アメリカの海上警備隊がアジアまで来てくれてる 反覇権連合だよ
今日のジャパンタイムズに出ているけれども、わざわざアメリカの海上警備隊がインド洋や西大平洋まで守備範囲にしてくれているんだね。本当にご苦労なことだと思うよ。
ほんとだったら、アメリカの海上警備隊は、カリフォルニア沖とか自分の国だけ警備してればいいんだからね。
だけど、東アジアのフィリピンとか、台湾とか、日本は中国の脅威に立ち向かうだけの体力がないから、わざわざ東アジアまで出張してくれてるんだね。
これはもちろん中国に対する警戒だよ。
いわゆるサラミ戦略と言って、少しずつ少しずつ漁船とか、大型の警備艇とかを使って、尖閣とか、南シナ海のサンゴ礁とか、中国沿岸の台湾の小さな島とかを占領しようとしてるからね。
そしてアメリカはこうした小さな侵略を絶対に見逃ないし、許さないと言う方針をとっているんだよ。だから、わざわざ海上警備隊まで来てるんだよ。
その背景にあるのは、世界のGDPの40%がアジアに集中していると言う現実があるからね。
なんといっても今アジアはパワーの集積地であって、ここを抑えることが世界を抑えることにつながると言うアメリカの認識があるんだよ。
ウクライナ戦争とか大事に見えるけれども、EUのGDPは世界の20%しかないんだよ。
だからワシントンでも、ウクライナを重視するよりも、アジアに軍事的なリソースを集中させるべきだと言う議論があって、こっちの方が今優勢になっているんだね。
そして中国によるアジアの支配を断固として拒否すると言う、拒否戦略というのが優勢になっているんだよ。
そしてこの拒否戦略に基づいて、日本を含めて、台湾とか、フィリピンとか、ベトナムとか、インドネシアとかをまとめて反覇権連合と言うのを作ると言う構想なんだよ。
どこかアジアの弱い部分、例えばフィリピンとか台湾とかが中国の全体主義に支配されて組み入れられてしまうと、この包囲網に穴が開くから、徹底的に海上警備隊まで導入して支援すると言うことなんだね。
アジアの国と言うのは中国に比べれば、ゴマ粒みたいに小さな国ばかりだしね。
さらに防衛費を増額して、最新の戦闘機や軍艦を導入することで、中国の脅威に対抗しようとする意識も低いんだよ。
そしてこうした拒否戦略を今取ることになったのも、もともとはオバマさんの失敗から来てると思うよ。
2012年ごろに南沙諸島で、中国が人工の島を作って、そこにミサイルや長距離爆撃機が着陸できる滑走路まで作ったのに、オバマさんは何もしなかったからね。
これが中国の狙いなんだよ。この時フィリピンのアキノ大統領は、ワシントンまで行ってに 泣き付いたのに、何にもしなかったんだ。
そこでアメリカに対する信頼性が下がって、その後で中国に擦り寄るような政権が誕生したんだよ。
これがまさしく今、アジア全体で中国がやろうとしているサラミ戦略だよ。
尖閣も同じだよ。尖閣諸島もとられてしまえば、それを守ってくれなかったアメリカに対する不信感が高まるからね。
本当は自衛隊がやらなきゃいけないことだけれども、憲法9条があるからとか理屈をこねて、アメリカのせいにして、そして頼れるのは中国だみたいな世論を作っていくのが中国のゴールなんだよ。
だけど、中国が全体主義の独裁国家であって、こんな国の1部になったら、言論の自由もないし、全てを最後は奪いとられて、強制収容所に入れられて、洗脳教育をさせられるんだったら、断固拒否しなきゃいけないよ。
やはりアメリカから生まれた民主主義と自由と言うのは、普遍的な原理であって、アジアの国々も日本も含めてしっかりと取り入れる必要があると思うよ。
それをベースにして、またアジアの国々がそれぞれの個性や特色を出していけばいいんだよ。
大事なのは多様性を維持することだよ。
中国の全体主義のモノトーン一色に染められるのだけはやめたほうがいいと思うよ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?