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6/24 NHK あさイチを見て

お休みだったので『虎に翼』から『あさイチ』を
テーマは子どもの「美容整形」について
とてもデリケートで難しい。
何でも今は長期休みを利用して施術を受ける子が多いそう。
実際に施術を受けて自信が持てるようになり、
性格が明るくなって物事が好転したと話す女の子。

私も女性だから気持ちはわかる。
努力では得られない先天的なもの。
昔からコンプレックスの塊で人前に出るのが嫌で。
人から揶揄われたり、親から言われたり。
綺麗でスタイルの良い人がどれだけ羨ましかったか。
きっとこれは昔から変わらず女性の悩みであり
昔のCMのフレーズにあった
「美しい人はより美しくそうでない方はそれなりに」生きてきた。

娘たちが小さい頃、よく一緒に遊んだプリクラ。
高校生になった頃、
機械は進化してみんなおめめパッチリ!
顎が細くて宇宙人みたいになって
頬がほんのりピンク。
それからスマホの時代になり
アプリを使って写真を撮ると肌がつるんとする。
どんどん加工されて「誰?」というレベル
この違和感はプリクラから出てきた宇宙人顔と同じ。
SNSの時代になって
誰が見ても加工で生まれた同じ顔が
プロフィールに貼り付けられるようになった。
世間ではそれを通して知り合うこともたくさんあったんだと思う。

今もInstagramには
目が大きくて顎が細く陶器のような肌の人が
たくさんアップされている。
ハイブランドを身に纏い手を振っている。
これは人なのかな?と思う。
もちろん生活感などまるでなく、気持ちが悪い。

子どもたちはこれを見て憧れるのか。
額に汗する親の姿を見ることはないにしても、
憧れの対象が外見だけで決まることはやはり寂しい。
身体も心も成長期にある子どもたちが
いろんな魅力を持った大人にたくさん出会えればいいのに。
コロナ禍に人と会うことが制限されて
マスク生活を強いられた影響はあるにせよ
どんどん動いてみてほしい。

娘たちから思春期に脱毛の相談をされた時、
「人の体には毛が生えてるものだよ」と言って
「もういい」と返された経験がある。
医療従事者である私は毎日採血をしながら
カミソリで手入れをしている女の子のチクチクした腕を触る度に「そのままでいいのに」と思っていたから。
それから、ふたりとも自分で働いて施術を受けたらしいけれど。

人は生まれて終わるまで、身体は変化していく。
美しくなりたい気持ちはとても大切、
でもありのままを受け入れることも大切、
そのバランスなんだろうな。
確かに「今」が大切だけど、その先がある、
そこをしっかりと考えられるように。
誰も同じように年齢を重ねていく中で
外見だけがその人の価値なら
きっとその変化を受け入れられなくて
苦しくなるんじゃないのかな。

亡くなってしまったけど、
スリラーの頃のマイケルジャクソンは
そのままでとても素敵だったのにと思う。

見出しの写真は
長女が大学生の時に住んでいた近くの下鴨神社の『媛守』
美麗神社で有名で
このちりめん生地は同じ柄がないそう。
ふたりの娘へのプレゼントと自分に(笑)
そのご利益があったかは定かでないけど
それぞれの個性を大切に
自信を持って生きていって欲しいと
娘に想いを寄せた朝でした。

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