佐久間さん、愛してくれてありがとう。
最初に
佐久間担、本領発揮の時間である。佐久間さん、お誕生日おめでとうございます。
なぜ今日というこの7月5日という輝かしい1日が祝日でないのか、未だに不思議で仕方がないけれど、平日だからと言って当然祝わない理由にはなり得ない。どんな理由があろうと魂を込めて全力で推し、祝わせていただく。それがオタクの幸甚というもの。だが個人的に今、大連勤時代なのでほんまにギリギリです。間に合うかもわからん(ギリギリ間に合ったよ)。否、是が非でも間に合わせる。ただ本当ならば、佐久間大介という魅力のプールに耽溺と心臓の全身をじゃぶじゃぶと浸からせて、何日でも彼のことだけを考えていたかった。それができない自分が歯がゆくて仕方がない。
ここまで惚れ込むなんて、2年前の自分は想像すらしていなかっただろう。早速出会いのことを話すなんて生き急いでいるようで笑えるが、私が佐久間大介という愛の象徴を語るにおいて、彼との出会いを話さずにはいられない。
ということで嫌だったら飛ばしてください。自分語りなので。
・出会い
私が佐久間さんと出会ったのは、2022年の冬のことだった。と言っても実際に相対したわけではない。液晶画面越しの、存在を知ったという意味での出会いであった。未だに思う。あれは恋に似ていた。
私はアセクシャル(無性愛者)だし、佐久間さんをはじめとしたSnowManに対して恋愛感情を抱いたことは無い。それに対して悩むこともあるけれど、今はある程度感情に折り合いもつけている。ただあの出会いは春の雷のような衝撃であり、どれだけ頭から追い出そうとしても視界の端で掴んで離さないという意味での魅了に囚われていた。誕生日すら知らなかった彼のことを、日が昇っても月が夜を照らしてもずっとずっと考えていた。
他のnoteでもちょこちょこ語っているのだけれど、私とSnowManの出会いは2022年末のCDTVだった。ONEPIECEオタクとしてウタちゃんを追っていて、あの日ウタちゃんを観るために該当番組を録画予約し、労働に励んでいた。そして休憩中、携帯をいじっていたら、切り抜きが流れてきた。だめなんだけどね、切り抜きはだめなんだけど、ウマ娘に全力でパフォーマンスして愛を伝える佐久間さんに、釘付けになってしまった。小さな画面に映る、ウマ娘に愛を伝える佐久間さんだけで確信めいたものを抱き、畏怖していた。
「この人がアイドルしているさまを観たら、私は絶対沼に落ちる」。確信だった、決定事項だった。だから避けた。そのくせ、Twitterでは検索し、ビジュアルに陶然とした想いを抱えては頭も抱えた。愛の形がそこにはあり、ただの板が崇拝対象にすらなった。
「最近佐久間くん気になってるんだよねぇ。」2022年は、私の人生史上1番しんどかった年だった。そんな年でも慣習は変わらず、毎年NHK紅白歌合戦を観ていた私はテレビの前で待機しており、ただそこにSnowManの出番をそわそわと待ちながら震えていた。
接客業だったため、年末か年始どちらかしか休めないよと言われたが、そのとき年末休みを選んだのはなぜだろう。SnowManが2曲出演すると聞いて高揚したのはなせだろう。奥歯を噛み締めるように、同居人に対してその高揚を隠したのはなぜだろう。
あぁ、やっぱりあれは恋だった。
恋が愛になるのに必要な時間は、たった一瞬だった。
夜が朝になり、最低評価だった2022年の通知表に花丸がつけられ、笑みと涙が同時に溢れた。そこにはえも言われぬ輝きが愛の形をして燦然とあたたかく9色の魅力で放たれており、私はただ言葉もなくその光に釘付けとなった。
私は『silent』をリアタイしたわけでもないが、映画館で働いていたこともあり目黒蓮の影響力は知っていた。ラウールの圧倒的な存在感も知っていた。渡辺翔太の美貌と美声がなせる美麗さも知っていた。他のメンバーは残念ながら知らなかったのだけれど、当時は残念だとは思わなかった。これから知ることができるのだと、初めて季節を知った子どものようなときめきに包まれた。ただ佐久間さんのことだけは、知ることが怖かった。
推しとの出会いって、数奇だと思う。知りたいのに、知りたくない。好きなのに、恋じゃない。恋のような衝撃なのに、ただ幸せに笑っていてほしいだけなのに、欲張りになってしまう。幸せに笑うだけじゃなく、たくさんの脚光を浴びてほしいとも願ってしまう。あなたの望みが全て叶えばいいのにと思う。どれもこれも同じ感情の部屋にあるもので、人はそれを愛と呼んで、私の魂は息ができないほどに佐久間大介という魂に溺れた。
それでもしばらくは認めたくなくて、意識的に視界から追い出していた。今思うと、あの頃の私は臆病で意固地だったのだ。2022年、大学を卒業してすぐに虐待親と絶縁し、孤独に苛まれながらも過去と戦っていたのに、その親に築き上げていた日常を壊され、始めた仕事もお金が貯まらず、あぁでもこのまま夢は夢のままで惰性のように人生を消費して死んでいくのも悪くないのかもしれない、自分の人生なんてそんなものだ。そう思っていた私にとって、SnowManは、佐久間さんはあまりにも眩しすぎた。諦めようとしていた人生から無理やり前を向かせるようなエネルギーに満ち溢れていて、それはただひたすらに怖かった。影を落としていた自分の人生が、突如光のもとへと放り出されたようなどうしようもない不安であった。
私には後ろ盾がない。見守ってくれる親もいなければ、貯金もない。夢を追うにはあまりにも無謀だ。引っ越ししてしたい仕事へ向かうには自棄しすぎる、もう数年は充電期間を設けるのが堅実だと、理性ではわかっていた。でもその“堅実”を追い求めれば、そのまま楽な方へと流されて夢を諦める自分になってしまうのだろうという、不安と確信もあった。
最悪の年の最後に、最高の愛が降ってきた。それならば掴んでみたいと思ったのだ。どうしようもない痛痒感が全身を襲い、行動したいと強く思った。そう思わせてくれたのは、間違いなくSnowManであり、佐久間大介だった。
そうは言っても今、自分が夢の近い場所に居るとは思えない。この話はいずれするけれど、最低限のお金だけを掴んで転職活動に励んだ私が今いる場所は、あのとき思い描いた未来とはあまりにも違う。それでも後悔はしちゃいないし、親にすべてを壊されるんじゃないかという不安で眠れなくなる日も減った。自分の見目や体調も気にするようになった。
人生は劇的に変わらないけれど、人生を変えようと前を向くようにはなれた。自分のことは大嫌いだし、未だ大事にするに値しないとも思ってしまうけれど、少しは前進できたんじゃないかなと思うよ。
このnoteももう8人目で、毎回膨大な文字数で推しについて綴っているけれど、毎回思う。言葉にするって実は残酷な行為だ。本来自分の中にあるだけだったはずの感情を形にして、表に出すということは、言葉にならないはずだった尊い感情を蔑ろにしかねないからだ。
それでも言葉にしたい。そう願うのはただの私のエゴだ。私のできる方法で私がSnowManへの愛を発信したい。自分の中にある感情を既存の言葉に当てはめて、それを愛と呼んで綴る。なんて無責任なんだろう。我ながら思う。
それでも佐久間さんは、自分に向けられる愛の全てを肯定してくれる。「これからも佐久間大介を愛してください。そしたら俺もみんなを愛します。」「ファンの好きなところは、俺のことを大事そうに見てくれるところです。」こんな非力で重くて無責任な愛をも、肯定してくれてありがとう。
たとえこの先なにがあっても、佐久間さんを愛した時間が嘘になることはないし、あなたのおかげで人生を変えようと思ったことも変わらない。SnowManが背中を押してくれたから、殻に閉じこもるままじゃなくなった。それが何よりも誇らしい。
私はこれから先の未来、ただの1度もSnowManに会えなくたっていいとすら思える。私が会えなくても彼らは光り輝く姿で魅せてくれるから、こんなにも私を満たしてくれるから、推しとして微笑んでくれるから。
でも、もし、万が一。いつかSnowManに会える日が来たとしたら、私はうちわにこう書きたい。
佐久間さん、愛してくれてありがとう。
・プロフィール
佐久間大介、1992年7月5日生まれの32歳。アニメオタク兼SnowManを自称しており、168cmというグループ内1番の低身長ながら、パワフルかつビビットなパフォーマンスを得意とする。唯一無二の高いダンス技術が織り成すキレキレのダンスや無重力アクロバットを得意としている。その一方、歌ではウィスパーボイスや高音のフェイクも得意とし、ラブソングでも特有の切なく儚い演出や、小悪魔的な言動も見せてくれる。
SnowManの“切り込み隊長”と呼ばれる、ムードメーカー。ピンク髪がトレードマークで、チャームポイントは笑顔。メンバーカラーはピンクだが、当初選んだ理由は「あえて好きじゃないピンクを選ぶことで、自分を変えたかったため」。
今は明朗快活で太陽のごとくポジティブな性格をしているが、幼少期は対極、ほんの些細なことで気分が沈んでしまうような、周りと上手くコミュニケーションが取れない子どもだった。自身は当時を「暗黒期」と呼んでいる。
だが小学2年生の頃、ダンスと運命の出会いを果たしたことにより、自分を表現する唯一の方法を知る。事務所に入所した後も人見知りは治らず、中々前に出ることはできなかったが、このままでは周りに埋もれてしまうという危機感から徐々に積極的になる。人に恐れず声をかけるようになったり、なるべく前に出るようになったりした。
そしてSnowManが結成された頃、「佐久間は岩本や深澤の後ろにパッと隠れたりすることが多い。佐久間にはこのグループのサブリーダーくらいの位置にいてほしい」という言葉を機に、グループのために性格を変えることを決意する。グループが苦しい時期も口火を切って前に出るようになったことから、いつからか切り込み隊長と呼ばれるようになり、SnowManのムードメーカーにまでなった。
趣味はアニメ鑑賞、猫や動物が大好きで、2匹の愛猫(ツナちゃん、シャチちゃん)と暮らしている。愛が高じて様々な番組に呼ばれており、アニメオタクの特長から文化放送にて「SnowMan佐久間大介の待って、無理、しんどい、、」という冠ラジオ番組も持っている。
2.自分の愛し方
佐久間さんは愛に溢れた人だ。それは彼の魅力のひとつでもある。そしてそんな彼の愛の矢印は、自身にも向いている。
・好きなもの
佐久間さんの好きなもの、アニメ、漫画、歌、ダンス、ゲーム、猫、動物、SnowMan……。彼は好きなものに直球で、まっすぐで、何に関しても愛を伝えることに躊躇がない。それは彼が間違いなく愛されてきたからであって、彼がそうやって好きなものを好きだと叫ぶたび、私はどうしようもなく満たされた気分になる。
たとえば、彼は名乗るとき「アニメオタク兼SnowManの佐久間大介です! 」と言う。SnowManより先にアニメオタクが来るのだ。自己紹介から愛が溢れている。
たとえば、彼は好きなアニメを語るときとんでもなく早口になる。とんでもなくオタクだ。そんなオタクらしさを特に感じ取ることができるのはこちらのすのちゅーぶなので、ぜひ。
たとえば、彼は愛猫のツナちゃんとシャチちゃんが大好きだ。事ある毎に写真を載せてくれるし、猫愛が高じてテレビ出演や雑誌の表紙を飾ったことだってある。
元はと言えば、彼がMCを務める「SnowMan佐久間大介の待って、無理、しんどい、、」だって、佐久間さんのアニメ愛が認められて仕事へと繋がったのだ。そうやって彼は、好きを仕事に繋げて、アイデンティティにして、自分の居場所を広げていく。そういう人なのだ。
これって、自己愛として画期的というか、私にとっては目からウロコだった。好きなものを好きだとアピールして、持つ力の全てを振り絞って愛を伝えることでお仕事に繋げる。もちろん、お仕事に繋げるのも簡単なことじゃない。でも彼にとって“好き”は個性で、能力でもあった。
アイドルとしての自分やSnowManを愛してもらうために、好きなものをアピールして活躍の場を広げる。そうすることで、結果として彼の好きなものも領域を広げ、彼自身のステージもどんどん大きくなっていく。
実際、「マテムり(SnowMan佐久間大介の待って、無理、しんどい、、)」は、今や新作アニメやアニメ映画の番宣のひとつにすらなっており、多くの声優さんがこぞって出演してくれている。
好きなものを大声でアピールすることって、怖いと思う。否定されるかもしれない、馬鹿にされるかもしれない、眉をひそめられるかもしれない。それでも彼はアピールし続けてくれた。大好きという自分の中の愛の出力を緩めないでいてくれた。勝手だけれど、個人的にはウマ娘に全力で愛を捧げる佐久間さんで沼落ちした人間だから、その間にただひたすらに感謝してしまう。本当にありがとう、佐久間さん。
佐久間さんの愛し方って、あえて常に出力を最大にしているような気がする。それは出力のダイヤルが壊れちゃったみたいな偶発的なものではなく、あくまでも“あえて”。恣意的な感じがする。
それはきっと、彼自身が彼を愛するためでもあるんだろう。人が自分を愛することはひどく難しい。笑いながらも学生時代を「暗黒期」と呼ぶ彼は、その難しさをきっと深く知っている人だ。
たくさんある好きなものを、好きだと大声で主張していくことで、次第に彼の好きなものは「佐久間大介をつくる個性の1部」になる。自分の感情が名札になるような感覚は、誇らしいだろうけれどプレッシャーも宿るだろう。それでも彼は足を止めることをしない。
「そう、俺はこれが好きなの! 」感情だった“好き”が、個性になり、仕事になった。彼の中の愛は形になり、どんどんと彼の中のアイデンティティーを埋めていった。不安な学校生活を送っていた彼が、好きなもので自我を確立しただけでなく、好きなものが居場所になっていった。
オタクとしても彼の好きなものが居場所になっていく感覚は嬉しいけれど、いち人間として「なんて愛し方が上手い人なんだろう」と思い、目頭が熱くなる感慨深さもある。そう、佐久間さんってとにかく愛し方がうまいんだ。
それは他者の愛し方や、欲しい言葉をくれるという意味でも言えることなのだけれど、彼は自分の愛し方まで上手い。
好きという言葉は発することを躊躇してしまうほど大きい。現に私だって、こんなに好きなSnowManの話すらあまり口にはできない。いざ口にすると引かれてしまうこともあったし、なにより否定されることが怖いからだ。
でも佐久間さんはその怖さを乗り越えた。好きなものを個性にして仕事にして居場所にした彼は、晴れやかな笑顔で言うんだ。「自分を大切にしてね! 」それはまるで過去の自分に言っているかのような輝かしさもあり、それでいて間違いなくファンに言っているきらめきもある。あの晴れやかな笑顔は、自分を純粋に愛せているからこそのもので、だからこそやっぱり改めて思うんだ。
佐久間さん、自分を愛してくれてありがとう。
・ダンス
佐久間さんのダンスの魅力を語ると、正直ここに収まらない。それくらい彼のダンスは魅力的で、底知れない吸引力に溢れている。
ここからはマシュマロでたくさんいただいた佐久間さん映え曲を列挙しながら、自分から見た「この佐久間さんはここがいいよね」という感想をぶちまけていきます。
1.Make It Hot
五関くんありがとう。この曲の振り付けを担当してくれて。
もうもはやこれにおいて語りたいことは、全部コメント欄に書いてある。それくらい「この佐久間がやばい」でコメント欄が埋め尽くされているのだ。
とにかくこの男、ダンスを楽しんでいるのである。踊ることが楽しい、自分が持ち得る実力の全てを、楽しさに乗せて舞っている。その姿はとにかく人々を魅了し、一瞬一瞬にステージ上では収まらないほどの爆発力が滲み出ている。
個人的にお気に入りなのは、動画の2:10あたりの「So everybody scream」のピルエットかもしれない。氷上で滑っているかのような滑らかさ、それまでの爆発力が嘘かのような静けさ、艶然とした表情が見えるかのような美しさ。すべてが目を奪う。
私は、爆発力がある『Make it hot』の中で、静けさが目立つシーンが好きなんだと思う。たとえば渡辺くんの「いつまでも いつまでも この調子でborn up」(動画では1:45あたり)の直後、岩本さん以外がしゃがむシーンでの佐久間さんの所作も好きだ。糸が切れたかのようなこの所作、私はダンスに詳しくないから名前は知らないけれど、魂が抜けたようなこの落ち方は、次に続く岩本さんのソロを引き立て、全員が鼓動のように動くさまが、美しい一体感を生み出していると思う。
2.W
「白と黒」で彩られる、好戦的な楽曲。この曲のだてさくで悶えたのが、もう1年以上前であることに驚く。個人的に『タペストリー/W』はハマって最初にリリースされた楽曲だから、思い入れがある。
特に「Lot of things(たくさんのこと) それぞれの想い 口に出せず潜めている」パートをだてふかさくが歌っているのが大正解すぎて悶えるんだよ。寡黙だったり気難しい少年時代を経ていたりMCに回ってくれたりするこの3人がこのパートを歌うの、SnowManの“解釈”を感じてとても好きです。
『W』は殊更、メンバーの「静と動」が目立つ楽曲だと思う。たとえば岩本さんの誕生日noteでも語ったけれど、岩本さんは静の中に宿る動を最低限表現することで、彼のスタイリッシュさがとんでもなく映えている。じゃあ佐久間さんは? まさに対極の位置にいる存在である。
「動の中の静」、佐久間さんが表現しているのは、どちらかと言えばこれだろう。身長が高く思い思いにパフォーマンスしているSnowManの中で、佐久間さんは1番身長が低いが、だからこそ彼は伸び伸びと爆発力のあるパフォーマンスに興じている。彼が全力でパフォーマンスしても、悪目立ちすることがないからだ。でも佐久間さんとて、ずっと動き回っているわけではない。彼は過去、自分のライバルはマグロだ(ずっと動き回っているから)と公言していたが、佐久間さんの魅力は動き続けている中のぴたりとした静、この温度差に宿ると、個人的には思う。
その点、『W』は動きをぴたりとフィルムに収めたような瞬間が、いくつかある。サビの振りに関してもそう。白と黒という対極の色を克明に表すかのような、多面的な表現である。
また、やっぱり『W』で語るに欠かせないのは間奏部分だろう。佐久間さんで言うと銃を撃つときの律動めいた動き、なめらかさの宿るしなやかな所作、そして落ちサビ後の全力投球のごとく爆発的なパフォーマンス。どれをとっても「まさに佐久間大介」と言うような芳醇な魅力に溢れており、何度観ても新鮮な感嘆を呼ぶ力がある。隣の岩本さんの拍の取り方が最低限でスタイリッシュだからこそ、佐久間さんが殊更映える。
また『W』はSnowManの空間認識能力や、信頼関係が垣間見えるほどの大移動も見どころなので、ぜひ。
3.KISSIN'MY LIPS
『KISSIN'MY LIPS』、またの名を「オタク大歓喜曲」。とにかくオタクの「好き」を詰め合わせたかのような、幸せなパーティーバーレルのような楽曲だ。ちなみにマシュマロでは1番投票数が多かった曲でもある。
まずこの曲、椅子を使ったパフォーマンスなのである。これだけ聞くと、パフォーマンスの幅が狭まっているのではないかなんて思われることもあるかもしれないが、そんなこと、SnowManには杞憂である。
椅子の上で艶美に舞ったり、椅子そのものを動かしてパフォーマンスに活かしたり、とにかく視覚的に楽しませようというバラエティーに富んだ表現が楽しめる。その中でも、舘様と佐久間さんの余裕はとにかく目を引く。ダンプラ動画では1:20あたり、ふたりはふと目が合ったのか、楽しそうに微笑み合っているのである。
……いや、ダンスのことを語っているのに表情の話になってしまうのは、趣旨が違うかもしれないが、とにかくだてさくのダンスってお互いの魅力が強すぎて惹かれ合っている感じが、最高の化学反応を生み出していてとにかく美しいんですよ……! 『KISSIN'MY LIPS』は舘様の足上げがエレガントかつパワフルで、そこが魅力のひとつでもあるんだけれど、そんなにも体力を使うような楽曲でふたりが微笑みあっているような余裕を見せるのが大変良い。
あとやっぱりここが好き。
長くなっちゃった……。改めてここのニコイチ(岩本さんと佐久間さん)ほんまにすごい。そしてその合間にこじラウが「僕らの時代だ」と高らかに宣言しているのも胸アツ。
岩本さんと佐久間さんって、本当に魂の形が似ているというか、ニコイチの名にふさわしい高い親和性がある。その中で椅子を取り合うような表現を魅せ、そしてその後全員が椅子の上に立ってダイナミックな座り方をしてみせる。このシーンが本当に好きでいつかできるようになりたいと思いながらも、自分の身体が思い通りに動かせないオタクは静かに諦めて、またSnowManの魅力に陶然としているのだった……。
4.POWEEEEER
これほんまにダンプラあげてくれてありがとう!! いや開口一番に言うことがそれかと言われるかもしれないけれど、とにかくそのひと言に尽きる。『POWEEEEER』ってアルバムの中のひとつだし、シングルに収録されているわけでもないし、リード曲というわけてもない。本来ならばアルバムの中にだけ収められる宝物のような存在なのに、すのちゅーぶでダンプラとしてあげてくれているんだよ。本当に筆舌に尽くし難いほど感謝しています、ありがとう。
こちらでは、「とにかくダンスを楽しむSnowManたち」が拝めます。特に佐久間担的視点として好きなのは、0:50あたりの腰さばき。キレとしなやかさがどちらも最高到達点という完成度を誇っていて、「見てください! うちの推し今最高にダンスを楽しんでいます! 」とメガホンで叫びたい気分にさせられる。それほどの高揚感を覚えてしまう瞬間が、『POWEEEEER』にはたくさんある。
『POWEEEEER』はタイトル通り、漲るようなパワーをたくさん貰える楽曲だが、これは応援ソングと言うよりも「SnowManがパワーに満ち溢れているから、みんなも俺らから元気を貰ってね!! 」というようなパワフル楽曲なのである。特に私は1:20あたりの「up up!」でとてもパワーを貰える。なんだその全力「U.S.A.」みたいな弾け飛ぶパワフル、エネルギー。どんな栄養ドリンクよりも効き目があるだろう。
ダンス以外にも、この曲は佐久間さんの上ハモやソロなど、彼の魅力を存分に活かした作品である。マシュマロでは、「2番のBメロこーじくんの『どこまでもrise』で上ハモしてる佐久間大介の声がほんとに好きで、ここのパートだけでもう、何回も聴けます」と綴られていた。わかる、ここのこーじの甘やかな歌声と佐久間大介の切ないまでの上ハモの親和性、本当に心にエネルギーをチャージしてもらうかのような、とんでもなく綺麗な化学反応を生み出しているのである。
5.Movin'up
これぞ原点回帰。これぞSnowMan。頼むから地上波で『Movin'up』を魅せてくれ。そう願う楽曲のひとつでもある。
リーダー岩本照は、「ダンプラ動画はダンスを見てほしいから基本帽子をかぶる」と語っているが、この曲のダンプラ動画はなんと4人が帽子をかぶっている(渡辺くんはニット帽)。そして舘様のロングコートのようなお召し物がまた、彼のエレガントでダイナミックな振りをエスコートするようで美しい。そう、とにかくこの曲、それぞれの魅力が最大限活きるようにつくられた舞台装置があちらこちらに散らばっており、それを見るたび「あぁ、SnowManって本当に自己プロデュースがお上手……! 」と感嘆してしまうのである。
そして以下、マシュマロの言葉である。「佐久間くんといえば明るいイメージだったので憑依したような低音に刺された記憶があります……。狼のような野性味の強い佐久間くんを知った曲です。」わかる。これを読んだとき、私は赤べこくらい首を縦に振った。
佐久間さんの魅力は正直、ここに書き収められるような容量ではない。三日三晩語り明かしてもまだ足りないだろう。それでもあえて言う。「佐久間大介の魅力のひとつは対極的な魅力を持ち合わせているところ」だと。
少年漫画の主人公のような佐久間さんもいれば、少年漫画ではむしろヴィラン側のような佐久間さんも拝める。それがSnowMan佐久間大介の最たる魅力のひとつである。それは先ほど話した『W』でも見受けられるが、この『Movin'up』も例に漏れない。
今思ったけど、佐久間さんって割と高いところを渇望している歌詞が多いんだな。彼の貪欲主人公精神を感じて、とても好きです。まぁ『Movin'up』のさくまさんはヴィラン側だけれど。
ここの自己プロデュース、本当にお上手すぎて脱帽する。にじり寄るような音楽に合わせて、彼はフードを被る。そして妖しく挨拶したかと思うと、艶然と微笑んで好戦的に挑発してくるのである。からの振りに合わせて手を使わずにフードを脱ぎ捨てる。その一連の動作はまるで彼が暗い自分すら懐柔したようで、過去を愛する佐久間大介という男にどこまでもマッチングしているのである。
ちなみに『Movin'up』は、この直後のニコイチのガンの飛ばしあいも見どころのひとつです。ライブではあまりにもガンを飛ばしすぎて、「ケンカだめだよ!? 」とメンバーに言われていました。
・表現力(パフォーマンス)
1.Bass Bon
ごめん、どうしても『Bass Bon』語りたくて……。にしても私は何回『Bass Bon』について語るんですかね。『Bass Bon』考察note、ラウール誕生日note、そして今回。ひとつ言えることは、何回語っても語り尽くせない。それがこの名曲『Bass Bon』ということです……。
なんてどこぞの古畑任三郎みたいな語り口調になってしまったけれど、とにかく『Bass Bon』は素晴らしい。マシュマロには入っていなかったけれど、それでも語りたいと思わせる魅力が『Bass Bon』にはある。
佐久間さんとラウール、通称“さくラウ”のユニット曲『Bass Bon』。詳しくはこちらで語っているけれど、ざっくりまとめた私の考察はこちらだ。
『Bass Bon』の世界観は、「人造人間佐久間大介」と「最新型AI(アンドロイド)ラウール」というキャラクターのもと構成されている。自分から人間らしさを奪った人間への復讐のために、無垢なAIラウールに知性を教えながら復讐心も植え付けていくものの、次第に母性が芽生えていく佐久間さん。対して、佐久間さんに懐いていき、愛情を覚えていくが、母性が引き金となって人間時代の記憶を思い出していく佐久間さんの心が自分から離れていくことが恐ろしくなり、感情がパンクするラウール。最終的にふたりは反旗を翻すが、強制シャットダウンされて初期化される。
そんなストーリーの中で、佐久間さんの表現力は「愛」に注力されている。ラウールに対する庇護欲や母性、それでいて自分の中の抑えられない生への尽きない渇望と自己愛。どちらもがひしめき合って辿り着いた先は、感情のない地獄だった。
『Bass Bon』、大胆で繊細な振り付けのダンスの魅力もさることながら、ライブやMVでの佐久間さんの衣装も知略が巡らされていて陶然とする。無垢で真っ白だったラウールは、幾重にもこんがらがった感情に翻弄させられるから、スタイリッシュな衣装。対して佐久間さんは人間だった経験から感情を知っているから、既に翻弄されているような“混乱”を表した衣装である。
ふたりとも緻密で壮大な世界観を操っているのに、感情という無垢な魔物には抗えなかった人間らしさがあり、それを表現しているふたりは、言葉にできないほど切なく無情で美しい。
2.君の彼氏になりたい
きてしまった……この楽曲が。いや、大大大好きな楽曲なんですよ、大好きだけど、語るには心の準備がいるじゃないですか、「君彼3部作」は!
ちなみにこちら、最近だとTwitter(現X)で、前田シェリーかりんこ先生の「無理むりむり、やっぱむり」漫画が万バズしており、佐久間担の圧倒的賛同を受けていた楽曲でもある。わかる、この曲の佐久間さんの「チューして? 」はやばい。
もう冒頭からとんでもないツンデレとリアコ兄さんのバトルが始まっている。そう、この曲は胸きゅんソングなどではない。SnowManがそれぞれの魅力を最大限に活かし、ファンを落としに来ているラブバトルソングである。
それを認識した上での、続くいわラウもやばい。
あかん、このままいくと1人ずつ語りかねないぞ。箱推しの悪いところ出ている。でも末っ子ラウールがロマンティックに「ガラスの靴」と微笑んだ後に、SnowManイチ愛に重い男(個人的意見)岩本照が「ぬがせるのは俺? 」と色っぽく訊いてくるの、あまりにもずるくない?
先に言っておくと、アセクシャル(無性愛者)である私も、しっかりこの曲は楽しめている。ヘテロ主義が蔓延るアイドルソングにはヒヤヒヤする場面もあるが、それでも彼らの価値観が令和にアップデートされていることは普段の言動から感じ取れているからか、この曲も純粋に楽しめる。なんなら宮舘涼太が言う「彼女」には挑発的な色気に溢れていて、しっかりドキドキする。その前に歌うあべちゃんのあざとさが宿る小悪魔的な問いかけも、ふっかさんの吐息のような「ねぇ」に宿る恋に魅了される引力も、目黒くんのはにかむような照れたような「大好き」も、どれもそれぞれの魅力を最大限活かしているのがたまらない。
佐久間さんは……佐久間さんはね、「冗談で言おうかな」の表情があまりにも艶やかなんだよ。いたずらっ子のような“冗談”めいた笑顔なのに、心の中では本気な表情をちらつかせているような口説き方。あかんて佐久間大介。
2番冒頭の低音あべちゃんも大好きなんだけど、それは後日語るとして……。やっぱり最重要事項は佐久間さんの「チューして? 」だろう。
「チューして? 」「チューして? 」「チューして? 」……? まさに脳裏にこびりついたかのような、佐久間さんのウィスパーボイス。その表情がまたいたずらっぽくて小悪魔的で艶然としていて色っぽくて……! 恋の爆弾があるならこんな形をしているんだろうなと思えるような、最大火力の恋の魔力に魅了されてしまう。
3.Feel thr light,lovely
こちらもマシュマロで複数票入っていた楽曲です! 「佐久間くんの大移動が大好き」「『So 絶対に希望は消さない』というフレーズが大好きです。決意を感じさせる強さがあり、歌詞の内容も佐久間さんという人にピッタリだと思うのです」など、様々な意見をいただきました。
舘様が「わがまますぎる愛」を語っているのも最高に良いし、こーじが夜の中の星を舘様と一緒に眺めているのもめちゃくちゃに良い(唐突に語彙力がなくなりました、すみません)。
そしてそこの燦然と輝く星の擬人化、佐久間大介が言うのは「希望は消“せ”ない」じゃなくて「希望は消“さ”ない」なんだよ。ここに佐久間さんの「心を救ってくれる人間性」を感じる。
希望は自分でつくるもの、夢は自分で叶えるもの。誰になんと言われようと、どんな弊害に襲われようとも、それは変わらない。だから自分で希望も夢もコントロールして、明るい魂で自分の未来を照らして愛して生きていこう。そんなメッセージ性すら感じる。
しかもこれを佐久間さんは勇気づけるような言い方ではなく、自分に言い聞かせるような、泣いている背中をさするような優しく甘い言い方をしている。きっとそれは、彼がアイドルとして生きてきたからこそ培った価値観であり、そうやって人の心を照らすことこそアイドル佐久間大介がやるべきことで、したいことなのだろう。
佐久間さんが明るく照らしてくれるのは、彼の行動原理が愛で、彼自身が自分を深く愛しているからだろう。そして私はそんな彼の魂に、深い愛を覚えているのである。
4.ブラザービート
わかる、わかるよ……! 『ブラザービート』のSnowManは最高。なんというか……最高。可愛くてわちゃわちゃしていて、さすがあの「おそ松さん」の実写映画版の主題歌だと感嘆するくらい愛らしい。わちゃわちゃは言い換えれば混沌だし、カオスでもあるけれど、『ブラザービート』は「まぁ人間そんなもんよ! 」と、全力で「人生という漫画」を楽しんでいる感が全編に溢れている。
そんな曲の歌い出しが、佐久間さんである。
可愛い。ただひたすらに、とんでもなく可愛い。個人的に、私がSnowManにハマった「出会い」の曲のひとつでもあるからか、とにかく『ブラザービート』の佐久間さんは愛おしく映ってしまう。弾けるキャンディのような愛らしい表情と歌声。どれを取っても淡くて甘くて刺激的な初恋のようで、初夏以上に爽やかでポップな世界観に、心酔してしまう。
この曲は本当に、とにかくSnowManのわちゃわちゃ仲良しが拝めるのだけれど、それ以外にももちろん魅力はある。高い技術を誇る、ダンスパフォーマンスだ。
一時期大流行りした「イーアールサンスー」ダンスはもちろん、サビのキャッチーな振り付けも、やってみたらわかる。案外難しい。それでもそんな振り付けを花が咲いたような笑顔で楽しげに全力で踊るSnowManは、あまりにもアイドルで最高に輝かしい。
アイドルと言えば胸が高鳴るようなキュンキュンソングが定番なのかもしれないけれど、SnowManはバチバチにカッコイイ曲も映えるし、こういうわちゃわちゃ楽しいソングでも眩しいくらいの輝かしさを見せつけてくれる。これだから大好きなんだよ、SnowMan。
5.BREAKOUT
えーー!! 『BREAKOUT』のこと語ってもいいの!?!? マシュマロがきたとき、あまりにも嬉しくて大歓喜しちゃった。オタクはみんな大好き『BREAKOUT』(主語デカビッグマウスオタク)。考察と妄想を滾らせてくれる、最高の楽曲それが『BREAKOUT』!!
個人的には「草属性→目黒蓮、粒子属性→佐久間大介、エネルギー属性→ラウール、時間属性→渡辺翔太、石属性→向井康二、氷属性→宮舘涼太、炎属性→岩本照、鳥属性→深澤辰哉、電気属性→阿部亮平」だと思っているんだけれど、それぞれの属性は1種類じゃないとも思っている。それがまた「無理に足並み揃えるんじゃなく、それぞれが好きな方面に全力疾走したら自然と併走しているSnowMan」の魅力を最大限に引き出していて、SnowManというグループに対する解像度の深さにテンション上がっちゃうんだよな。
佐久間さんは「粒子」を操る属性。当初私は佐久間さんの属性を「春」という概念だと考えていたのだけれど、彼自身のポストでその考えも方向性としては間違いじゃないんだと思えた。
ちなみに私、ONEPIECEはもちろんBLEACHも大好きなので、佐久間さんのこの発言にはとてもとても高揚感を覚えました。
『BREAKOUT』はオタクの厨二心をくすぐってくる楽曲。それでいて、SnowManが「今までで1番大変だったダンス」「1回フルで踊ったらもうバテちゃうようなダンス」と評するだけあって、かなりハードなパフォーマンスを誇る楽曲でもある。その中で、SnowManは各々が各々の世界観や能力を細かく樹立し、その中で全力で表現し、魅せてくれている。
それはもちろん佐久間さんも同じで、パワフルに楽しみながら音楽の中を駆け巡る彼の姿は、たとえ異能自体は幻でも、ファンの心や表情を照らしてくれるという意味でトップレベルの能力に長けており、「SnowMan佐久間大介」の底力を見せつけてくれるのだった。
6.僕という名のドラマ
これも本当に最高の楽曲。この曲の佐久間さんからは、何百年も咲き誇り続ける桜のような力強さすら感じる。
「桜は賢いよな、飽きられる前に散るんだから」という言葉があるけど、『僕という名のドラマ』の佐久間さんを見ていたら、「俺は一生咲く桜だよ。あなたの心に一生春を届けるよ」と語りかける桜の精みたいだな、と思う。飽きられる前に散る桜は賢いけれど、飽きさせずに咲き誇り続ける桜は強い。そう思わせてくれるような魅力に溢れている。
この曲の佐久間さんは、いや、この曲のSnowManは、どこまでも主人公である。人生は険しく辛い。思い通りにいかないことの方が多い。ドラマみたいに綺麗な起承転結とはいかない。それでも『僕という名のドラマ』の主人公は“僕”だけだから、うまくいかない世界でもなんとか苦難をかきわけて、夢のために生き続け、“僕”を演じていく。しんどい心に傘を差してくれるようなこの曲は、SnowManもたしかに苦しくて、諦めたいと思っていた過去があることを教えてくれるような楽曲で、手放しに優しいとか泣けるとは言えない苦難を感じる楽曲でもある。
それでもこの曲に救われるのは、彼らが過去や苦難を愛しているからこその世界観だからなんだろう。ありがとうSnowMan。そう改めて感謝を伝えたくなるような作品である。
ちなみに今回語り切れないけれど、『Secret touch』と『ミッドナイト・トレンディ』、『Feel the light, Lovely』もこの部門に入れさせていただきます。『Secret touch』では儚くて美しい伸びやかで切ない歌声で、感情に泣く佐久間さん。そして『ミッドナイト・トレンディ』に関しては別のnoteで書いてもいますが、とにかくジャズに愛された華麗なダンスとパフォーマンスで感情を美しく表現する佐久間さんが拝めます。そして『Feel the light, Lovely』では蝶のように美しく舞う佐久間さんが堪能できます。動画は貼っておくので、ぜひ。全部語り切れなくてごめんね。
7.color me live...
『color me live…』私が今1番noteで語りたい楽曲のひとつである。とは言えここで全てを語ってしまっては本当に終わらなくなるので、ざっくりと。
佐久間さんのロングトーンやフェイクが活きるこの楽曲。本来ならばこの後に紡ぐ「歌声が映える楽曲」に列挙すべきなのかもしれない。でもこと『color me live…』においては、舘様、あべちゃん、佐久間さんの3人の表現力が存分に楽しめる、清流のごとく清くて澄み渡った心のせせらぎを感じられるため、「表現力が映える楽曲」のところに入れさせていただいた。
声が聞こえない、逃げ出せないこの場所は、光のない悲しく暗い場所だ。どこにだって光は射すなんて言葉はまやかしで、個性という“color”は潰されやすい。それはひどく悲しくて、挫けそうになるし諦めたくもなる。実際、暗い夜の中でも静かに息もせずうずくまっていたら楽なんだろう。
それでも生きている限り、人は好奇心に抗えない。夢を持って、明日に恋い焦がれてしまう。そんな自分が嫌になるときもあるけれど、3人は言うんだ。
この曲の話をすると自分語りに繋がってしまいそうになる。それくらい心の弱い部分に優しく触れてくれるような、そんな力がある楽曲だ。
実際、『僕という名のドラマ』に並んで「辛いときに聴くプレイリスト」に入ってもいる。それくらいこの曲にはたくさん救われていて、暗くて息がしづらい海の中でも光を求めてしまう、そんな自分勝手な自分を肯定できる、人の弱い部分を抱擁してくれるような素敵な楽曲なのである。
3.他者の愛し方
・性格
冒頭でも少し触れたけれど、佐久間さんは性格を変えた人だ。グループのために、性格を変えた人だ。
佐久間さんは自身の学生時代を「暗黒時代」と称している。それは別に彼がとんでもない厨二病だったわけではなく(もちろんそれもあるだろうけれど)、教室の片隅でひとり本を読んでいたような学生だったということを指す。
心を閉ざし、コミュニケーションをうまく取れず、人との間に壁をつくっていた。そんなところを見兼ねて佐久間さんのお世話係の子まで居たらしいが、それはまた別の話。今からは考えられないほど殻に閉じこもっていた彼は、ダンスに出会って、自分にしっくりくるコミュニケーションを初めて知り、自分の解放の仕方の片鱗を掴んだ。それでもきっと、完全に殻を破れてはいなくて。そんな彼が性格を変えたのは、ダンスだけではない、アニメの影響もある。
彼にとってアニメがどれだけ大きい存在なのか、よくわかる言葉だ。そんな佐久間さんが最も強い影響を受けた作品が、「刃牙シリーズ」である。その中の最強キャラクターにして主人公範馬刃牙の父親、範馬勇次郎の台詞「競うな、持ち味を活かせ」は彼の座右の銘のひとつでもある。
そんな彼は、ダンスによって自らのパッションを熱く放出させ、ステージの上で輝くことの幸甚を知った。そしてSnowManが結成した頃、グループのために性格を一変させてSnowManのムードメーカーとなることを決意するのだ。
こんなに熱く深く大きな愛があるか? 変わらないありのままを愛することも真摯な愛だ、それは断言できる。その上で、愛するもののために変わることも純然たる愛である。
グループのために性格を変えて前に出るようになり、SnowManのムードメーカーと呼ばれるまでになり、変わるために好きじゃなかったピンクをメンバーカラーに選んで髪の色も維持している、愛に人生を賭けた人。それが私の愛した男、佐久間大介だ。
「自分を変えることまでなかったのに」。人によってはそう言うかもしれない。でも彼にとっては、自分を貫くことよりも性格を一変させてグループに還元することが人生の希望だった。そしてダンスやアニメという彼の主軸となる“自分への愛”の部分がブレずに力強く確立されていたからこそ、彼は人生を賭してまで“他者への愛”に身を投じることができたのだろう。
実際、メンバーの渡辺翔太もこう話している。
性格を変えても、自分がいなくなるわけじゃない。過去を愛して今も未来も愛して、そして好きなものに一途かつ真摯に生きる。それが佐久間さんの生き方であり、ファンが魅了される一因でもあるのだ。
・言葉
佐久間さんは言葉でも、たくさん愛を伝えてくれる。パフォーマンスだけで十分満たされるくらい愛を振り撒いてくれているのに、彼はそれだけに留まらず言葉にも眩しいまでの愛を散りばめてくれるのだ。
詳しくは、モデルプレスさんの記事にまとめられているから、ぜひそちらを一読してほしい。私もこちらからいくつか引用しながら、自分が好きなものも書き綴っていこうと思う。
1.「生きててくれてありがとう。生きてたら絶対会えるから! 」
もう、これは語らずにいられない。SnowManのCDデビュー後、初の単独コンサート『Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.』(2020年)最終公演の最後の挨拶で語った言葉である。
アイドルが生きていることを肯定してくれるなんて、夢物語じゃないかとすら思ってしまう。でもこの音声は確かに今も残っていて、その言葉と共に、愛が溢れすぎてふたつめの太陽が昇ったかと思ってしまうほどの彼の表情も、まぶたの裏にずっと残り続けている。確かにこの言葉を語った彼は、実在したのだ。
冒頭でほんの少し語ったけれど、私の人生は散々だった。いつかこれもnoteにまとめて言語化したいと思うけれど、人生を諦めることでなんとか無気力に毎日をやり過ごしてきた人間だ。生きていてよかったなんて感じたこと、数えるほどしかない。そんな自己肯定感とは無縁の人間にとって、シンプルで純粋な「生きててくれてありがとう」はあまりにも救われる。救われてしまう。
生きることは辛く、難しい。それでも無気力が諦観の方向を向いたとき、あの感情が迫り上がるような佐久間さんの「生きててくれてありがとう」が頭をよぎる。彼は一生私の名前も顔も知らずに生きていくのだろうけれど、彼がファンという偶像に対して最上級の愛を振り撒いてくれたことには変わりない。というかこちらだって佐久間大介という彼が作り上げた偶像の魂を愛しているのだから、言ってしまえばおあいこだ。その上で、ファンは佐久間さんの言葉やパフォーマンスに救われ、佐久間さんもファンの想いを糧にしてくれている。次にあげる言葉は、そんな彼の想いが読み取れるものである。
2.「みんなが信じてくれたから飛べたよ」
こーじの誕生日noteのときにも触れたけれど、「それ、SnowManにやらせてください(通称「それスノ」)」というSnowManの冠番組では、「SnowManがアイドル以外の職業に就いたらどれくらいの価値を発揮するか」という企画がある。「それ、SnowManだとおいくらですか? 」である。
その中で、佐久間さんはサーカスの空中ブランコに挑戦することとなった。
プロフィールのところでは語りそびれてしまったが、佐久間さんは運動、特に球技か苦手だ。アクロバットはなんでも軽々とこなすのに、なぜか運動は苦手。徒競走や反復横跳びもグループ内で勝てる人はいなかったし、バスケのレイアップシュートも上手くできなかった。詳しくはこちら。不思議な現状だが、本人曰く「たまたまアクロバットとダンスができるだけ」らしい。
そんな佐久間さんが、宙を舞う。空中ブランコと言えば足場のない大きなブランコとブランコの間を飛び映る、運動神経だけあってもきっと成功できないであろう、高次元の代物だ。それでも不思議と、佐久間担の間に不安はなかった。「佐久間さんなら飛べる。」きっと予告が流れた瞬間からずっと、ファンはそう信じていた。
根拠がないと言われればそうだ。でも理由ならある。理由なら佐久間さんに貰った。彼が今まで培ってきた努力、成功のために重ねてきた研鑽や経験、そしてこれまでたくさんファンにプレゼントしてくれた、「俺を見て」と明快に微笑んでくれたアイドルらしい笑顔。
どれもこれもが、彼を信じるに値する“理由”だった。これまで彼がくれたもの、彼が育ててきたものを見ていれば、彼を信じる以外の選択肢は自然と消滅していた。
そして彼は飛んだ。練習では上手くいかず、地上10メートルの高さに恐怖を覚え、それでも恐怖やプレッシャーに打ち勝ち、本番では見事成功させた。本来なら習得に2〜3か月かかる空中ブランコを2〜3時間で習得しなくてはいけない、そんな過酷な環境下で成功のため、別日に練習日を設けたはいいものの、弱音を吐いてもいた。それでも本番で、見事成功させたのだ。
その後、彼はブログ(すの日常、通称さく日)にて、例の言葉を綴った。「みんなが信じてくれたから飛べたよ」。
あぁ、この人はこちらの愛を知っているんだと思った。ファンの想いは、言葉は届いているんだと知った。そして彼のその言葉は、まるで映画の主人公のようで、それでいてロマンス映画の口説き文句のようにすら見えた。彼はいつだって自分の物語という映画の主人公で、ファンの視界というカメラの前で主人公佐久間大介を全力で演じてくれているのだ。
3.「本当に辛い時とかは、しっかり目の前のことから逃げなね! 」
これはちょっとコアかもしれない。でも同じく、「それスノ」空中ブランコ回を経た上での佐久間さんの言葉である。
俺は頑張ったよ、みんなも頑張ろうね。アイドルならそういう言葉の紡ぎ方もあっただろうに、佐久間さんは「本当に辛い時は逃げてもいい」と輝かしい笑顔で断言してくれたのだ。なのに自分が頑張れたときは、みんなが信じてくれたからだと言う。こんなに高潔で純白な魂があるだろうか。
私は事ある毎に「箱推しだけど、こと佐久間さんに関しては魂に惚れている」と言っているが、まさしくこういうところなのだ。佐久間さん自身が身体にスポットライトを内蔵しているかのような輝かしさがあるのに、当の本人はまるでファンの視線がスポットライトであるかのように振る舞う。みんながいるから輝けているよ。そう言うのだ。
更にこちらの言葉である。「『推しが頑張ってるから頑張ろ』って気持ちはとても素敵だけど、本当に辛い時とかは、しっかり目の前のことから逃げなね! 」
推しの努力とか成果って、人によってはエネルギーに変えられる人もいるんだろう。大好きな推しが頑張っている、私も見習わなきゃ、頑張ろう! そうなれる人って、本当に凄いと思う、シンプルに尊敬する。私はできないから。
私にとって推しの努力や成果は別次元の出来事で、なにかステップアップするためのエネルギーというよりかは「推しが笑っているから今日も1日なんとか生き延びよう……」みたいな、ある意味消極的な活力変換をしてしまうもの。傍から見ればもったいないだろう。
逃げかもしれない。私は辛いことから逃げてステップアップできない弱い人間なんだ。そう項垂れることもあるけれど、佐久間さんは逃げを肯定する。「大変だったって話をたくさんしちゃうと、みんながそれにならって無理して頑張ってしまわないかな?って心配になるの! 」プレッシャーにはならない、あくまでお守りでいてくれる。あぁ、こういうところが好きだなぁ、と今日もじんわり、私は彼に救われるのだ。
4.「知られないを乗り越えたい」
私がnoteを始めた理由でもある。各種動画配信サービスにて今も配信されている、『RIDE ON TIME』のシーズン1の23話にて、佐久間さんが発した言葉だ。
当時、SnowManは『滝沢歌舞伎』の大看板を背負うようになった時期で、意欲に満ち溢れていた。そんな中で佐久間さんは、「この作品を知ってもらって、SnowManも知ってもらいたい」と実直に話したのだ。
私自身、SnowManを知るのは遅かった。いや、彼らのデビュー当時も嵐の番組などは観ていたから存在は知っていたけれど、正直あまり覚えていなかった。でも2022年に“知って”“出会った”とき、人生を変えるほどの力を持って運命がやってきた。
結局、「知る機会は多ければ多いほどいい」のだ。テレビに出る、SNSで見かける、話題に出てくる。視界に入る瞬間が多ければ多いほど人生の通過点に引っかかってくるし、それがバッチリハマれば沼に落ちる。それが推し活というものだろう。
だからこそ、彼らは「俺たちはここにいるよ! 」とアピールしてくれている。そして私は、そのために努力を重ね、活躍の場を広げてくれたSnowManが愛おしくて仕方がない。だからこそ、私もSNSやnoteを駆使して、自分ができる方法でSnowManの魅力を言語化し、発信したいと思ったのだ。
もちろん、私の力なんてものは微々たるものだ。SnowMan当人が1度テレビに出たりSNSを更新したりした方が、何百倍も影響力がある。
それでも、愛さずにはいられないのだ。愛させてほしい、そう思わせる魅力があるのだ。それが推しなんだよな。
・歌声
佐久間さんは、言葉以外、パフォーマンスでも愛を振りまいてくれる。そしてそれが1番顕著に現れるのが、“彼の歌声”だと感じられる。
こちらまたマシュマロで“佐久間大介の映え曲”を募集したらたくさんコメントをいただけたので、抜粋しながら語っていきたいと思う。
1.少年漫画の主人公 『Grandeur』『REFREAH』
「佐久間さんのお声って本当に華やかでクリアな音色なんですよね!なので比較的聞き分けしやすいかなと思います。少し鼻にかかっているのも特徴的ですね。コーラスワークの中でも沈みこまず彩りを添えてくれていますよね。(中略)バチバチの曲(たとえば『Grandeur』や『REFRESH』とか)では『少年マンガの王道主人公ボイス』みを感じます。」唐突にマシュマロを引用してしまった。でもこちら、あまりにも“佐久間大介の歌声”を語る上でぴったりなマシュマロだったので、つい……!
佐久間大介の歌声は、言うなればわたあめだ。甘くて夢見心地で可愛く華やか。でも同時に、一抹の切なさも持ち合わせている。そしてそんな彼の魅力は、臨場感溢れる『Grandeur』や『REFREAH』でも感じられるのである。
『Grandeur』に関してはこーじの誕生日noteの際にも少し語ったけれど、少年漫画の世界観に対してそれぞれのアプローチの違いも感じる楽曲である。その中で佐久間さんは殊更闘魂を剥き出しにして前のめりに挑んでいる。それが少年漫画らしいきらめいた正義を感じさせてくれて、どこまでも深く魅了されてしまうのである。
対して『REFREAH』は、舘様のしなやかで甘い歌声やラウールの遊び心溢れる愛らしい歌声に目を奪われながらも、佐久間さんの燦然と光り輝く歌声に、五感の全てを奪われる瞬間がある。
圧倒的パワー、存在がスポットライト、視線を浴びることこそ彼の天性の才能。そう思わせる眩しいほどの吸引力に満ち溢れている。
スポットライトのような歌声とは、この瞬間のことを言うのだと思う。そう思わせるような、クリアで明るく眩しい歌声、ぜひ聴いてください。
2.甘いファルセット『ANY&EVERY』
打って変わってこちらは少女漫画のようなSnowManです。
この曲は個人的にいわふか大優勝ソングというか、「微笑み重なり合う」「繰り返す些細なmagic」と歌声で手を繋ぐような友愛がたまらなく好きなんですが、それはさておきマシュマロでいただいた「佐久間さんの甘いファルセットがたまらなく好きです」という意見には、首がもげるほど首肯してしまう。
この曲と言えばコンビで紡がれていく歌声があまりにも心地好いが、佐久間担としてはどうしても目黒くんに大感謝してしまう。
なべラウのハニーレモンのようなツンな渡辺くんとデレなラウール、からのとにかく甘く可愛いチョコチップのようなあべちゃん。誰が好きなの? と小首をかしげるようなあべなべからの、めめさくである。
そう、先輩後輩コンビ。ここの佐久間さんの「ねえ、もっと気付いていたいなあ」の、夢の中のわたあめみたいなパチパチとした甘さの歌声が大好きなのだけれど、これは目黒くんのまっすぐ直上ストレート告白ボイスがあるからこそ映えるのだと思う。ロマンティックで夢見がちな佐久間先輩をからかうような、それでいてまっすぐ愛をぶつけてくるような愛の告白めいた真摯な歌声は、恋愛偏差値の差を見せつけていながらも似たロマンティックさを併せ持っている。何気にロマンティックコンビだよな、めめさく。
そしてそんなふたりは、2サビで愛の価値観を分かち合う。
なんて可愛いんだこのふたりは。ラウールの誕生日noteのときに「ラウールの歌声は、色んな味を持ったLOOK アラモードのようなミルクチョコレート」とかだったけれど、やっぱり佐久間さんはあえて言うならわたあめだと思う。佐久間さんの声も色んな魅力を持っているアソート的な歌声だけど、パチパチと触感を楽しませてくれる感覚、甘くて不思議で夢心地な舌触り、そしてなによりも、いるだけで視界を楽しく彩ってくれるような存在感。どれを取ってもわたあめに似た存在感がある。まぁわたあめの妖精に見紛うこともあるもんな。
目黒くんの誕生日のときは書けなかったんだけれど、あえて言うならミルクだと思う。でも彼も、サイダーのような爽やかな夏色を見せてくることもあるから、ラブソングにおいての概念なのだけれど、まぁそれはさておき。
目黒くんの歌声は、どこまでもまっすぐで身も心も溶かすような純愛一色に染まっている。それはどんな暗く恐ろしい夜も優しく包み込んでくれるミルクのようで、そして同時に先輩佐久間さんととにかく相性がいい。
めめさくってユニットも組んだことないから個人的には目からウロコだったのだけれど、いざコンビで歌うとこんなにも綺麗にマッチングしてくるんだなぁ。目黒くんの低音は岩本さんのようにどっしりとした安定感と言うより、ハグで支えてくれるような甘酸っぱさや実直さがあるから、佐久間さんのふわふわキラキラとした儚さすら感じさせるファルセットが綺麗に馴染む「活かし方」をしてくれるんだよな。
聴いているだけで視界にきらきらとしたエフェクトがかかるような『ANY&EVERY』、ぜひ聴いてみてください。
3.心かきむしる『DA BOMB』
こちら、マシュマロで「心掻き毟るような叫びが好き」という旨のコメントが来ていた。ひと言言おう、わかる。
SnowManの中で、「感情に爪を立てたような切ない歌声」と言えば渡辺翔太だ。その意見が覆ることはない。ただ『DA BOMB』の佐久間さんは、喉を絞り、切なさに泣くような、どうしようもなく心が描き毟られるような“叫び”を魅せる。
私は、とにかくこういう佐久間さんの「弱さの表現」に弱い。『Bass Bon』や『ミッドナイト・トレンディ』、『タペストリー』もそうだ。それでいて『DA BOMB』は弱さをスタイリッシュかつスマート、そしてアーティスティックに描いている。
SnowManはカッコイイ。それは造形の話に留まらず、所作や感情表現においても言えることである。
それぞれの感情表現における特長を話していたらまた趣旨から逸れてしまうのだけれど、たとえば渡辺翔太は感情の深いところに触れて爪を立てるような表現だし、向井康二は感情の弱いところを撫でて優しく抱擁するようなやり方をする。深澤辰哉からは弱いところを見つけてあえて触れない飄々とした色気を感じるし、宮舘涼太は深淵に触れてきて手を掴んでエスコートしてくるような優美さがある。岩本照は弱いところを見つけた上で強みに目を向けて背中を押してくれるような力強さがあるし、目黒蓮は全部全部受け止めて自分の感情を降り注いでくれる。ラウールも目黒くんに似ているけれど、燦然とした光で弱いところも強いところも全部照らしあげてくれるような太陽らしさを感じるし、阿部亮平は弱さに目を向けて「でも俺はそういうところも好きだよ」とひとつひとつ丁寧に拾い上げてくれるような愛に満ち満ちている。
それぞれがそれぞれ違っていて、それがSnowManの強みでもある。だからもちろん、佐久間さんも違う。そして『DA BOMB』でも、その特長は垣間見えると思う。
佐久間大介の表現からは、弱さを肯定して愛し、その上で未来に託すような博愛を感じる。弱いところを肯定した上で、前を向かせてくれるような力があるのだ。今の居場所を見つめ直して自分を愛し直すような愛し方もできるのに、佐久間さんはどこまでも真摯で未来の方向性まで示してくる力強さがある。きっと彼自身、自分を愛するために好きなものに対して正直に生きて、かつ好きなものにふさわしくなるために「自分を変えた」からこその表現方法なんだろう。
未来は自分でつくる。今の自分にもきっと「好きなところ」はあるはずだから、そこを伸ばして自分を愛せるようになろうよ。
そっちの方がきっと、楽しいよ。そんなメッセージを感じる歌声が、心臓を鷲掴みにしてくれる。
4.『終わらないMemories』
あまりにも心臓をぎゅっと締め付けてくる、切ない感情がぶわりと湧き上がる歌。それが『終わらないMemories』である。SnowManのジュニア時代の楽曲で、この動画のコメント欄はファンの想いが所狭しと愛をひしめかせながら並んでいる。
傷跡の痛みを忘れずに愛しながらも生きていく辛さ。かさぶたは治ったと思ったらまた剥がれて血を流してくることもある。一生治らない古傷もある。それでも時間は、記憶は続いていて、終わることはない。愛していくしかない。そんな痛々しいほどに熱い想いを感じる楽曲だ。
あべさくの歌声って、特別似ているわけではない。あべちゃんはひとつひとつ丁寧に愛するような歌い方だし、佐久間さんは全部まとめて抱擁するような歌い方だ。でも同じ方向を向いている。それがまた、ファンの心の弱いところをきゅっと締め付け、涙腺をゆるませてくるのである。
この曲で私がいつも切なくなってしまうのは、もっと早くSnowManに出会いたかったと思ってしまうからだろう。SnowManを知らなかった過去も肯定できるし、私が知らない時間を彼らが歩んでいたことに尊さも感じるけれど、一抹の後悔は残ってしまう。でも出会った瞬間が運命だったんだよね。そう思わせてくれてありがとう。
5.君たちが『JUICY』だよ
2nd.アルバム『Snow Labo.S2』のリード曲、『JUICY』。……もう、ぜひ聴いて。あまりにも声帯がMagicalな佐久間大介が拝めます。
セクシーチャイナSnowManたちが艶やかに舞う『JUICY』。こちらの楽曲のタイアップ期間、SNSでは「自分がJUICYだと思うものを答えて? 」みたいな企画が行われていたが、もし私が訊かれていたら十中八九こう答えただろう。「私にとって何よりもJUICYなのはSnowManだよ」。
ちなみに『JUICY』は衣装も天才で、セクシーチャイニーズマフィアかと思いきや次の瞬間にハーネスキュートアグレッシブになるので、そちらも必見です。ふっかさんが𝑺𝒐 𝒄𝒖𝒕𝒆でこーじがとんでも𝑺𝒆𝒙𝒚です。
もちろんMVも観てほしいのだけれど、こちらの公式TikTokもぜひ観てほしい。舌ペロで楽しそうにファンの情緒を狂わせてくる佐久間さんが拝めます。
『JUICY』は、とにかく世界観が既に大優勝。SnowManはこういうアバンギャルドで若干ファンタジックな世界観がとんでもなく似合うんだよ。最近だと『BREAKOUT』も然り。
こちら、MVではふっかさんと佐久間さんとこーじ、通称ドラマ班がサングラスを着けているのだけれど、それぞれがそれぞれ違う妖しい魅力を纏っていて、心臓をぎゅっと掴んでくる。
そしてそんなビジュアルで、サングラスから覗き込むようにこんなことを言ってくるのだ。再度言おう。MagicalでJUICYなのは君だよ。
この曲を「歌声」部門に入れたのは、佐久間さんの陶然とした甘くて強い酒のような美しい声色の魅力が、全面に押し出されているからです。「鼻にかかる甘い歌声で、ライトでこなれ感があるキャラ作りは、あまり今の日本人ヴォーカリストには見られないので『おおお』と思いました。」こちらマシュマロのお言葉です。わかる、『JUICY』の佐久間さんって、こなれ感があるんだよね。
酒を水のように飲むこなれ感、遊ぶように踊るこなれ感、おしゃべりの一環で口説くようなこなれ感。どれも『JUICY』の佐久間大介には備わっていて、鼻を抜けるような爽やかで甘い色気はファンを深く耽溺させる。
ちなみに0:50あたりで胸元をはだけさせてくるふかさく、ほんまにけしからんです。あざとい警察出動してください。
6.『Party Party Party』
これYouTubeで観られるんだね!? 今すごくびっくりしている。YouTube側さんがビビるくらい観ます。ありがとうYouTube。ジュニアチャンネル時代の動画で観られるのが、彼らの歴史を感じられて良いよね。
たぶん直近の『Party Party Party(以下PPP)』といえば年末生配信のカオス空間なのだけれど、とにもかくにもこちら、“Party”の名にふさわしいはっちゃけエンターテインメント楽曲でございます。同じ曲で年輪を感じるのが大好きなオタクなので、これからもSnowManには昔の曲を愛してほしいなという所存ですね。
『PPP』はとにかく冒頭ふっかさんの「We gonna party time」が全ての始まりにして原点、この曲のLOVE TRIGGERが君だよ、と言いたくなるほど素晴らしいのだけれど、マシュマロにはこう来ていた。「ふっかさんの出だしが素晴らしくて私も大好きなんですが、個人的にはその前の佐久間くんの『get the party』があるからこそふっかさんのパートがさらに映えると思ってます。(中略)佐久間くんが1回いくぞ?いくぞ?って煽ってからのふっかさんの音抜きパートの繋がりが最高に好きです。」
もうね、目からウロコ。たしかにそうじゃんと私は膝を強く叩きました。言うなれば、冒頭のニコイチはクラッカーの紐に手をかけた状態だ。
そしてニコイチが手にかけていたクラッカーが、深澤辰哉の声で紐を引かれ、号令のように火薬が鳴り響き、中の紙片がパーティーの風に舞う。この3人の共同作業とも言える“LOVE TRIGGER”、あまりにも見応えがある。
ちなみにこちらの楽曲、とんでもあべさくタイムとめめあべタイムがあるので、そういう意味でもおすすめいたします。あとサビの「満たすのさ 朝まで 何度だって Party! Party! Party! Baby もう帰さない 身体中が僕で染まるまで」が、愛に欲張りなSnowManを感じてとても好きです。
7.好戦的な『NEXT』
『NEXT』のリンク貼れないの悲しいよ〜! まじで最高熱狂ソングなんです『NEXT』。もし偉い人が読んでいたら、ぜひMV……いやダンプラ……とにかく映像の制作をよろしくお願いします。
『NEXT』、SnowMan10th single『LOVE TRIGGER/We'll go together』通常盤に収録された楽曲である。好戦的かつ前のめりに、ページをめくっていくように急き立てる意欲、好奇心があらわになった、SnowManらしい挑戦的な作品。ニヒルに笑いながらも人生を映画のように楽しむ彼らの姿が、声だけで容易に想像できてしまい、とにかくとんでもなくカッコイイのである。
心底惚れ直すほどの挑発。これがあべちゃんの「No speed limit, we go til we finish(スピードに限界はない)」の後だから、より一層映える。そして『NEXT』の佐久間さんが底知れないのは、この後でもある。
2番、ラウールからの佐久間さんの掛け合いがある。ラウールは口角の角度を感じさせない、ある種感情が抜け落ちたような歌い方をしているのに対し、佐久間さんはどこまでも楽しげに歌っている。
でもその後、ラスサビ前の佐久間さんは違うのである。
同意見のマシュマロが来ていたので、引用したいと思う。
「ラスサビ前のすべての音がなくなって佐久間く
んの機械的な声が印象的です。そこから岩本さんでラスサビにいくのも好きです。」とてもわかる。先程“佐久間さんの声はわたあめのよう”と語ったけれど、『NEXT』の佐久間さんの温度差が激しい。ついさっきまでにこやかに話していたかと思うと、突如機械的な部分を魅せてくる。
それはまるで“次”に行くときは、つまらない努力や研鑽もしなくてはいけないのだという教えのようで、ここを聴くたび背筋が伸びるような思いにさせられるのである。
8.弾ける哀愁『Tic Tac Toe』
あっぶねぇ〜! ギリギリに入れ忘れていることに気付きました。整理整頓苦手なオタクだから、こういうことままある。危なかった……『Tic Tac Toe』大好きなのに。
『Tic Tac Toe』といえば、やはり遠吠え選手権だろう。様々が各々の感情を哀愁にのせて叫んだり色気でなぞったりするあの空間で、佐久間さんはいの一番に声高に叫ぶ。さすが切り込み隊長である。
だが『Tic Tac Toe』の“がなり、叫び”はライブ限定。CD音源ではよく伸びる高温の歌声となっている。個人的にはどちらも好きだからどちらがどうとは語り切れないが、前者は獣らしさ、後者は音楽として昇華した美しさがあると思っている。
この曲、歌詞はとにかく大人の色気に溢れているのに、最初に出てくるラウール、こーじ、舘様、佐久間さんはどこかあどけなさを感じるのも良い。後半組はとにかく手馴れていて、そこに色気を感じるのですが。
『Tic Tac Toe』、古のゲームを恋愛の駆け引きになぞらえて、哀愁を音楽として華々しく昇華しているのが、本当に魂を刺激するんだよな。大好きな曲です。
4.佐久間大介という魂
・概念ソング
私は言いました。マシュマロにて、佐久間さんの映えソングと概念ソングを募集いたしました、と。結果、映えソング20曲、概念ソングが29曲届きました。合計49曲。せっかくなので1曲増やしました。その他にもSnowManっぽい曲、アイドルらしい曲も送ってくれてありがとうございます。
いや正直めちゃくちゃびっくりしました。こんなにくると思っていなかった。こーじのときもたくさんいただいたけれど、ここまでじゃなかった気がする。……いやごめん、数えていないんだけどさ。
たぶん、私が佐久間担であること(だからフォロワーさんもたぶん佐久間担が多い)、そしてこーじ、ラウールと誕生日が続いてみんなのボルテージが上がっていることが関係しているんだと思う。いやそれでもマシュマロの中に「阿部担です! 」「舘様担です! 」というコメントもあったから、「やっぱり箱推しだからか、フォロワーさんもたくさんのファンがいらっしゃるなぁ、ありがたいなぁ」と感嘆の声をこぼしたのだけれど。
でも本当にまさか約50曲もいただけるとは思っていなかったので、集計は必死こいてやりました。嬉しい悲鳴ってやつです。本当にありがとうございます。
そしてこれだけ佐久間さんがみんなに愛されているんだなぁと嬉しくなり、ひとり泣きもしました。最近涙腺がゆるゆるな気がします。まぁ推しが愛されているってわかったら、誰だって泣くよね。
さぁ、ということでここから30曲、ノンストップで語っていきます! もう全部最高すぎてSpotifyのプレイリストにも入れられる曲は全部入れたので、ぜひ聴いてみてくださいね。
1.『幸せについて私が知っている5つの方法』『スピカ』『プラチナ』(坂本真綾)
これね、正直びっくりした。というのも私、以前から佐久間さんのプレイリストに坂本真綾さんの楽曲入れていたんですよ。とは言えそれは『プラチナ』だったんだけれど。ということで並列して語っていきますね。
まず『幸せについて私が知っている5つの方法』、こちら本当に解釈の一致。というのも私、佐久間さんって恋をしているようなパフォーマンスをする方だなと思っていて。ダンスに恋をしたからこそ、今の佐久間さんはダンスの神様に求愛するように踊っているように感じられる。
ちなみにマシュマロをくださった方は「大好きの伝道師佐久間大介さんにぴったりの曲。」と仰っていて、私は「『大好きの伝道師』ってめっちゃいい言葉だな……佐久間大好け(命令形)だもんな」というよくわからないことを感じました。
次に『スピカ』。こちらは本当に切ないほどに優しい曲。
佐久間さんの愛って、まるで神様みたいな愛し方なんだよな。際限がなくて、湯水のように降り注いで、晴れやかな笑顔で欲しい言葉をお守りのようにくれる。実際その明るさにSnowManも救われていて、最近だと「『BREAKOUT』の撮影は本当に大変だったけど、佐久間の明るさに救われた」とメンバーも話していた。
そういう際限のない愛を、施しではなく純然たる優しさで振り撒いてくれる佐久間さんからは、「みんなを救いたい」という清さすら感じられる。
『スピカ』は最後、「どうか きみがおそれてる何かを隠したりしないで今は頼りない光でも 必ず 私そばにいるから」という言葉で〆られる。佐久間さんはきっと、人一人が持てる愛の限界を知っている。その愛で全ての人を救えるわけではないことも、知っている。
それでも自分が光になれば、誰かのそばに寄り添えることは知っている。自分の弱さを知っている人は誰よりも強いんだよ、そう思えるような1曲、まさに佐久間さんにぴったりである。
そしてもう1曲、『プラチナ』。元々坂本真綾さんの楽曲で唯一知っている作品だったのだけれど、とにかく夢見て突き進んできた佐久間さんの底力と愛を感じて大好きなんだよ。
坂本真綾さんの歌声って、きらきらと光り輝いた小さな宝石のようで、視界を彩ってくれる魅力がある。それって佐久間さんの愛に似ていて、ダンスを知るまでは自分の言いたいことも言えなかった佐久間少年が、自分の光は弱いと知りながらも四肢に想いを乗せて愛を伝える。そんな姿とリンクしていると思う。
だからこそ、私とマロ主さんで一致したんだと思う。
2.『Butter-Fly(和田光司)』
こちら、マシュマロでいただいて初めて出会ったと思っていた楽曲なんだけれど、サビで「君か!!! 」と目を見開いた。デジモンじゃないか!!
もうみんな知り尽くしているだろうけれど、サビを改めて聴くととても佐久間大介だったので、引用。
これも坂本真綾さんの楽曲と似たところがあるかもしれないけれど、やっぱり佐久間さんって「弱い」ということや「人ができる限界」を知っている人なんだと思う。それでも前を向かせてくれるし、大切な部分を救ってくれる。
上手く生きられなかった時間があるからこそ、限界を知っているからこそ、今弾けるように明るく笑ってくれるし、その姿で見た人を笑顔にできている。それはまるで映画や漫画の中のキャラクターのようで、アニメが一因で変わった彼が人を救うのは、素敵な物語だよなぁと一ファンとして感じ入ってしまうのである。
3.『だいすき(小野大輔)』
小野DとさくDの邂逅、みんな知ってる? 「マテムり」で共演しただいすけコンビ、そして実写版とアニメ版の十四松同士でもある。ふたりは今でも仲が良く、事ある毎に佐久間さんはその仲の良さを話してくれる。ありがたい。
そんな小野Dの言う『だいすき』。天才かと思った。だって「だいすけ」という名前は「大好け」であって、もうだいすけと名のつく人は愛を冠して生きているようなものじゃないか。その人が『だいすき』って……! 佐久間さんもいつか『だいすき』とたくさん歌うような曲を出してくれと、切に願ってしまう。
こちら、もう本当に「大好け(大好きの命令形)」を地でいっているような楽曲だった。「恋したなら怯えちゃダメ、大好きだと高らかに叫べ! 」そう何度も力強く言ってくれる、大きな愛に溢れた楽曲だった。こういうきゅんきゅんを超えた爆発力に富んだパワフルな楽曲って、ときに心を救ってくれる力強さがあるから、大好きなんだよな。お願いします佐久間さん、歌ってください。そして小野大輔さん、またマテムりおかわりしにきてください。
4.『Invisible Sensation(UNISON SQUARE GARDEN)』
いやもう佐久間さんはユニゾン好きでしょ! そう豪語してしまうくらい、UNISON SQUARE GARDENと佐久間大介の相性は良い。いや、ごめん、こちらの楽曲も未履修で、『シュガーソングとビターステップ』と『オリオンをなぞる』くらいしか知らなかったオタクなんだけど。
でもUNISON SQUARE GARDENって、楽しいのに深淵を覗いているような、夢想的に見せかけた論理的思考で、厨二病心を喜ばせながらも人生を語ってくるような楽しさと面白さを1度に享受できる素敵なバンドだと思っていて。だからこそ『Invisible Sensation』もそうなんじゃないかと、期待値を上げながらそわそわと聴いた。
「咲き誇れ美しい人よ」が、佐久間さんのことを歌っているようで佐久間さんが言っているという意味でも感じ取れて、アイドル佐久間大介にマッチングした底知れない深い魅力を感じる。
佐久間さんって、無鉄砲に見えて向こう見ずではない感じがする。なにに関しても気にせず飛び込むけれど、行き当たりばったりで突き進むわけではない。しっかりと精査して挑んでいる。それはまさに“努力”と言うにふさわしい青春のきらめきを感じさせてくれる。
ちなみにこちら、『ボールルームへようこそ』というアニメの主題歌らしく。漫画しか読んだことなくてアニメは知らなかったんだけれど、「いわさく……アルゼンチンタンゴなどペアダンスでテッペン取れ……」と亡霊のようにずっと言っているオタクなので、マロ主さんの「あと私はいつかいわさくがボールルームダンスに挑戦してくれないかと願っているのです。燕尾で髪上げバッチリ決めて。今は男性二人で踊る種目もあるそうじゃないですか。あの二人でリベルタンゴを見たい。」という意見に全力首肯しました。それスノさんよろしくお願いします!
そしていつかユニゾンに楽曲提供されるSnowManも観たい。
5.『祝祭(RADWIMPS『天気の子』)』
こちらもごめんなさいね、未履修。仮にも映画オタクでもあるのに、『天気の子』未履修だなんて……! 不甲斐ない。
でも人柱的というか、自己犠牲を感じる美しく尊くも映画だということは見聞きしている。そして三浦透子さんが歌っていらっしゃるのね、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』も観ていたから、なんだか嬉しくなっちゃった。
あぁ、やっぱりRADWIMPS好きだ。心臓の輪郭を丁寧になぞってくれるような、自分のぐらぐらとした立ち位置を支えるお手伝いをしてくれるような魅力がある。
佐久間さんってファンの心を照らしてくれるけれど、ちゃんと自分の人生も愛してねと微笑んでくれるところにも愛を感じるんだよな。そしてキラキラと光る大それた愛の言葉は、何度だって心を救ってくれる。あなたは私の人生を照らしてくれた“光らせる鍵”だけれど、あなたへの愛の証明のために人生を賭すのも悪くはないよね。
6.『ふたりごと(RADWIMPS)』
そう、RADWIMPS、他の方からも来ていました。
この方、もう1曲宇多田ヒカルの『君に夢中』も挙げていらっしゃっていて、佐久間さんに対するメチャデカ愛を感じました。だってもう、選曲が“心酔”のそれだもの。これだからこの企画好きなんだ。
こーじは昔、佐久間さんの写真に「ステージの神様」と名前をつけた。岩本さんも「佐久間は人の形をした神様」と称していたし、心の赴くままに踊る佐久間さんはメンバーから見ても神様と見紛うほど神々しいのだろう。奔放に愛のままに舞い踊る佐久間さんは、ファンの目からしても美しく、溺れるように魅了されてしまう。
7.『love me, I love you』『ハピネス』『ある密かな恋』(B’z)
この方、ラウールの誕生日noteのときもマシュマロ送ってくださったB’zファンの方で、知らなかった曲をたくさん教えてくださってとてもありがたいのよね。
たとえば『love me, I love you』。「歌詞読んでください、まんま佐久間大介です」と言われたので、読みました。
……佐久間さんじゃん……。思わず頭を抱えた。佐久間さんの愛って、どこか教訓めいているというか、手放しじゃないんだよね。奉仕じゃない、「愛してくれる人を愛する」という強い芯を感じる。『love me, I love you』からは、それをビシバシと伝わってくる。
そして『ハピネス』。「『ハピネス』については歌詞の中の「迷いのないスマイル よどみのないヴォイス」とか「だれのためじゃないだけど歪んでない そんなフツーの力で」とかだいぶ佐久間さん。佐久間さん見てると「楽しい歌だけ歌いながらね歩いてゆこう」と思えます。」マシュマロではそんなコメントが来ていた。
『ハピネス』と言うと底抜けに明るい歌なのかと思うけれど、B’zの『ハピネス』は過去を肯定して愛するところから始める実直さを感じる。それってやっぱり佐久間さんらしさを投影していて、B’z特有の感情に泣いているような世界観に佐久間さんの儚くも優しい笑顔が目に浮かぶようだ。
最後に『ある密かな恋』。
テレビの向こう側にいる人に恋をするその密やかで道ならない想いは、どこか畏怖も感じてしまいかねないけれど、トキメキを演出することが仕事のアイドルは、きっとそんな感情をたくさん受け止めている。だからこそ尊くて、ここまで惹かれてしまうのだろう。
8.『だってアタシのヒーロー。(LiSA)』
これはもう膝を打った。だって私『ヒロアカ(僕のヒーローアカデミア)』大好きだから。いつだったかのEDテーマだったよね? この映像がまた可愛いんだよ……と思って調べたら6年前だった。時が過ぎるの早すぎる。
ラウールの誕生日noteのときに語ったけれど、ラウールとLiSAの相性って良い。その上で言う。佐久間さんとLiSAの相性も、当たり前のようにとんでもなく良い。
そしてこの曲は、完全に私たちファンから佐久間さんに向ける応援ソング(概念)みたいなものだ。「フレーフレーと何度も言いたく」なる。それこそ「それスノ」の空中ブランコの回なんかは、声が枯れるまで応援した。そういう才能が、佐久間さんにはある。
思わずラスサビ全て引用してしまった。佐久間さんの放つ輝きが勇気となって背中を押してくれる。これはたしかに愛で、眩しくて尊い。そしてこの曲は落ちサビで「触れて 触れてないけど 分かるよ そのチカラ 目の前の壁の 向こうで笑おうよ」とも歌っている。
私は佐久間さんの本質に触れられることは一生ないけれど、あなたの魅力は知っている。高い壁の向こうで笑うために、あなたの力を活力にする。
あぁ、そっか。佐久間さんの愛をエネルギーに変えられていないと思っていたけれど、私も意外としっかりエネルギーとして出力できているのかもしれない。出会ったばかりの頃とは変わっているのかもしれない。
そうでなくとも、あなたが笑っている未来のために生きたいと思うのは、きっと愛に報いた前向きな思考だ。
9.『DIAMOND(水瀬伊織(cv釘宮理))』
「老舗アイドルゲーム『アイドルマスター』の元祖メンカラピンク、水瀬伊織ちゃんの名曲です。cVは佐久間さんが大好きな『とらドラ』の逢坂大河ちゃんと同じ釘宮さん。これまじでステージで佐久間さんに歌って欲しい曲No.1なんです。」
こちら、マシュマロで初めて知った楽曲です。なんならアイマス未履修です、ごめんなさい。
でもここ、盲点だった。私はアイドルゲームといえば『あんスタ』と『ナナシス』しかやっていない(しかも最近ご無沙汰……)けれど、2次元の中でアイドルをやっている方々の歌って、アイドルに対する解像度が高い上に、とんでもなく選り取りみどりなんですよ。
そしてこちらの水瀬伊織ちゃん、調べました。「高飛車でかわいいスーパーお嬢様! ワガママは信頼の証……? 」もう既に可愛い。しかもお誕生日がふっかさんと同じこどもの日だった。なんだそれ、もう存在が可愛いじゃん。
そんな水瀬伊織ちゃんの歌う『DIAMOND』、それこそダイアモンドのごとく強く固い意志を感じて、一気に引き込まれた。
サビでふと、佐久間さんの言葉が浮かんだ。「やっぱ取るならNo.1っしょ! 」佐久間さんがすのちゅーぶなどで意気揚々と鼓舞するように言う言葉だ。彼は常にテッペンを見ている。だからこそ彼の表情は太陽に照らされたように明るいのだろう。
そしてその輝きは、宝石にたとえてしまうほどの眩しさも持っている。ピンクという色は愛らしいぬくもりを持っているけれど、アイドルならではの唯一無二の強さも持っているのかもしれない。改めてそう思わせてくれる楽曲だった。
10.『SUKI×SUKIはなまる!(うたプリ)』
『うたのプリンスさまっ』です!! 『アイドルマスター』に引き続き、2次元アイドル様の作品からの選出です! おめでとうございます! まぁ佐久間大介というキャラクターがあまりにも魅力的すぎて、2次元かと見紛うこと多々あるもんな。
「佐久間くんは相方である来栖翔くん推しですが、こちらをおすすめさせていだだきます。(中略)もし佐久間くんがキャラソンを出すとしたらこういう元気で明るくてかわいい曲がなんじゃないかって思ったのと、『あなたはそのままで”はなまる”ですっ!』が聴きたい……!3次元で一番このかわいい褒めが似合うと本気で思ってます。」マシュマロより。
私、個人的に楽しむ用としてSpotifyとは別でApple MusicにてSnowManそれぞれの概念ソングプレイリストを作っているんだけど、『マジLOVE1000%』と『マジLOVE2000%』は佐久間さんのプレイリストに入れていたんですよ。それくらい『うたプリ』って、佐久間さんと親和性が高い。
そもそもで佐久間さんは来栖翔くん推しだし、性格を変えた一因にアニメキャラへの憧れがある人だから、そりゃあ佐久間さんの立ち居振る舞いに『うたプリ』らしさが宿ってもおかしくはないんですよね。その上で、おすすめの『SUKI×SUKIはなまる! 』聴いてみました。……まさか谷山紀章さんから、こんなにも愛らしい声が奏でられるとは……!
あまりにも佐久間さん。いや、『うたプリ』自体は大昔に観たっきりでほぼ未履修だから、たぶん来栖翔くんの曲を聴いたらまた同じようなことを言うんだろうけれど、それでもやっぱりこの曲は佐久間さんの香りを感じてしまう。芳醇。
愛そのものを肯定してくれて、「逃げてもいいよ」と受容するように「あなたのリズムでOK 間違いなんてないんだから」と慈愛の微笑みで軽やかに言ってくれる佐久間さん。あまりにも彼の魂の形に酷似しすぎていて、彼は歌っていないのに既に歌ってくれたかのような満足感に襲われる。
あとまぁ個人的にはあんスタオタクなので、佐久間さんがあんスタで1番似合うであろうCrazy:Bの曲も推しておきます。声優さんたちとも交流あるし。
11.『nurture』『knock yourself(ポーター・ロビンソン)』
今回唯一の洋楽です! にしてもこの企画、自分の無知を思い知らされるわね。洋楽ちょこちょこ聴いているけど、全然知らなかった。知らなかった世界を教えてくれてありがとう。
ポーター・ロビンソン、どうやら生粋の日本アニメのオタクらしく、しかも佐久間さんと同い年の7月15日生まれらしい。シンパシーを感じるね。
そんな彼の歌う『nurture』というアルバムの中で一番お気に入りだったのは、『Something Comforting』。この曲は日本のアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』の主題歌へのオマージュにもなっているらしい。優しすぎるが故の苦しみを愛しながらも、女性ボーカルの歌声から遷移するような歌声は、歌うたびに切なく絡まっていく糸のようだった。
それこそSnowManの楽曲だと『color me live...』や『HYPNOSIS』に似た痛みを感じる。感情に輪郭はない。愛はその輪郭をより一層ぼやけさせる。そんな痛みを描いた作品だと思った。
そして『knock yourself』。この曲で印象的だったのは、「If i'm everything you talk about, I'm in the miror, baby, let it all out」の部分。簡単に和訳すると、「もし君が僕のことばかり話すなら、僕は鏡の中にいるから全部吐き出しちゃってよ」。
愛というには冷静で、でもそれが心地好い距離感を生み出している。君が持っている愛の標的に喜んでなるから、どれだけでも愛してよ。そのスタンスはまるで佐久間さんのようだった。
その後に続き繰り返される「Knock yourself out(お構いなくどうぞ)」には、もはや愛おしさすら覚えるほどだ。
12.『Kiss hug(aiko)』
佐久間大介にaikoは似合う。これは個人的な意見だけれど、ある程度賛同も得られるのではないかとも思う。
「三角の目をした羽ある天使」だって佐久間さんだし(『花火』)、以前「マテムり」で『恋をしたのは』も流していたし。報われない恋に切なげに微笑む佐久間さんも、報われない恋に翻弄されながらも何度も諦めて恋心を受け入れる佐久間さんも、どっちも観たい。つまりaikoの感情が迫り上がるような歌い方が似合うのである。
こういう切なくていじらしい女性歌手のラブソング、佐久間さんの特長によく合っているんだよな。マシュマロでも「個人的に佐久間さんは声の高い女性が歌う切ない失恋ソングが似合うと思うんです!!美しさと表現力で想像だけで泣けてきます。」って言っていたし。
aikoは感情が上擦るというか、蓋をしていた感情が涙みたいに零れる感じが愛おしくも切なくて。でも涙として流すのはプライドがゆるさなくて、相手に涙は見せたくないから、ツンとすまして声を漏らす。そのいじらしさが、とにもかくにも身体が痒くなるほど愛おしい。
13.『夢を見せて(Co shu Nie)』
い、いじらしい……! いじらしい以外の言葉が出てこない自分が歯がゆい。服の裾を引っ張って「こっちを見て」と心を引っ掻く、素直じゃないのに愛おしい所作が、目に浮かぶ。
佐久間さんってそういうの似合うんだよ。『ミッドナイト・トレンディ』でも、子どものように素直かつあけすけな感情を見せながら、その奥には「嫌だ、離れたくない」という本音が表情や歌声のすべてにこぼれている。そういう“感情のこぼし方”が上手いんだよな、佐久間さん。
渡辺くんやこーじは感情を引っ掻くような切なさだけど、佐久間さんは感情をあえてこぼす。これって舘様やふっかさんにも感じるんだけれど、ふたりよりも佐久間さんの方がわかりやすい気がする。だからこそ舘様は藤井風、ふっかさんは椎名林檎が似合うのに対し、佐久間さんはaikoが似合う。
「君のことが好きだよ」と臆することなく言うけれど、伝え方がうまくいかなくて、まっすぐ伝えられるほど素直でもいられなくて。そういうツンデレでいじらしくてでも愛に溢れている、まるで手は繋げないのに服の裾はたくさん引っ張ってきたみたいな、心臓への痒みを感じさせてくれる。
14.『Angel(ちゃんみな)』
佐久間さんはいじらしい恋も似合うが、溺れるほどの情熱的な愛も似合う。
今年のバレンタイン当日に発売されたananにて、佐久間さんは「恋しい気持ち」を表現した。「無邪気な朝」「ガラス越しの艶肌」「愛の砂漠」「濃密な愛のギフト」。公式でそう評された世界を表現する佐久間さんのバックミュージックは、たしかにちゃんみならしさがあった。
私、恥ずかしながらちゃんみなの曲あんまり知らなかったんだけれど、改めてそう思う。佐久間さんってaikoみたいないじらしい曲も似合うのに、ちゃんみなとか女王蜂とか、むせ返るほどの愛も似合う。それって彼の身体から溢れる濃密で膨大な愛がなせる技なんだろうな。
歌詞を読んで、世界観に身を投じてみて、じんわりと感じた。あぁ、この『Angel』は、堕天使を示しているのかもしれない。
SnowManで天使らしいのは、あべちゃんやラウールだろう。その点、佐久間さんは小悪魔めいたところを感じさせたり、人ならざるもののような鳥肌が立つほどの美しさを知らしめたりする。そう思うとより一層、佐久間さんの描く世界観とのシンパシーを感じさせるというか、音だけでドラマティックでセンセーショナルな世界が、傾国と熱情の狭間のような濃ゆく薫るように感じられる。
ananの佐久間さん、めちゃくちゃ語りたくてnoteで語る気満々だったのに、いつの間にか半年経ちそう……おかしいな。これを機にお気に入りなところをあげておこう。
佐久間さんの“愛慕”、痛々しく縋るような激しさがあって、ひどく感情を掻きむしられる。大体は感情に泣くように憂いの表情を浮かべているのに、口角は上がっていたり、目の奥では幸甚が滲んでいたりする。
中では『映画マッチング』の話が多く、愛を陰として反映して演じた“吐夢”を、彼が深く愛していることが伝わる。
「受け取り方次第で、なんでも楽しくなるんです。」彼のこういうところが好きだ。感情を言動に移すと形が変わることが多いのに、彼はそれを楽しく受け取ろうと努力する。そういう尽力が吐夢という魅力的なキャラクターを生み出したのだろう。
anan、ぜひちゃんみなを聴きながら読んでみてください。楽しいよ。
15.『テオ』
こちら今回唯一の複数票です。すごいよな、SnowManの曲で重複するならまだしも、この世に数え切れないほどある楽曲の中から重なるって本当に凄いと思う。佐久間大介の魅力がどれだけ大きく影響しているのか、よくわかる。
マシュマロでは、この歌詞に注目したコメントも来ていた。「『生きていたら絶対会えるから!!』と言ってる佐久間さんと同じだなと思ったので選ばせてもらいました。」さっきも語ったけれど、私も佐久間さんのこの言葉に救われた1人で。だからこそ、太陽のように明るく眩しい約束ごとに弱い。
推しの言う言葉って、どうしても信じてしまう強い力が宿る。傍から見れば確証のない言葉も、推しの口唇が、声帯が奏れば強い意味を持つようになる。
『テオ』って主人公感も輝かしくて、スポットライトが内蔵されているのかと思うくらい主人公らしく生きてくれる佐久間さんと似た匂いを感じる。
この部分もまさに佐久間さん。佐久間さんは私にとって魔法使いで、でも彼は誰よりも人間らしくて、そこが愛おしくて仕方がないのだ。あなたのささやかな魔法で私は人生を変えたいと思えるし、ファンの応援をエネルギーとして弾けるように笑ってくれるあなたのおかげで自分の愛も肯定できるし、あなたの何気ない呟きで涙腺の糸が切れたみたいにボロボロ泣いてしまうこともある。辛くて動けなくなる私を動かしてくれる人なんだよ、佐久間さんって。
あぁ、やっぱりアイドルって、ヒーローで魔法使いだよ。
……なんか重いね。
16.『ニュー・マイ・ノーマル(Mrs. GREEN APPLE)』
きましたMrs. GREEN APPLE! というのも私、佐久間さんには『私は最強』がめちゃくちゃ合うと思っていて。いつかそのネタでnoteを書きたいと思い、早半年が過ぎたのですが、それはまた別の話として。
今回マシュマロいただいたのは『ニュー・マイ・ノーマル』。個人的にこちらは渡辺翔太概念曲だったのだけれど、改めて聴くと佐久間さんらしいところもいくつかあって、やっぱりこの企画やってよかったと強く思いました。
「サビの盛り上がり方が佐久間さんだなと思いました。(中略)全身を使って『私を見て』というようなダンスをする佐久間さん、『空が綺麗』と私たちに伝えてくれる佐久間さんみたいで概念ソングだなと思っています。」
『ニュー・マイ・ノーマル』、改めて聴くと過去の自分を今の佐久間さんが愛しながら紹介しているみたいだなと思う。上手くコミュニケーションを取れなくて、でもそれすらいつか「幸せの悪戯」と微笑めるような、幸せの形がそこにはある。
人を前に突き動かしてくれるのは、とどのつまり高揚なのかもしれない。佐久間さんを観ていると、そう思う。ダンスに恋をしているような、トキメキを追い求めて生きているような、ふわふわと高い場所に魅せられているような。
口角を上げて幸せに元気に生きる明朗快活なその姿は、ほかの何にもたとえられないほどの魅力的な“佐久間色”に満ち溢れている。
17.『ポジティブ☆ダンスタイム(キノシタP)』
めちゃくちゃ太陽属性よね〜この曲。マシュマロ、「この尊さはいつかDNAにも生きて届くし、癌にも効くと思っています」ってきていたのも面白い。
さっき「佐久間さんはアイドルでヒーローで魔法使い」と語ったけれど、この曲もまさにそれ。太陽すらかすむほどの晴れやかな笑顔でダンスに誘い、おいでと明るい場所へ手を引いてくれて、どんな音色より軽やかに踊ってくれる。めちゃくちゃ佐久間さんやん……!
佐久間さんの太陽属性な部分を語ると本当に終わらない。明るい、眩しい、輝かしい。一辺倒な言葉しか出てこないけれど、そのどれもが足りないくらい魅力的だ。
SnowManは星のような輝きをするメンバーもいれば、太陽のようなメンバーもいる。いちばん星のような人もいれば、流れ星のような人もいて、燦然と光り輝く太陽みたいな人もいれば、ぬくもりを感じるおひさまみたいな人もいる。それで言うと佐久間さんは陽だまりみたいなことが多い。あたたかくて心に栄養をくれるような春の匂い。
でも彼は、太陽みたいにギラギラと貪欲に輝くこともある。そのギャップがたまらなく魅惑的で、心臓を鷲掴んで離さない。
そんな彼が歌う『ポジティブ☆ダンスタイム』、きっとキラキラと輝いて自然とこちらが笑顔になるようなエネルギーが溢れているんだろうな。聴きたいです。
18.『ハレ晴レユカイ(涼宮ハルヒの憂鬱)』
もうこの流れは元気になっちゃうよ〜〜!! 口角が天井に突き刺さっちゃう!
なんだよ佐久間大介、こういう青春色の軽やかでスキップしちゃうような楽曲も似合うのかよ〜! 本当に底なしだなあの人、底なし沼だよ、最高の推しだよ。
1番お気に入りなのはここかも。私にとっての星が、SnowManだからだろうか。
キラキラと輝いて、その輝きは確かにこの目に届くけれど、絶対に触れられない。この距離が心地好くて愛おしい。
そしてそんな彼の中にも青春の輝きは確かにあって、でも佐久間さんの場合今も青春のようなもので、だからこそきっと彼はSnowManの中で青く眩しく輝いてくれるのだろう。
いつか書こうと思ってずっとあたためているnoteに、「推しとは青春である」と書いたけれど、彼らが青春でいてくれるのはグループという環境でメンバーとなにものにも代えられない時間を過ごしたからもあるだろう。その上佐久間さんはきっと、アニメでも青春を追体験している。たくさんの青春を追ってくれている彼は、推しとしてどこまでも強い。
杉田智和さんとも仲良しだし、このコラボいつか観たいなぁ。
19.『天使のクローバー(DIVELA)』
またこちら、佐久間さんの太陽らしさを感じさせながらも、彼の希望に向かって手を伸ばす貪欲で真摯な姿も感じられる楽曲だな……!
佐久間さんって、毎朝起きたら佐久間大介になっているような、スイッチひとつで切り替えられる人だと思っていて。逆にあべちゃんはひとつひとつ積み木を積み上げるように自分を作り上げてきた緻密な感じがする。やっぱりあべさくって背中合わせ……!
そう感じたのは冒頭の歌い出しの部分だけれど、その後のこの部分もとても「佐久間さんの味」を感じる。
佐久間さんは、自分が与える愛をどう思っているんだろうか。間違えちゃったとか、不器用だとか思っているんだろうか。
底が見えない沼のように耽溺するほどの愛を矢継ぎ早に与えてくれて、完全にオフの休みの日でも絵葉書のように写真を送ってくれて、映画のプロモーションではキャラクターを投影してSNSやブログでも楽しませてくれる。用量は常にキャパオーバーだけれど、彼の愛は「俺を愛してくれる人に届けたい! 」という健気さ一色に染まっている。それが伝わるし、それだけあればそれで十分なのだ。
「みんなが信じてくれたから飛べたよ」。「君が居ればまた また頑張れるよ」は、佐久間さんが実際に発した言葉を彷彿とさせてくれる。
私がいくら自分の愛に不安を感じたとしても、今日も彼は「みんな」を「自分を愛してくれる人」に定義してくれる。自分の愛が彼のエネルギーになっているんだと思える。それはたしかに、最上級の愛なんだよ。
20.『アイトラクトライト(Luna)』
せ、切ねぇ……! たまに立ち止まって立ち位置を見つめ直す佐久間さんみたいじゃん……でも佐久間さんってそういう情操も抱えていそうなんだよな。底抜けに明るいわけじゃなくて、考えているからこその明るさで、いろんなものを観て感じてきて培った感情を全部吸収して宝物にしている、そういう深さが垣間見える。
『アイトラクトライト』、「辞めてしまいたい理由なら10も100も1000もあった」とため息を吐くように感情を過去として吐露するフレーズがあるんだけど、その後に「でもその全てがちっぽけに見える一つがあった」と続くんだよ。10も100も1000もあった理由が勝てないくらい、大きくて眩しくて諦められない夢と高揚があって、そのために奔走する佐久間さんが大好きで、だから今こんなにも必死こいて言葉を紡いでいるんだよ。
人間なら感情の膿も溜まるだろうに、彼は愚痴を吐き出さない。アイドルなんだから当たり前じゃん、と言われるかもしれないが、アイドルだって人間だ。感情の膿をおくびにも出さずに生きるには、きっと並々ならぬ苦労と努力がある。その努力を、努力していると見せることすらせずに力を尽くしてくれている。
それでいて、彼は落ち込んだ感情は出力してくれる。冒頭、私は「感情を言葉にするのは残酷な行為」と称したが、あえて強い言葉を使ったのはそう思わせることが推しの身に起きたからだ。感情を既存の言葉に結び付けて出力して、それで苦しむくらいなら、直視せずに明るい方向だけを向いて生きてくれてもいいと思っていた。無理に言語化するくらいなら、なにも考えずにふわふわの布団で眠って明日が来るのを待ってほしいとすら思っていた。
でも彼は、真摯に感情と向き合って言葉にしてくれた。そういう人なのだ。
『アイトラクトライト』では、夢のために、現実を夢みたいな世界にするために、毎日を振り返って明日の光を追い求める歌だ。感情に真摯でいながら明日に向かうのは、いくらアイドルでもきっと大変で、それでも彼は毎日を愛してくれる。
そういう人なんだよ、佐久間大介。
21.『ELECT』
これごめん、アーティストの方のお名前が書かれていなかったのだけれど、たぶんボカロでのnikiさんの楽曲だと定義して書いていくね。もし違ったらごめんなさい〜!
……ひぃ……! 散々佐久間さんを、アイドルをヒーローだと語った上でこの歌詞はぶっ刺さる。
別にアイドル=ヒーローというわけではないんだよ。SnowManの、特にあべちゃんや佐久間さんやラウールの描くアイドルがヒーローなだけ。恋人のようなアイドルもいるし、ただひたすらに庇護欲を掻き立てるアイドルもいる。
佐久間さんも、アイドルでいるときはヒーローのようだけれど、パフォーマーでいるときはむしろ、精霊のような神聖さや、奔放な子どものような無敵感を漂わせている。
そしてたぶん、マシュマロをくれた方は、「畏怖を感じるようなパフォーマンスをする佐久間さん」と「過去の影を愛する佐久間さん」から、この曲をセレクトしてくれたんだと思う。散々語っているけれど、佐久間さんにはたくさんの魅力があってそれは実に多面的多角的で、だからこそ多種多様の楽曲がこうして集うのだろう。
『ELECT』、「上げて奇跡のまま 求めてよ 甘い体の中 壊れていく」という節もあるのだけれど、ここはまた“愛という歓声を渇望する佐久間さん”のようでゾクゾクする。
22.『Don't Leave Me(BTS)』
さっき私は、「2次元の世界のアイドルの曲って、実際のアイドルとも親和性が高いよね」みたいな話をした。まさか3次元のアイドルからも選曲がくるとは思っていなかったけれど、『Don't Leave Me』、聴いてみたら思った。「やっぱりアイドルの曲ってアイドルと合うんだよ……」と。
佐久間さん、「受け取り方次第で、なんでも楽しくなるんです。」と語っていたけれど、どんなものでもスポットライトにして輝く人でもあると思う。受け取り方が上手いというか、インプットの場所が豊かな人なんだろうな。
それは「雨」と呼ばれる過酷なものに関しても、そう。『Don't Leave Me』には、以下のような歌詞がある。
アイドルは、彼らはヒーローとして救いの手を差し伸べてくれる人たちだけれど、もちろん彼らにだって辛くて逃げ出したいことはあるだろう。それなのにそれを見せず、まるでずっと太陽の下にいるかのように振る舞ってくれて、手を差し伸べてくれる。そんな人が「救い出すよ」なんて言ってくれたら、涙を流しながら一生ついて行くと誓う他なくなるよ。
佐久間さんも、2次元の世界の中のようにキラキラした言葉を紡いでくれる人だ。あまりにも眩しくて大きくて自分の口じゃあ絶対言えないようなことを、確定事項かのような口調で言ってくれる人だ。
そこにどれだけ救われるか、改めてありがとう。
23.『アイスクリーム(SUPER EIGHT)』
アイドル曲来るよね〜からの先輩の楽曲! これはテンション上がってしまう。しかも最近サブスク解禁されたSUPER EIGHT兄さんじゃないですか〜! SnowManがジュニア時代にカバーしていた『NOROSHI』も大好きです。あとちなみにちなむと現職の直属の先輩が、長年のeighterなんですよ。お陰様で日々推しのお話をできて楽しいです。
なんて話は逸れたけれど、『アイスクリーム』。こちら安田くんと錦戸くんのユニット曲なのね。ていうかユニット曲まで解禁されているの? 太っ腹すぎない? そしてふたりとも声が甘すぎない? 耳から溶ける。
歌詞読んだけど、なんというか、語彙がおしゃれすぎる……! 作詞作曲からふたりで手掛けたとあるけれど、マルチな才能すぎる。それでいて表現はストレートで愛らしい。可愛い。
特にこのフレーズが好き。
甘〜い! 私の中のハンバーグ師匠が思わず叫んでしまう。韻の踏み方がおしゃれで、それでいて水溜まりを飛び越える子どものようなあどけなさもある。可愛いとはまさにこのこと。
相手にメロメロなんだね、相手に対して甘くてむずがゆい想いを抱えているんだね、それでいて相手を前にすると溶けそうになっちゃうくらい大好きなんだね。めちゃくちゃ佐久間さんの声でも聴きたい。佐久間さんの声って若干かすれや上擦る感じがあって、それが甘さやあどけなさや切なさや儚さを演出していて、“情緒”という色気を感じて、キュートなのにとてもセクシーなんだよな。
24.『飛燕』『ゆめうつつ』(米津玄師)
最後に持ってきました、米津玄師。米津さん好きだからしょうがねぇ。
以前、TikTokで『SnowManに歌ってほしい米津玄師の楽曲』という企画をやったとき、佐久間さんには『でしょましょ』を選んだ。米津さんの中でも「怖い」と評される曲だけど、別に私は佐久間さんに対して畏怖を抱いているわけではない。……いや、畏敬という意味では畏れているかもしれないけれど。
『でしょましょ』に関しては、「似合っている」と言うよりも「こういう佐久間さんが観たい」に近い。実際にそうあってほしいわけではなく、“演じてほしい”。これは表現者を推していればよく相対する感情じゃないだろうか。
そういう意味で、佐久間さんに“似合う”米津さんの楽曲ってなんだろう。個人的に考えてはいたものの、答えは出なかった。だが今回で出た。ありがたい。
『飛燕』。この曲って案外知られていないのかな? Apple Musicの「はじめての米津玄師」にも「通のための米津玄師」にもなかった。なんでだ、名曲なのに。
まず、マシュマロの引用。「これを選んだ理由は、どんなに傷ついても、自分の目標のためならば、風を受けてどこまでも羽ばたいていくような雰囲気が、佐久間さんぽいなと思ったからです。」わかる、『飛燕』って、傷も過去も全部愛して、それでも暗い影からは逃れられなくて、でも見方を変えて空を眺めて鳥のように羽ばたきたい、羽ばたいていこうみたいな、諦観と日常と希望が綺麗に降り混じった歌だよね。
この曲には、「君のためならば何処へでも行こう 空を駆けて」というフレーズがある。自分のためだとできないことが、他人のためならなんだってできてしまう。それは愛とは少し違っていて、でも愛もある、不思議な感覚だと思う。
佐久間さんもきっと、ファンに愛されているという自負があるからやりたいことの後ろ盾を感じられているんじゃないだろうか。これは身勝手だとかそういうことではなくて、「俺が好きなことをしている姿が1番愛される」と彼が身をもって知っているということ。それって生半可な愛の告白よりずっと誠実で、推しが愛を自覚している空間ってとんでもなく尊くて、とにかく最高。それが『飛燕』だと「君のためならば何処へでも行こう 空を駆けて」と出力される。
彼の目標は、もはや彼だけのものではない。それはプレッシャーにもなりかねないだろうけれど、別にファンは是が非でも成功してほしいわけではない。ただ彼らが夢を叶えて笑う姿を見たいだけだ。
それを「みんなが信じてくれたから飛べた」とこちらに矢印を向けてくれる佐久間さんは、どんな星よりも眩しくて尊いのである。
次に『ゆめうつつ』。だから……! 佐久間大介にはこういう、ランプの柔らかい火みたいな曲も似合うんだって……! 揺らめく光に引き寄せられるみたいな、気だるげなのに優しいところとか、儚く揺蕩う色気と愛を感じて本当に似合う。同じ『Pale Blue』の収録曲だと『死神』もあるけれど、『死神』は圧倒的に深澤辰哉が似合うんだよ。落語家のように着物をする……と着こなして気だるげに歌うふっかさん、観たい。
『死神』が蝋燭の火ならば、『ゆめうつつ』はやっぱりランプで。ふかさくは月のような美しさも星のような美しさも持っているけれど、そんなふたりが揺蕩う灯のような米津さんの楽曲を演じてくれたら、絶対最高の化学反応を生み出すんだよな。
『ゆめうつつ』の詞って本当に優しい。今日も最悪だった、もう嫌だ、と枕に突っ伏すしかない人に寄り添ってくれて、「夢の中くらいはゆっくりおやすみ」と言ってくれる。佐久間さんの、鏡みたいに純粋で儚い声で出力されたら、どれだけ心を突き動かしてくれるんだろう。
というかこの詞、私が佐久間さんに思っていることでもあるよな。
25.『春雷』(米津玄師)
今回最長マシュマロでした。すごいよ、マシュマロって上限1000字なんだけど、上限ギリギリまで送ってくれた。ほんまにありがとうございます。そしてめちゃくちゃ首肯いたしました。
さっきちらりと言った『SnowManに歌ってほしい米津玄師の曲』でもちろん『春雷』もあげたんだけど、そのときはあべちゃんに選んだんだよ。私にとっての春雷であって、一目惚れをするあべちゃんも見たいから。でも正直めちゃくちゃに迷った。だって私にとっての春雷は、佐久間さんでもあるから。
でも今回、「めちゃくちゃ佐久間さん概念ソングだな……」と思ったのは、「蒼い眼の落雷だ」の部分。ちょっと前に学んだことだけれど、故事成語では“青眼”を「好きな人を迎えるときの、うれしさにあふれた目つきのこと」と意味付けている。これは「蒼い眼を教えてくれた衝撃的な雷(=恋)」ということなんだろうけれど、文字通り「蒼い眼に見蕩れた」という意味にも取れる。それで言うならば、佐久間さんほど「蒼い眼」の似合う人はいないだろう。彼ほど世界を「蒼い眼」で見つめている人も、そうそういない。
マシュマロでは、「佐久間くんはいつでも春を纏っているんです」というコメントが印象的だった。SnowMan関係で下書きにあたためてある文章のひとつに、『SnowManの枕草子』があるのだけれど、私はそこでSnowManのメンバーひとりひとりを四季に当てはめて懇々と語っている。当然のように、佐久間さんは春である。
『BREAKOUT』でも、最初私は「佐久間さんは春の権化なんじゃないか」と思ったほどだ。それくらい、佐久間さんは春が似合う。
でもそれは、春風のようなそよそよとした爽やかさだけを指しているわけではない。むしろそれこそ『春雷』、春の雷のような気まぐれで激しい強さも感じるからこそ、彼は“春”なのだ。
「佐久間くんとの出会いは一目惚れに似ていると思います。」ここで冒頭に戻る。私も佐久間大介に「恋に落ちた」ひとりだ。アセクシャルだとかはもはや関係がなかった。人として魂に惚れるということは、恋愛の枠を超越する。ただ突き落とされたように視線が、脳が、彼に支配された。そして気分は逆に、ひどく高揚していた。
佐久間さん、あなたは愛の形をしている。愛の色をまとい、春の香りに包まれている。これほどの愛をくれたあなたは、ただまなじりを溶かして口角をあげるだけで、永遠の祝祭を私に贈ってくれる。
終わりのない時間はない。無情にもいつか終わりは来るのだろう。その原因は感情かもしれないし、時間かもしれない。それでもいつも思うのは、あなたが愛の形で笑ってくれたことは変わらないし、私がそれほどの愛をあなたに感じた時間に嘘はないという事実。その時間を宝物にして、私はきっとこれからも生きていける。
佐久間さん、あなたに恋に落ちて、よかった。心からそう思う。
・救われた
この話になると、どうしても長くなるし重くなる。ただでさえここまでで十分長いのに、長々と量を増やすのはよくないんじゃないか。そうでなくとも今日は祝日なのに、影を落とすのはよくないんじゃないか。……やめようかな。
でもまぁ、書く。人によっては辛い感情を思い出してしまいかねない内容になるので、スキップしちゃってください。
さらっと触れたけれど、私はアセクシャル(無性愛者)である。最近ではずっとその名前も知られているものの、それでもまだ恋愛至上主義のこの国では理解されがたい存在でもある。
恋愛をしない、できないセクシュアリティ。正直、自分でも思うが、「恋愛感情を提供してくれるアイドル」とはあまりにも相性が悪い。美容院に行ったのにトリートメントだけしてもらって、カットは自分でしているかのような身勝手さだと思われかねない。
実際、SnowManに出会ったばかりの頃はそこに悩んで、壁をつくっていた。ただでさえ自分に自信がないのに、彼らの領域に入ってしまっていいのかという遠慮があった。
アイドルとファンって、奇妙な関係で、向こうからしたらこちらは有象無象なのにこちらからしたら向こうは唯一無二なのだ。だからこちらが「ファン」だとか「推している」と言えば、一方的に関係が生まれてしまう。こちらが何かファンとしてマナーに抵触するようなことをすれば、「あのアイドルのファンは民度が悪い」と十把一絡げにして語られかねない。
でも、だからと言って好きなものを好きだと言えない人生は、あまりにも悲しい。もちろん誰彼構わず言いたいわけではないが、私の人生を彩ってくれるものは少しでも多くの人に知ってほしいし、逆に「誰かの推し」はそれだけで誰かの興味を引く理由になり得る。
でも、それでも、私なんかが。長年蓄積してきた自己否定は、SnowManに合って数か月経ってもこびり付いたままだった。
2022年の紅白で愛を自覚し、何度も録画していた『ブラザービート』や『ジャンボリミッキー』を観て、9人全員の名前を覚えようとしながらも、私はまだ抗っていた。当時私は本業の映画館スタッフの仕事と並行して、経済的な理由から、“したくない仕事”もしていた。それは自分をごりごりとすり鉢で押し潰すような仕事で、そんな気持ちでやっているから成果も出ず、それでも親を捨てた私には後ろ盾なんかなにひとつないから仕事の選り好みなんかしている暇もなくて。そんな鬱屈した気分の中で見るSnowManは、眩しすぎて見たくなかった。だからYouTubeもチャンネル登録だけして再生しなかったし、インスタやTwitterもフォローしかしなかった。そのくせ救われたくて、どうしようもなく惹かれて、録画だけはすり減るほどに観返した。
チグハグだった。わざわざ客観視せずとも、自分でも整理のつかない感情と理性に振り回されていることは、わかっていた。
変わったきっかけは、何か決定的な言葉や動画だったわけではなく、小さな小さなひとつひとつの蓄積だった。TLに流れてきた笑顔、言葉、パフォーマンス。SnowManの存在は徐々に私の中で大きくなっていき、それは無視できないものになっていった。「これが決定打で救われました」みたいなドラマの世界のようなことは言えないけれど、そこに佐久間さんの懐の大きさが成す、愛の受容があったことは言うまでもない。
「お前にはなにもできない。」私にかけられた親の呪いの言葉から、逃げ出したかった。呪いを、しがらみを肯定してしまって、一歩踏み出せない自分が嫌だった。「将来の自分に、どんなバトンを渡すのか楽しみだね。」それでもうずくまったまま重い石のように暗い重力の中、未来に向かって指1本すら動かせなかった私から、肩の力を抜いてくれた。“頑張れ”や“応援してる”ではなく、ただ光となってくれて、絡まっていた糸をゆるませてくれた。
なにも面白い話じゃあない。寒い冬の中に朝陽が一筋射しただけ、春の匂いがする風が吹いただけ。そしてそういう、何気ない推しとの出会いを“人生の転換”に変えるのは自分しかいない。
「推しに出会って人生救われた」。この推し活社会ではままある言葉だろう。でも実際、変えるのは自分だ。そしてただ変えたいと思った。いつか人生を振り返ったとき、「私がここで変われたのは、推しのおかげなんだ」「推しのおかげで行動できたんだ」と笑顔で幸せそうに思い出をなぞれるようになりたかった。
愛してくれる人の愛を肯定する佐久間さんを見ていたら、“嫁”が200人いる佐久間さんを見ていたら、自分の中に湧き上がる“好き”に一途でいる佐久間さんを見ていたら。アセクシャルの自己肯定感最低オタクがアイドルを好きになってもいいんじゃないかと思った。この人はきっと、よほどのことがない限り、どんな愛でも肯定してくれる。ならばそこに甘えてしまってもいいんじゃないだろうか、自分の中で溢れた愛を、無理やり蓋の奥に閉じ込めなくてもいいんじゃないだろうか。
それから私はずっと佐久間さんを、SnowManを推していて、もう1年と数か月になる。2023年の佐久間さんの誕生日に満を持してFCに入り、早1年経った。
この1年でできたことはきっと、取るに足らない微々たるものだ。でもTikTokやTwitter、noteなど、彼らへの愛を発信していたら反応をいただけることが増えた。それは私の愛が肯定されているようで、「あのとき恐れずSnowManを愛する決断をしてよかった」と、心の底から思うのだ。
たとえこの先SnowManに会えなかったとしても、その気持ちは変わらない。ありがとう。
・SnowMan
正直、ここまでの5万字近くのお話は前書きである。結局私はSnowManの佐久間大介が好きで、映画やドラマのエンドクレジットで「名前(SnowMan)」と綴られるあの瞬間が誇らしくて、「SnowManの」という枕詞を名前の前に置いて自己紹介する彼らを愛している。
私は間違いなく箱推しだし、我ながら節操なしだと思う。それでもSnowManはそれぞれ違った魅力を持っていて、そしてそれぞれがあまりにも眩しく輝いている。愛さずにはいられない。
箱推しは間違っているかもしれない。無性愛者なのにアイドルを推していることと同様、気難しく勝手に悩んで勝手に坩堝に陥ることは、今でもある。
それでもその度、佐久間さんが底なしの愛でSnowManやメンバーの話をしているさまを見て、ふっと口角がゆるむのだ。愛している人が愛しているメンバーを、好きにならないはずがない。そう思えば、ある程度楽になれた。
佐久間さんの好きなもの。愛してくれるファン、アニメ、猫、動物、漫画、ダンス、歌、腕時計、人、そしてSnowMan。
そう、彼はSnowManが大好きだ。それは言動の端々から感じ取れる。個人のTwitterの公式アカウントやブログでも、彼は事ある毎にメンバーの話をしてくれるし、メンバーが出ているテレビ番組やドラマの実況をしてくれることもある。愛がなくちゃできない。そういう意味で、佐久間さんの愛は微笑ましいくらいわかりやすくて、そうやって可視化してくれるからこそ救われてしまうのだ。
人と人との関係だからこそ、ひと言で好きというには難しい軋轢もあったかもしれない。それでも今、彼はSnowManを愛してくれている。だからこそ、私も心置きなくSnowManを愛せるのだ。
私は佐久間大介に恋に落ちた。だがこの感情は、恋というには無欲だが、崇拝というにはあまりにもやましい。それでも自分の中の愛を肯定できるのは、佐久間さんがSnowManを愛してくれて、ファンを肯定してくれるからだと思う。
佐久間さんがSnowManを愛しているから、今日も私は箱推しでいられる。ありがとう、佐久間さん。ありがとう、SnowMan。
5.最後に
ギリギリです、過去最高にギリギリ。今の時間、2024年7月4日の22時22分。あと2時間を切りました。いや〜ギリギリだったね、危なかった。
是が非でも間に合わせたいと思ったのに、冒頭にも書いた通りお仕事が大連勤時代でして。しかもいざ蓋を開けてみたら残業も多くて、本当に間に合うのか? と何度も不安になりました。でも書けた、それどころか過去最長、5万5千字です。ここまでお付き合いありがとうございます。
たしか『走れメロス』って約1万字なんですよ、だから皆さんはもう『走れメロス』5.5回分文字を読んだってことです。すごいよ、ここまで書けたのはひとにフォロワーさん皆様のおかげと、佐久間大介へのBIGLOVEのおかげです。こんなに重い愛を肯定してくれてありがとう。
最後になりましたが、色々やいのやいの言っていたけれど、私は「どんな愛でも一線を超えなければ、否定されていい『好き』なんてない」と思っています。もちろんマナーはあるし、私もそれに抵触するようなことをしてしまいかねないこともある。そこは細心の注意をこれからも払っていきたいと思っています。
でも、じゃあ、押し込んで「なかったこと」にしていい『好き』はあるのか? アイドルに恋愛感情を抱いたっていい、抱かなくたっていい。友愛だろうが親愛だろうが、愛であることには変わりない。全ての愛を肯定して受け入れて、愛を振りまいてくれる。私の推しはそういう人です。
そんな彼に、これからも星のように太陽のように生きてほしいから、私はこれからも“一生彼に声が届かずとも”、愛を叫んでいきたいと思います。騒音の苦情が入らない程度にね。
SnowManを知ったばかりの頃の私が、今の私を知ったら驚くでしょう。自分勝手だと嘲笑するかもしれない。でも私は、あの頃の私より今の私の方がずっと好きです。自分のことを全部肯定して愛せる日は遠いだろうし、来ないかもしれないけれど、小さくとも1歩1歩人生を歩めているのは、SnowManの、そして佐久間さんのおかげだから。
本当に、彼がSnowManでいてくれて、アイドルでいてくれてよかった。心の底からそう思う。そしてあのとき、好きという感情に飛び込めてよかった。
佐久間さん、出会わせてくれてありがとう。愛してくれてありがとう。
生きていてくれて、ありがとう。お誕生日、おめでとうございます。これからもあなたが、数え切れないほどの幸せに愛されますように。