海のはじまり 第8話感想
『GOHOME』第5話、『マウンテンドクター』第7話。スノ担の今週はやたら、親というものについて考えさせられた気がする。
それは『海のはじまり』第8話においてもそうで、むしろ大人になって時間が経てば新しい向き合い方があるという描き方を見せた『海のはじまり』は、眩しくすらあった。
『海のはじまり』第8話は、同時に恋と愛の残酷さを描いてもいた。夏の海への愛が大きく描かれば描かれるほど、弥生への恋が小さくなっていくようでやるせない。
大切な人がいるからこそ、人はどこかで本音を吐き出さなくてはいけない。
第8話は、水季を撮る夏から始まる。「水季面白いんだよ。全部違う顔してて。」
夏の愛は興味であり、好奇心でもあった。
海もそれは愛情として自覚しているようだった。
夏はその日、1週間のお泊まりを終えて帰宅した。ふたりは親子や兄弟らしい愛らしい距離感を手に入れ、新しい家族という海が始まったようでもあった。
海の表情を楽しんでいた夏は、どこまでも誠実だった。その誠実さは残酷なほどであった。
夏の実父は健在である。離婚した実父、溝江基春を演じるのは田中哲司。これは褒め言葉だが、見るからに軽薄そうだ。でもそんな父でも、『子どもを認知するなら別れた家族にも報告しなくては』という責任感に駆られ、夏は緊張しながらも基春に連絡する。
「夏? 元気? 」返ってきた声に、夏はふと安心したようだった。
そう、写真からわかるように、夏の愛は興味である。
場面は変わり、スーパーで買い物をする弥生と夏が映る。「今日俺作るから。」ナチュラルにカゴを持ってそう言う夏に、弥生の表情はぱあっと明るくなった。「やった! 何作ってくれんの? 」だが夏が『なにがいい? 』と訊くことはなかった。
「栄養とかバランスとか、そういうのちゃんとしてるものがよくて。」食材を眺めるその横顔の頭の中に、自分はいないことを自覚した瞬間だった。「子どもの、好きなものがいいよね。」弥生の察しの良さはもはや痛々しいほどだ。「でも好き嫌いほとんどないんだよ。偉いよね。」「水季さんがちゃんと、食べさせてたんだろうね。」弥生が『水季』の名前を言う度に痛みを覚えているなんて露とも知らず、「ね。」夏はにこやかに相槌を打った。
弥生の足が止まる。
この人は私に恋をしているはずなのに、もう自分のためになにかをしようとしてくれることはないんだという諦めが、そこにはあった。
夏の愛は興味だ。じゃあ今、彼の興味は弥生に向いているのだろうか。弥生に恋をしているはずなのに、彼の愛はほとんど海に取られているのではないのだろうか。海だけではなく、水季に。
あぁ、やっぱりそれを察してしまう弥生の察しの良さは、残酷だ。
心細いんじゃない? 自分の子ともが1番縋れるから。
今回1番ゾッとした台詞かもしれない。夏は認知したいと朱音翔平夫妻に話し、その上で実父と会う際に海を連れて行きたいと言った。その上での、翔平の台詞がこれだった。
縋っていたんだろうか、私の両親も、私に。ふとそんなことを思ってしまった。身に覚えは、ある。縋られて縋られて、疲れたのだ。それがあのふたりを毒親と呼び、離れた一因でもある。
でも程よく縋られるのは悪くない。子どもの自尊心も満たしてくれるだろう。なんというか、程度があるのだと思う。それに私の両親は、縋ってくるくせにその口で罵倒していたし。なんて、『海のはじまり』では何気ない台詞がいやに刺さる。胸の痛みを覚えながらも、私はどこか遠くで翔平と朱音の会話を聞いていた。
「認知したいって。……いいんだけど。」「面白くないんだ? 」茶化すように言う翔平に、朱音は目を細めて答えた。
「羨ましいって思っただけ。今から親子始められるなんて。」親子を終わらされた朱音だからこその、寂しく悲しい言葉だった。
そして次に映るのが、自ら親子を終えた基春である。
親子が『終える』ことはないとわかっていながらも私があえてこの表現を使うのは、このふたりが対比として描かれていると思ったためである。
基春は海に興味がなかった。「何この子。」第一声でそう問いかけ、海が自ら名乗っても「で、誰。」笑顔を見せながらも、でも冷たく、そう返すだけだった。娘です。あっそう。
夏が事情を話そうとしても、なしのつぶてだった。「関係ないし、いいよ複雑な事情みたいなの。で、なに? 」ただ会いたいだけじゃないでしょ? そう目で訴える基春に、夏は意を決して話した。
「この子が、娘がいるって知ったのが最近で、それで自分も父親に会っておきたいって思うようになりました。」作文のように整えられた夏の文章に対し、基春の言葉はあまりに砕けていた。「それだけ? あっそう、じゃあもう終わり? 」
夏はなんとかして言葉を手繰り寄せる。写真趣味だったんですか? そこだけが彼のよすがですらあった。なのに、基春は別に趣味じゃないと答える。対して基春が趣味だという競馬や釣りは、別に夏の趣味ではなかった。
「お前ほんとに俺の子? 」基春の言葉が、私に警戒心を持たせた。それは何度も親に言われた言葉で、たった1度でも言われたら消えない傷になる言葉だったから。
「産んでもないし、自分の子って保証もないだろ? お前の子かわかんないよ。」基春は海に対しても暴力的な言葉を浴びせた。海は意味がわかっていたかわからないけれど、夏は安心させるためにその手を繋いだ。
それでも基春は止まらなかった。海って、変な名前。母親変わってんだな。げらげらと下品に笑い、それが夏の逆鱗に触れた。静かに、でもたしかに怒っている夏を見るのは、視聴者も海も、きっと初めてのことだった。
毒親のくせに親を語りながら、基春は夏を茶化す。その間にも夏は大和を呼び、海を託した。「大和と待ってて。大丈夫だから。」人懐っこい海は、最後まで手をひらひらと振っていたが。
基春は、大和に対しても「再婚相手の連れ子ね」とあえて嫌な言い方をした。夏は声をやや張って「弟」と訂正していたが、聞く耳を持たれることはなかった。
毒親って、そうなんだよ。会話をしてくれないんだ。向こうからしたらそれが不器用だとかなんだとか色々理由をつけられるのかもしれないけれど、それだけじゃあ埋められないくらいの傷をつけられるんだ。
「絶対お前の子じゃないよ。女ってそうだよなぁ? ずるいよな、産めるってずるいわぁ。」バァンッ! 途端、暴力的な音が耳を劈いた。夏が椅子を蹴り上げた音だった。海がいなくなってから、しかも手をあげたり相手を傷付けたりするのではなく、椅子を蹴る。夏らしい怒り方だと思った。びっくりはしたけど。
そんな夏に対して、基春は周りに謝る。外面だけは良い。そんなところまでも親に似ていて、用意周到に私だけを悪者にする親に似ていて、嫌気が差した。
「大学生の時の彼女が別れた後に子供産んでました。それがあの子です。その人が病気で2ヶ月前に亡くなりました。葬式で子供がいたって知りました。育ててないけど、俺の子です。」夏の言葉は、たどたどしくも誠実だった。この人にわかってほしいという真摯さがあった。
だから育てられてないけど親に会ってみたかっただけです。
その健気さは、悲しく打ちひしがれたが。「育ててなくても、血が繋がってる親は子どもを思って、離れてても愛し続けているに違いない。って期待しちゃったの? 」基春の表情は、読めなかった。感情がわからなかった。「残念だったね。育ててない親なんてしょうもないってわかっちゃったね、かわいそうに。」
もしかして『そう思わせるように振る舞っている』んじゃないか。そう感じた瞬間だった。かと言って、夏たちに浴びせたひどい言葉がゆるされるわけではないけれど。
パパってあだ名みたいなもんでさ、みんな違う人なんだよ。
大和のこの言葉も、今回ひどく印象に残ったものだった。親はひとつの概念ではない。それぞれの『人』なのだ。当たり前なのに、忘れてしまいがちだけれど。
なんか怒ってる? 大和と海と合流した夏は、怒りという慣れていない感情から上手く抜け出せていないようだった。それを見兼ねて、大和は弥生を呼ぶ。「兄ちゃんと海ちゃん、ふたりきりにしない方がいいと思って。」お前は本当に気配りができるいい子だよ、大和。
「弥生さんの親の話聞いてたのに、親ってだけで期待しないって決めてたのに。」ベンチの隣に座った弥生に、夏はこぼす。そんなこと言わないで、毒親なんてそんなもんだもん。そんなもんだけど、私は夏くんの『嫌いでもいいよ、親だって人だし』に救われたんだから。
「そういうもんだよ。」本当にどうして、このドラマはここまで毒親に対して解像度が高いのだろう。「私もたまーに実家帰る度に、今日から上手くやれるんじゃないかってちょっと期待する。」期待と失望を繰り返すんだよ。子どもと親って。その失望の数がどうしようもなく多くなれば、毒親と呼ばれるだけで。失望が少なければ、親のままなんだよ。
「もう会わないの?1回幻滅したくらいでね、諦めつかないんだよね。」毒親において、弥生は頼りがいのある先輩だった。いや、毒親においてのみならず、夏にとって弥生は恋人ではなく、頼れる人になりつつあるのかもしれない。
弥生が来たことに気付いた海が、弥生に手を振り駆け寄る。逆上がり見て、と手を引く海に対し、弥生はその首にきらめくチェーンに触れた。「おしゃれなのしてるね。引っかかると危ないから、取っちゃおうか。」「やめて! 」声を上げたのは、夏だった。弥生の表情が固まる。
それは水季の遺灰が入ったネックレスで、それを弥生は知らなかった。話していなかったのだ。そして弥生の反応から察するに、弥生はアクセサリーの類を夏から貰ったことがないんじゃないだろうか。そういうところやぞ月岡夏……!
「かわいいからアクセサリーかと思っちゃった。ごめんね、勝手に触って。」でもそんな苦痛を見せもせず、弥生は海に微笑んだ。「よかったね。ずーっと一緒にいられるね。」
その優しい言葉は、『弥生が母になったらずっと一緒にいることになる』という意味も照らしていた。
優しいね。弥生の夏への言葉は、褒め言葉の色をしていなかった。
じぐざぐじぐざぐ。弥生の不安と、夏の不安が行き来する。
写真屋の助けもあって、夏は基春とまた会うことになる。理想の感動の再会にならなかったわだかまり? 聞いていた話と違う父だったから?
「ちゃんと聞いてないでしょ? ふたりとも説明が下手なんだよな、そっくり。」毒親を不器用なんだと描かれるのは嫌いだが、これはそれとはまた違う気がした。向き合い方を変えればまた違う親子関係になれるんじゃないの。そういう描かれ方だった。
夏は、実父基春が待つ釣り場へ行き、横へ座った。釣り竿は持たなかった。
「お前、昔から後ろくっついてくんの。あれ面白かったなぁ。」基春も、夏に興味はあった。「面白かったんだよ。子ども。毎日違うんだよ。生まれてから3つまで毎日違う顔してて。目が合うだけで笑うし、気付いたら歩いてるし。面白い生き物だなぁって。」
「育児に協力してくれなかったって。」母の言葉を、夏は愚痴のようにこぼす。「育児してないもん、ほとんど。毎日違うから残しとかなきゃもったいないからってカメラ買ったけど、すすめやれたやつは現像しなきゃいけないやつで。撮ってみると素人でもいい感じになって。」対して基春の言葉は、言い訳みたいなものだった。
「会わないならもういらないから。お前に欲しいかって聞いたら笑ったからやったの。趣味で買ったらやらないよこんな高いの。3つの子に。」大切だったらあげられない。それは夏が3つだったからか、自分の無責任さから目を逸らせなかったからか。
言いながら、基春はカメラを夏から借りる。そのシャッター越しに見た夏は、なんとも言えない寂しい顔をしていた。シャッター越しにその顔を見た基春は、育てられなかった時間に直面したようで。あぁ、このキャラクターはチョイ役ではない。田中哲司じゃないといけない役だと思った。
「責任感ないです、無責任です。」我が子の育児に対してすら、暴力的なまでに素直な基春を前に、夏は少しずつ本音をこぼしていく。謙遜ではなく、卑下だった。「めんどくさいことになったって思ったんです。堕ろしたと思ってたから、生きてたとわかってほっとしたけど、でもただ自分の罪悪感から解放されただけで。」それはこれまで夏の優しさ故語られることのなかった、痛々しい傷だった。
「今もう3年くらい付き合ってる人いて、普通に結婚とか考えてたし。本当にもう、タイミングっていうか最悪で。」最悪だな。素直すぎる基春の声が、ぞんざいに夏に寄り添った。
「知らなかったこと責めてくる人もいるし。」隠されてたってのも被害者だけどな。
「みんな悲しそうで俺より辛そうで、でもみんな多分俺より辛いから。」夏の声に、涙が宿る。「しかも優しいから、言えない。怒ったりわがまま言ったり、その人たちより悲しそうにできない。」
俺だって悲しいのに。
涙がこぼれたんじゃないかというような、感情がぐしゃぐしゃになった声だった。
「嫌いになって別れたわけじゃない人、そのまま1回も会えずに死んで、子供のことも病気も何も知らないまま死んで。」悲しさに軽重はある。人によって感じ方も違えば、そばにいた人の方が痛々しく感じられる。でも、人と比べたからと言って、その人の中で軽くなるわけではない。
「周りがみんな優しくて、悲しい悲しい辛い辛いってやつばっかなのはしんどいな。その優しいみなさんに支えられてしんどくなったら、連絡しろよ。」基春は、感情の掃き溜めだった。
基春が結局海や夏にひどいことを言ったことは変わりないし、親ではなかったのかもしれないけれど、夏の中の「汚くて隠したいと思っている感情」のはけ口になってくれるのは、新しい形での向き合い方なのかもしれない。大人にならないとできなかった、向き合い方だけれど。
夏が訊く。「面白いと思えたなら、なんで一緒に居ようとしなかったんですか? 」対する基春の答えは単純だった。ゆき子が人生を賭けて育児していたのに対し、基春は趣味だったのだ。
「面白がるだけなら趣味を楽しみたい時だけに楽しみたいなら趣味。あなたは子どもを、釣りや競馬と同じだと思ってる。」ゆき子のその言葉に、基春は納得したのだ。そしてその言葉は、水季が言っていた「私別に、趣味で育児してるわけじゃないんで」と酷似していた。親の言葉だった。
「興味しか無かったんだわ。責任もない、心配もしない。レンズ越しに見てただけ。」基春の興味は、愛と言うよりも好奇心のみだった。親ではなく、人としての純然たる興味だった。
でも親なのだ。
前に朱音が言ったように、親はやめられないのだ。基春は最後、親のように諭す。「子どもの前でいす蹴っ飛ばさなかったのは偉かったよ。ま、お店の椅子蹴っちゃだめなんだけどな。子どもじゃねぇんだから。」そして最後に、寂しさを打ち消すように言った。「本音、言いたくなったら連絡しろな。」
基春は「大人になって1対1で向き合ってみたら分かち合える部分がある」タイプの毒親だと思った。毒親じゃないとは言えない。幼少期に夏の人生にたくさん関わっていたらたくさんの傷を残していただろうし、今も海に傷をつけかねない。でも大人になって、新しい形の親子になれてよかったとは思う。
それでいて、夏が帰ってくる場所は今の家族なのだ。家族とは「おかえり」と「ただいま」が普通に何気なく言える場所で、夏にとっては基春でなく、ゆき子たちの今の家庭なのだ。
海ちゃんのパパ、始めようと思う。
それを理解したからこそ、夏は腹を決めたのだと思う。
「パパだよ? 」そうあどけなく言いながらも、海は嬉しそうだった。「一緒に住めるの? 」
「しなくても一緒に住むことはできるけど、……うん、一緒に暮らしたいと思ってる。海ちゃんは? 」
海は笑顔で夏の膝にのった。その笑顔はたんぽぽが咲いたようで、明るく天真爛漫としていて、これからの未来を明るく照らしていた。
その未来に、現実が差し当たる。「水季からの手紙。親になるって決めたら渡してって言われてたの。」朱音は水季から預かっていた手紙を、夏に渡した。
封筒に入れられた夏への手紙の中には、可愛く折られた「夏くんの恋人へ」も入っており、夏はそれを開けずに急いで弥生に渡した。
「またゆっくり話そう。俺たちがどうするかは。」対して、弥生の表情はどこが暗かった。気取らせないように、口角を固くして微笑んでいたが。
水季は、夏と笑い合う弥生を見たときから、夏にも弥生にも手紙を渡すことを決めてたんだと思う。話し合うことはできないけど、気持ちを伝えたかった。マイペースって粗野なイメージもあるけど、少なくとも水季は誠実でマイペースな人だと思う。思いの伝え方がまっすぐな人。
弥生はそんな手紙を開けないまま、津野に会いに行った。「生きづらそうな性格ですね。」その言葉を否定できないまま、ひとりで全てを背負い、でも本音をこぼしたくて。全部を背負っていない分、全部を背負って全部ひとりで決めた水季とは違うのかもしれないけれど。
ひとりで殻に閉じこもると、どうしても視野が狭くなりやすい。答えを早めるならば弥生が親になることもすぐに決断できるだろうけれど、それを簡単に決められないくらいには、弥生は夏を恋しく思っている。
「海ちゃんの母親になる人に宛てた内容なら、私が見ちゃうのも。」そして、責任も厚かった。
「月岡くん、優しいんです。ふとすごく悲しそうにするし。何も言えなくなるんです。」すごく悲しそうな人に、何も言えなくなる。それは弥生も夏もそうだった。そんな同じ形の優しさを持つ人だった。「たぶん月岡くんもそうです。私が辛そうにするから、無駄に優しくするから、本音言えなくなってます。」
恋をしているから、本音を言ってほしい。頼りになる人じゃなくて、恋人でいたい。好きな人と家族になりたい。全部を叶えることは難しくて、お互いにお互いが遠くにいるように感じられてしまっているのだろう。
SNSでは、弥生に対して「夏と別れた方がいい」という意見が多く散見される。でも私としては、とにかく本音で話し合ってほしい。今の弥生は察しの良さから「月岡くんは私に母になってほしいと思っていて、好きな人の願いを叶えたいからそう振る舞っている」部分もあると思う。もちろん堕ろした子への贖罪のためもあるだろうけれど、母になれば水季への劣等感は消えないだろうし、そんな自分が嫌だとも思っている。そしてなによりも、結婚しても夏の妻ではなく、夏と水季という夫婦の代わりでしかない母の代替品にしかなれないという不安があるのだろう。
でも、だからこそ本音で話し合ってほしい。弥生も夏も、そうすることでやっと「自分がどうしたいか」が見えてくるタイプだと思うから。
「私が本当にママになったら嬉しい? 」「うん! 」
「3人でいるの、辛いんでしょ。」
あどけない海の声と、現実を突き刺すような夏の声が、予告にはあった。