ。
渡辺くんは、自分への「好き」という気持ちを大切に思っている。それこそ宝物のように思っているんだろう。だからこそ、その「好き」を相手にも大切にしてほしい。好きになる努力はしなくていい。ただ好きな人が一生懸命頑張って、好きな人と好きなエンターテインメントを作っている姿はきっと輝いている。それを見ていたらまた好きになって、好きが深まってくれるんじゃないか。そういう思いだと思う。

「自分以外のメンバーがマイナスなこと書かれていた時に他のメンバーがどう守れるか、そればっかり考えている。」彼の守り方は、どこか自己犠牲的だ。自分を否定する言葉をあえて拾って、戦う。彼だって傷付くだろうに、マイナスな言葉を否定して戦うことでそれがメンバーに向くことを避ける。
強い、強いよ。そんな彼の戦い方に対し、心を痛めながらも応援できるのは、いつかこのやり方で否定的な意見を言う人がいなくなってくれと願ってやまないのは、やっぱり彼がSnow Manだからだ。Snow Manは想い合っている。それはファンのためでもあって、彼らが最高だと思うエンターテインメントに興じるためだ。
彼が傷付いても、Snow Manがいる。根底にはファンへの想いが、Snow Manへの想いがある。そう思えるからこそ、渡辺翔太は大丈夫だと思えるし、彼を心の底から信用できるのだ。

6.最後に

いつもKATーTUNさんもびっくりなくらいギリギリで生きているのに、今回はなんと2日前に完成です。おめでとうございます。
そしてたくさんのご応募、本当にありがとうございます。この後もらったマシュマロ全部Twitterに投稿していくからね、みんなの声ちゃんと読んでるからね、ありがとうね。

そして改めて、渡辺翔太くん、お誕生日おめでとうございます。1年を通してみんなの誕生日noteを書くことができて本当に楽しかったです。
1年前のあべちゃんに始まり、9人分、書き終えました。でも正直目黒くんとあべちゃんはもっと書きたいので今年も書いていきます! あと映え曲、概念ソングを募集しだしたのもこーじくんの誕生日からなので、岩本さんまではその企画も続投したいかな〜。楽しいので。
とはいえこの企画に対して、不満もある方もいらっしゃるみたいで。その方が悪いわけじゃなくて、私の文章を好きでいてくれているからこそ、全部私の文章としてnoteを読みたかったみたいなのね。それはありがたいことだけど、ここは私の舞台。私は私のやりたいようにやります。せっかくSNSでたくさんの方と繋がれているし、そのたくさんの声が誰かの目に入ってSnow Manを知るきっかけ、好きになる一因になってもらえれば御の字だと思うので、その上で応援してくださったら嬉しいです。

私はこれからも、Snow Manへの愛を綴っていきます。今月は『RAYS』収録曲『リンディーララ』についてのnoteも書きたいと思っていますし、前述したようにあべちゃんのお誕生日noteも書きたいです。
ありがたいことに、そうやって書いてきたnoteが誰かの目に入り、それがSnow Manを好きになるきっかけになったと言ってくださった方もいます。そしてそれが私の目的のひとつです。
私がいくら愛を叫んでも、Snow Manになにか影響が出ることはありません。それならたくさん、たくさん世界中に愛を伝えて、それがひとりでも多くの人の目に入って、「Snow Manって最高だよね」の輪を広げていきたい。そのために今日も勉強し、研鑽を重ね、少しでもいい文章を書けるよう、精一杯愛していきたいと思います!

長くなりましたが、本当に渡辺くん誕生日おめでとう! 毎日ブログ更新してくれてありがとう! ゆる〜い内容と自撮りが大好きだよ! 
あなたの傷が増えることなく、笑顔ばかりが増す1年でありますように。

オタクより。

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