捨てた手紙、今なら10万円払ってでも取り戻したい
以前、働いていた職場での話。
当時、僕は入社4年目くらい。
ある上司が退職されることになり、退職の際みんなに手紙を配った。
「〇〇さんはいつも明るくて素敵です」
「△△さんは仕事が丁寧で信頼できます」
手紙をもらった人に手紙を見せられこんな言葉が書かれていた。
そんな中、僕への手紙だけが違いました。
「あなたはもっと周りを見て仕事をしないといけません」
正直、その時は怒りを覚えました。
何度も読み返しては、不満を募らせていました。
このことを友人に愚痴ると友達の反応は意外な返答でした。
「それって期待されてるってことだよ」
でも全然心に入ってこない。
むしろ「何もわかってない」って思っていました。
でも時が経って、やっと分かりました。
僕の中の小さなプライドが、せっかくの言葉を曇らせていたんだと。
むしろわかってなかったのは僕の方だった。
当時の僕は確かに自分中心で相手のことを考えずに仕事をしていた。
納得のいかないものは決まったことでもやらないし、やりなくない仕事は人に押し付けていた。
今は子育てもしていて、長男坊は中学生でバリバリの反抗期。
あれからも色々経験し、だから分かるのは耳障りの良い言葉だけでは人は気づかないということ。
心地よい言葉は確かに嬉しいです。
でも、本当に私たちを成長させるのは、 時として耳に痛い真実の言葉なのかもしれません。
今は38歳になり僕の周りは若い子が増え、耳の痛いことを言ってくれる人が大分少なくなってしまいました。
昔は、その手紙を含めよく注意され鬱陶しく感じてましたが今はほとんど注意されません。
自分の足元を見る習慣を見る習慣がないと傲慢で客観視できない自分になりそう‥
もし今、あの手紙を持っていたら宝物になっていたかもしれないです。
あの時はすぐ捨てたけど。
あなたの人生にも、そんな
「あの言葉、当時は嫌だったけど今思うと必要だったな」
と思う言葉がありますか?