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非モテ丸メガネの少年が見つけた、壁の乗り越え方
中学時代、僕にはどうしても克服できない「壁」がありました。
丸メガネ。
今でこそオシャレアイテムとして人気ですが、当時の僕には重たい十字架でした。
小学校の時はそれなりに可愛いと可愛がられ、同級生の女の子にも運動神経が良いのとムードメーカーということもあり、それなりにモテた。
そして僕は小学5年でメガネを掛け始め、小学校の時にはあまり男女を気にしていなかったが中学に入ると急に男女というものを意識始めた。
そして僕の周りはイケメンが多かった。
仲の良い友達は次々と彼女ができていくのに、僕はいつも傍観者。
友達の休み時間の使い方が変わっていき彼女と過ごすことが多くなってきた。
「彼女欲しい‥」
周りの友達が彼女を作っていくのでより強く思うようになりました。
そんな僕にも好きな子はいました。
でも、決まってこう告げられるんです。
「○○君と付き合い始めたの」
その度に胸が締め付けられ
「なんで僕は彼女ができないんだろう‥ 」
そして鏡を見た時、自分の丸いメガネが非常にダサく見えた。
鏡の自分を見て
「この丸メガネかけてると瀧廉太郎にしか見えんな。このメガネさえなければ...」
そんな思いが頭から離れませんでした。
このメガネを選んだのは他ならぬ自分なんですが、当時はメガネのせいにしたかった。
でも今になって、やっと分かります。
本当の問題は、メガネではなく自分に自信が持てなかったことだったんです。
メガネは単なる見た目の個性。
それを「コンプレックス」に変えていたのは、他でもない自分自身。
しかしこの「コンプレックス」が、今の自分に大きな影響を与えてくれています。
それは、
「自信が持てない人の気持ちが痛いほど分かるということ。」
コンプレックスを抱える人の心に、より深く寄り添える。
あなたにも似たような経験、ありませんか?
それは決して重荷なんかじゃないかもしれないです。
むしろ、同じコンプレックスを持っている人を理解し助けることができるようになるための貴重な機会です。
今日も誰かが、自分の「壁」と向き合っているはず。
でも、焦る必要はありません。
その「壁」は、実はあなたを守り、育ててくれている。
そう気づいた時、人生はもっと、面白くなる。