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~娘の話~背中のぬくもり
娘は、上の息子にくらべおんぶする機会が圧倒的に多かった。
5さい離れている息子は、娘が赤ん坊の時すでにやんちゃなお年頃。
お友達も当然やんちゃ軍団なので、遊びに来た時はその辺で寝かせておくと危険だ。
もし、お姉ちゃんとそのお友達なら『おかあさんごっこ』の赤ちゃん役ぐらいには抜擢されたのかもしれないが、何せ保育園から低学年にかけての少年たちは、どうしても『戦いごっこ』をしなければならない。
足元で転がしておいたら、どんな被害をくらうかわからない。
遊びに出掛ける時も、息子に合わせるとなかなかのアクティブな遊びになる事が多く、ベビーカーや抱っこでは身動きが取りづらい。
両手が使えて歩きやすい、なんなら軽く走れるくらいの状態でいたい。
という訳で背中にくくりつけておくのが一番だ。
何よりも安心…
そんなある日、息子の保育参観があった。
こんな時はやっぱりむすめはおんぶだよね~と思い、おんぶひもと寒い季節だったのでおんぶカバーを持っていそいそと出掛けた。
これでお互い寒くないね!
完全防備でおんぶしながら、外遊びタイムを参観していると、少し年配の保育士さんが
「わぁ~懐かしいーっ」
と言いながら近付いてきた。
かれこれだいぶ昔の話だけど、その当時でもすでに赤ちゃんをおんぶしている人はあんまり見かけなくなっていたのかもしれない。
おんぶカバーまでしてw
珍しかったのかな…
「おんぶしてるとあったかいよねー
このあったかさは忘れられないんだよ
思い出すと涙が出ちゃう…」
と言いながら、ほんのり涙ぐんでいた。
自分の子供さんの赤ちゃん時代を思い出しているようだった。
先生…
今私はあの時の先生の言葉、かみしめていますよ🥺
二度と味わう事の出来ないあのぬくもり。
ずっと体の一部みたいにくっつけておきたかったのに…
いつのまにか自分で立って、歩いて、走って。
自分の意志で、自分の世界で生きている。
それでいいんだけど…
そうじゃなくちゃいけないのだけど…
ただ私に身を委ね、どこに連れて行かれても
おんぶされていればおとなしかった娘の、柔らかく心地よいぬくもりが、ホントに…とても懐かしい。
背中、あったかかったなぁ…
娘に子供が出来たら、絶対おんぶしよー。
息子の子供はお嫁さんの手前あんまり勝手なこと出来ないから。
あの保育士さんもきっと、お孫ちゃんを喜んでおんぶしたに違いない。
楽しみ♪
お読み下さってありがとうございます。
今日もみんなのフォトギャラリーで可愛いイラストを見つけ使わせてもらいました!
ありがとうございます☺️
次は😟グレーなままだけど😟の話を書こう
と思うので、また覗いてくれたら嬉しいです。
おやすみなさい