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~子供達の話~6年生の学芸会は親を泣かしにくる

この時期、土曜日に集団登校する小学生の子供達を見かけると「今週は学芸会なのね♪」と思う。
この辺りの小学校の学芸会は11月の土曜日に開催されている。(全国的なのかな?)

我が子たちの学芸会を思い出す。
主役をはるタイプの二人ではなかったが、演技という、家では見られない一面を見るのは面白かったし、成長を実感する機会でもあった。

息子の最後の学芸会の劇は戦争ものだった。
6年生の先生達、絶対親を泣かせにかかってる。
特攻隊の少年達が、出撃に行くまでの様子が繰り広げられた。そんなのはダメに決まっている。
泣かないわけがない…

少年達が出撃前日、ある食堂で集い食事をしている。店主のおじさんは、そういう少年達を何人も見送っている。
息子はその中の少年役だった。
まだそこは、それほど泣ける場面ではなかったので助かった😢

その後、出撃寸前の少年達が1人ずつスポットライトを当てられ、母への手紙を語る場面はヤバかった。嗚咽しそうだった。

少し遠くを仰ぎ母への想いを語る、という役を演じた息子の友達たちが、まるで本当に戦闘機に乗り込み敵に突っ込んで行くのではないか…
と思わされ、「やめて~!」
と叫びたかったのを我慢したのは、私だけではないはず。

最後のシーンは、あの食堂。
そこに蛍たちが現れる。光を灯して…
店主が言う。
「あいつらが帰ってきたのかな…」

・・・もう、とどめです!
(十年以上前の記憶なので、内容が正確かは定かではないが😅)

昔、実際に日本であった戦争。そして実際にいた特攻隊の少年達。
その時代なら、やがてその年頃を迎える子供達が演じた劇は、とてもリアルだった。

男子の母達が、あの後みんな涙目だった事は言うまでもない。


娘の最後の劇は、ある少女が幽霊の女の子と1日だけ体を入れ代わり、お母さんに会わせてあげる。という内容の劇だった。

娘の役は、なんか、ちょい役の、暴走族だったw
でも楽しそうにノリノリで踊ってた🎵🎵

これも感動的な物語で、お母さんが心配な幽霊の女の子のひたむきさ、我が子を手離したくないお母さんの切なさ、最後に二人を会わせてあげたい少女の勇気ある優しさ…
6年生ともなると、みんな演技も本当に素晴らしく、涙無しでは見れなかった。

学芸会すべてのプログラムが終了し、閉じた幕の前に6年生全員が並んだ。
そこで、最後の挨拶をしたのは娘だった。

最後まで観てくれた保護者の方々へのお礼。
ここまで演技指導してくれた先生達への感謝の気持ち。
自分達が意識していたのは、これが最後の学芸会だということ。
そして、「小学校生活もあと4ヶ月…」と残りの小学校生活をどのように過ごしたいか、などを
きびきびと語った。
最後はマイクを外し
「今日は本当にありがとうございましたっ!!」
と体育館中に響き渡る声で締めくくり、それに続いて
「ありがとうございました!!」
と6年生全員の凛々しい声も響き渡った。

家でYouTubeを見ながらゴロゴロしているあの娘とは別人のようだった。
赤T、革ジャン、ジーンズ…完全に暴走族の出で立ちではあったけど…😅

何だかしみじみとした気持ちになり、「あーこの子達は、もうじき次のステージに行くんだなぁ」という事を急に実感させられたのを覚えている。

小学校の6年間で、本当に目覚ましい成長を遂げる子供達。

あの集団登校の最後尾を歩く一番体の大きい子。
あの子の親御さんは今年の学芸会、泣かされちゃうんじゃないかなー☺️

お読み下さりありがとうございました。
今回も表紙にフォトギャラリーのイラストを使わせてもらいありがとうございました!
今でも最後の学芸会を思い出すとホロリ…です。

おやすみなさい












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