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ピクサー作品はなぜ例外なく大ヒットするのか

ピクサー映画の「インサイドヘッド2」が大ヒットして、記録を塗り替えているね。

トイ・ストーリー以来、着実にヒットを続けるピクサー映画の秘密が書いてある本を読んだよ。

ちょっと驚いたんだけれども、このピクサーの社長によると、最初からすばらしいアイディアがあったり、天才的なアイディアマンを何人か抱えていると言うことでは全くないそうだよ。

どのピクサー映画も最初はクズみたいな、はしにも棒にもかからない、くだらないレベルから出発すると書いてあるんだ。

大事な事は、そのまだくだらないレベルにあるということを正しく認識することなんだそうだよ。そしてそれが大抵の場合できないから、失敗作になってしまうんだね。

ピクサーでは早い段階で、今作っているレベルが、お客さんから見たら、理解しづらい駄作レベルだと言うことを早く指摘することをシステム化しているんだ。

それをブレーン・トラストと呼んでいるんだそうだけれども、担当している監督を前にして、その他のクリエーターたちが、試写版を見て、率直に意見を言うそうだよ。

この率直に意見を言うということがピクサーがヒット作を続けるための生命線なんだと、この社長は言っているよ。

大抵の場合、仲間同士で、欠点を率直に指摘し合うと言うことはできないんだそうだよ。

それができるためには、信頼感が必要で、心から作品の為を思って言っているという気持ちが大事だそうだね。

批判されているのは自分ではなくて作品なんだということを理解すれば、その率直さを受け入れることができるんだそうだよ。

率直に批判する気持ちと、批判を受け入れる素直さ。この2つはとても簡単なことだよね。

でもこんな簡単なことを実行するのはとても難しい。この難しいことを愚直にやり続けるリーダーの存在が、結局、ヒットの秘密なんだね。

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